『全裸監督 シーズン2』ムラムラなんかできない、人間ドラマに感動する作品

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ジャンルコメディー・ドラマ
歴史劇
公開日2021年
製作国日本
話数全8話
配給Netflix
主な出演者山田孝之(村西とおる)
満島真之介(荒井トシ)
玉山鉄二(川田研二)
森田望智(黒木香)
恒松祐里(千葉ミユキ/乃木真梨子)
柄本時生(三田村康介)
伊藤沙莉(小瀬田順子)
冨手麻妙(山本奈緒子)
後藤剛範(ラグビー後藤)
MEGUMI(大場ますみ)
西内まりや(サヤカ)
吉田栄作(本田明)
伊原剛志(海野晃一)
宮沢りえ(高宮悦子)
ピエール瀧(和田篤)
リリー・フランキー(武井道郎)
國村隼(古谷伊織)
総合評価
『全裸監督 シーズン2』:

 

いやー、来ましたよ。ついにこの日が来ましたよ。『全裸監督 シーズン2』の開幕です。

泣ける。ものすごく泣ける。エロいのはあった。けど、シーズン1同様に、エロを凌ぐ人間ドラマが心に容赦なくぐさぐさ刺さってしまってた。全身全霊で生きてきたと思われる村西とおるの生き様。そして、その人生に巻き込まれてしまう人たちの生き様……震えた。

あらすじ

1990年の日本。かつて違法すれすれだったアダルトビデオは年間売上500億円とも言われる産業に急成長し、黒木香(森田望智)や村西とおる(山田孝之)も一般メディアへ頻繁に出演するようになっていた。当時の日本では金融機関が中小企業へも土地を担保に大量の融資を行っており、村西の「サファイア映像」も銀行からの借入金をもとに、渋谷に本格的な編集スタジオと多数の女優・スタッフを擁するオフィスを構えていた。

村西の快進撃はつづき、衆院選で「全日本ナイス党」を名乗って立候補するが、自社作品に未成年を出演させていたことが発覚して児童福祉法違反容疑で逮捕される。巨額の資金を動かすようになっていたサファイア映像社長・川田(玉山鉄二)は、検事総長(ラサール石井)や刑事の武井(リリー・フランキー)らに賄賂をばらまき、なんとか村西を釈放させる。

しだいに川田は村西の野放図な仕事ぶりに不安を抱き始める。しかし村西は、融資を受けていた銀行員(吉田栄作)の紹介で、成長しはじめていた衛星放送の存在を知り、そこで自前のアダルトビデオ放送チャンネルをもつという構想に夢中になる。

引用:Wikipedia

 

感想

どんだけ人生ハチャメチャなんだよ、そしてどんだけ破天荒なんだよ、て思う。村西とおるという男は無鉄砲にもほどがある。けど、惹かれてしまう魅力があった。

それは彼を取り巻く人たちも同じように思っていた。だから彼の周りには常に彼を求める人たちが次々と現れていた。

贅肉を蓄えたパンツ一丁姿の男の一体どこがいいんだよ、そんな意見も耳を澄ませば聞こえてくる。けど、誰もが真似できないようなことをやってのける、だからこそ魅力的に写っていた。見習いたい部分はおおいにある。

そして、熱量もはんぱない。エロを空から降らせたい。その一心で衛星放送の世界に飛び込もうと、あの手この手で相手を口説き落とそうとする口頭技術は見事だった。気づくと村西ワールドに引き込まれてしまう気概すらあった。ただ一人置いては。

その人物とは、海野晃一という男。サテライトイーストの社長で、超がつくほどの金持ち。最低でも年収3,000億はくだらないとか。衛生の業界って、AV業界とは比べものにならないくらいすごい世界。

無論、相手にされない展開が待っていた。でもね、ここで引き下がらないのが村西とおる。傍から見ると妨害中の妨害をやってた。あれは執念といっていい。娯楽中、会議中、接待中、お構いなしにアポなし訪問の応酬劇が繰り広げられていた。

完全にスパム行為。迷惑にもほどがあるぞ。そのうち熱意に押されて海野も心変わりするかと思いきや、そんな気配は微塵もなかった。ウケた。

この先の展開をどう集約するのやらと思っていたところ、出てきた。出てきました。贅肉を蓄えたパンツ一丁姿の人間のことをわかってくれる人物が現れた。

その人物というのが、財閥令嬢の高宮悦子。彼女の心が動いた瞬間から、良くも悪くも村西とおるの人生も動き出した。そう、劇的に。

これを悲劇と言っていいのか、もしくは喜劇と言っていいのかは、観る者の判断に委ねられるところですが、少なくとも事の発端は一本の電話からはじまった。

その張本人となるのが衛星事業を勧誘した男・本田明になる。乗るほうも乗るほうだけれども、誘うほうも誘うほう。村西のことを金づるとしか見ていないのがみえみえだったのは、なんだか腹が立った。人を利用としている時点でアウト。

まー、村西本人もわかっていたことだと思いますけど、それにしても甚だし奴だった。最後は見事にバチが当たってバッドエンドをお迎えになられていましたけど。奴らしい人生になったのでこちら側としてはハッピーエンド、気持ちのよい朝を迎えられた。

同時にこれは村西とおるの人生破綻を意味している。一にも二にも衛星放送にしか目がなく、エロの追求は二の次になり、軍資金を稼ぐためだけにAV女優を物として扱う始末。質よりも量のビジネスにシフトされ、お先真っ暗な人生街道まっしぐら。

それからは、稼いだ会社の金をすべて衛星放送事業に注ぎ込むという、最低の行為が行われた。ビジネスは思いっきりが大事とは言うけれども、あと先考えず己の直感や思いだけでやるのは、ただのバカタレ者としか言いようがない。

給料が支払われない事態が発生し、もちろん、AV女優たちはキレる。次々とキレる。そして、なぜか村西とおる自身もキレる。盛大にキレる。完全に狂ってた。

村西とおるの元から次々とサファイア映像の初期メンバーは去ってしまい、誰ひとりとして残らない。結局は金も人もなくなってしまい、残ったのは莫大な負債とヤクザからの借金になってしまう。もう、救えねーぇ。

けどね、荒井トシだけは違った。最後の最後までいい奴だった。村西とおるの相棒であり、守護神的な存在だった。むしろ、本当の主人公はトシじゃねーかと思う。

漢の生き様を見せられたあとはまぢで困った。村西とおるのことがもはやどうでもよくなった。勝手に生きたらいい、勝手にエロをやったらいい。最後、川田研二、救うなや、と言いたくなる。

確かに、村西とおるに救われた人物は多い。だけどその一方で、裏切られってしまった人物が多くいたのも事実。シーズン1から共にしていたサファイア映像の初期メンバーがそれぞれ去っていくシーンは、本当に切なかった。

なかでも、村西とおるにとって運命共同体にほぼ等しい存在の黒木香が去るシーンは、心の奥深くに突き刺さるものがあった。彼女であり、サファイア映像の看板であり、AV女優であり、村西とおるにとって特別な存在であったにも関わらず、ですよ。

一番身近にいてながらも、どこか一番遠くに感じるような気がして、それは彼女自身がずっと胸の奥深くにしまっていたもので。それでもいつかは、と気持ちを押し殺して我慢する姿は見てられなかった。待ち焦がれた先にあったものは絶望の2文字でしたから、まー、その瞬間「村西、○ね」と心の中で思わず叫んでしまった。だめだ、こりゃ。彼女が作中で言い放ったセリフは本当に正しい。

「簡単ですわ。あの方がご自身をポルノの帝王と思わなくなった瞬間からです」

このセリフは完全に的を得ているし、村西とおるの人生そのものを表している言葉だと思う。結局は、熱意があっても違う方向を向いているとだめということが彼を見るとわかる。

なんだかんだで、いろいろなおっぱいが出てくる至福ムービーと思って今まで観てましたけど、まったくそんなんじゃなかった。これは人間ドラマなんだと気づかせてくれた。それと同時に、心に熱いものをぽつんと残してくれるドラマだった。

 

最も○ ○で賞

出演者のなかから、個人的に目に留まった人物を勝手にピックアップしてかっこいいで賞&美しいで賞という名目で表彰しています。表彰の基準は様々で、見た目だけでなく役柄も重要視した上での判断となります。

 

最もかっこいいで賞

荒井トシ役の満島真之介を選んだ。理由は漢気。このひと言に尽きる。かっこいいってもんじゃない。むしろ、彼がやり遂げたことは容易に真似できない。

見た目こそチャラついていますけど、人のために生きることの美しさを体系化した人物だった。どんだけ人柄が良いんだよ、て言いたくなる。己を犠牲にしてまで村西とおるを守って。ほんと、やるせない気持ちになった。

葛藤するシーンが至るところにありましたけど、同情してしまうし共感も生まれて言葉では言い表せないものが心にグサグサ刺さった。彼の生き様はこの先一生忘れない。

名前:満島真之介

生年月日:1989年5月30日 (年齢 32歳)

出身地:日本(沖縄県)

身長:177 cm

Instagram:@mitsushimax

Twitter:@mitsushimax

おすすめ作品3選

■ 映画

インターネットの電子掲示板2ちゃんねるの書き込みをもとに作られたラブストーリー。主演の満島真之介は童貞男役を演じている。それに対し、風俗嬢役に佐々木希が登場する。ずっと、満島真之介が羨ましいと思える。佐々木希は尋常じゃないくらい、可愛い。こんな風俗嬢がいたら欲望のままに常連客になってしまいそうである意味怖かった。

是枝裕和監督がオリジナル脚本で製作した法廷サスペンスドラマ。福山雅治、役所広司、広瀬すずの豪華メンツが出演している。満島真之介は若手弁護士役で出演。殺人事件の真相について考えさせられる内容となっている。

好きな女の子の好きな人になりきって、10年。自分の名前すら捨て去ってしまった男3人の恋愛物語を描いた作品。池松壮亮は尾崎豊になりきり、満島真之介はブラピになりきり、大倉孝二は坂本龍馬になりきるという、理解しようと思って観てはいけない、あかんやつ。

■ ドラマ

映画は宮沢りえ、ドラマは原田知世が主演を果たしている。どちらかと言えば映画のほうが認知度は高い気がしますけど、ドラマだって負けていないくらいハラハラ・ドキドキの展開があって面白い。満島真之介は多額の借金を抱える学生役を演じている。

満島真之介と鈴鹿央士のダブル主演。2人の男がカレーを通じて絆を深める様を描いた作品。ドラマの内容以外に、都内の有名店や隠れた名店で登場するおいしそうなカレーは見どころのひとる。普通にお腹が空いて食べたくなる。

「日本資本主義の父」とも称される渋沢栄一を主人公に、幕末から明治までを描いた大河ドラマ作品。現一万円札の顔にもなっている人物といえばピンと来る方も多いと思われる。時代の大渦に翻弄され、挫折を繰り返しながらも高い志を持って未来を切り開く様は必見。

 

最も美しいで賞

奈緒子役の冨手麻妙を選んだ。理由は圧倒的な色気全開のヌードは、正直やばかった。体つきがまずエロい。いろいろな女優が出演してましたけど、細身&ペチャパイが多いなかで1番好みの体型だった。バストの形といい、めちゃんこきれい。ルックスも悪くないですし。トータルバランス的に推しメン。

実は彼女の存在を知ったのは、鬼才・園子温監督のド変態作品「みんな!エスパーだよ!」に出演していたのを観たのがきっかけ。この作品で言えば、池田エライザ・冨手麻妙・清水あいりの3強はすんごくやばい。飛び抜けてエロがはじけていた。

名前:冨手麻妙

生年月日:1994年3月17日 (年齢 27歳)

出身地:日本(神奈川県)

身長:162 cm

Instagram:@amitomite

Twitter:@AmiTomite

おすすめ作品3選

■ 映画

ありとあらゆる美女が登場する作品。エロい要素があると言っても、高校生並みの基準程度になる。けして官能的ではない。むしろ可愛いほうのエロ。物語よりもぜひ美女に注目して観ていただきたい。

実は全裸監督でヌードを醸したのは初めてではない。主人公の京子役で小説家兼アーティストとして時代の寵児となった役柄を演じている。そのなかで、ヌードを醸し出している。これを芸術として観るのか、それともただの娯楽として観るのかによって、評価が真っ二つに分かれてしまう作品。

中村明日美子のコミックを実写映画化した異色のBL作品。強烈な暴力シーンと歪んだ愛情を描いた、ある種の偏愛ドラマ。あそこまでいくと、もはや純愛の領域にすら達しているように思う。もはや簡単には説明できない、男二人の関係の行く末に注目。

■ ドラマ

とにかくハイテンションな勢いで物語が進み、爽快な銃撃戦が繰り広げられるシーンは見どころ。物語の印象は薄いけれども、それを補っているかのようにアクションはド派手。相変わらずグロいシーンのオンパレードで、園子温節が発揮されている。

冨手麻妙演じる奈緒子はシーズン1から登場する人物。相変わらずセクシー路線まっしぐらで、色気がある。シーズン1はサクセスストーリーに仕立てているのに対し、今回のシーズン2は破滅へ向かうストーリーとなっている。インパクトで言えば、圧倒的にシーズン1はやばい。

懐かしの漫画をドラマ化。藤沢とおるの原作「GTO」の原点を描いたもので、言うならば鬼塚英吉が教師になる前の若かりし頃を描いた作品。相方は弾間龍二で、もう一人の主人公。今じゃ考えられないくらい学生たちが暴れまわっているので、昔の人は懐かしい、今の人は開いた口が塞がらない、はず。

さいごに

随所に散りばめられたエロが観る者の股間を刺激する、そんな単純なドラマかと思っていましたが、蓋を開けてみると、そこには感情を揺さぶり心に訴えかけてくる大切なものがあった。村西とおる自身、とんでもない失敗を繰り返していますが、だからこそ学ぶことも多くて深い。人間ドラマらしいドラマを久々に観れたような気がする。シーズン1ほどの衝撃はないものの、役者の演技力には本当に驚かされた。全員、素晴らしすぎる。

エロに溺れ、ロマンを追い求め、最終的にはお金に目がくらみ、地に落ちる。成功から失敗に至る過程を描いたシーズン2をぜひ鑑賞あれ。ただし鑑賞に関する注意点として、前作同様に家族全員で観れる代物ではないので、寝静まった頃に一人部屋でイヤホンを付けて観ることを強くおすすめする。