『全裸監督』エロい。アダルトビデオを観るよりも興奮してしまう作品

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ジャンル コメディー・ドラマ
歴史劇
公開日 2019年
話数 全8話
配給 Netflix
監督 武正晴(総監督)
河合勇人
内田英治
脚本 山田能龍
内田英治
仁志光佑
山田佳奈
プロデューサー 橘康仁
阿久根裕行
主な出演者 山田孝之(村西とおる)
満島真之介(荒井トシ)
森田望智(佐原恵美・黒木香)
小雪(佐原加代)
國村隼(古谷伊織)
玉山鉄二(川田研二)
リリー・フランキー(武井道郎)
石橋凌(池沢)
総合評価
『全裸監督』:

 

世の9割の男性がきっとお世話になったであろう、アダルトビデオ。大抵はAV女優にスポットライトが当てられるのですが、本作は異例の“アダルトビデオの帝王”と称された監督・村西とおるの半生を描いた作品になります。

って、誰だよって話ですが、Google先生いわく放送禁止のパイオニアなんだそうです。この方。つまり、今なお数多くのAV作品がつくられていますが、根底にあるのは少なくとも村西イズムが影響しているのは間違いありません。

前科7犯、借金50億、懲役370年の過去をもつ男が一体どんな人生を歩んできたのか。エロ、過激、ドキドキの三拍子がそろった衝撃の内容となっています。普通じゃない人生、だからこそグイグイ引き込まれてしまいました。

あらすじ

会社は倒産、妻に浮気され絶望のどん底にいた村西(山田孝之)はアダルトビデオに勝機を見出し仲間のトシ(満島真之介)、川田(玉山鉄二)らとともに殴り込む。一躍業界の風雲児となるが、商売敵の妨害で絶体絶命の窮地に立たされる村西たち。そこへ。厳格な母の元で本来の自分を押し込めていた女子大生の恵美(森田望智)が現れる。ふたりの運命的な出会いは、社会の常識を根底からひっくり返していくのだった―。

引用:Filmarks

 

感想

普通じゃない、村西とおるの人生が波乱万丈すぎる

だからこそ面白いというか、非日常の体験作品だと思います。

だって、前科7犯、借金50億、懲役370年を経験されてて今もこの世に生きているだなんて、もはや人類最強の人間といっても過言ではありませんよね。霊長類最強は吉田沙保里さんじゃなくて、もしかするとこの男なんじゃないかと思ったりもします。

一体どんな反社会的なことをすればこんな人生が歩めるのか、すべては本作にぎっしり詰まっていました。

 

きっかけは妻の浮気

悲しいかな。理由がろくに満足させられなかったというから、男としてのプライドはズタズタなわけです。営業マンとしてうまくいきかけていた英語教材をセールス販売する会社が倒産してしまい、ある日妻の浮気現場をも目撃してしまいます。

今の時代なら、こんなの統合失調症かうつを患わってしまいますよ。まぁ、うつを患わなくても廃人のようにはなっていましたけど。そこから酒にはしって、やけ酒をして、荒井トシに出会って、アダルト業界に足を踏み入れるわけです。

 

究極のエロが開眼

アダルト業界に足を踏み入れるといっても、はじめは足じゃなくて目なんですけどね。ラブホの壁に開いた穴を覗き込んだのをきっかけに、本当のエロや性行為について知ってしまい、人の快楽をまざまざと見せつけられてしまいそこから一気に価値観は180度変わりました。

人はあまりにも強い衝撃を受けてしまうと言葉を失うもので、言葉よりもまずは体のほうが反応していました。これを本能と言うのでしょうか。あそこがビンビンに。

村西とおるにとっては人生の分岐点となる重要な出来事を経験し、そこからが伝説のはじまりはじまりといったおおまかな流れとなります。ビニ本にはじまりハメ撮り監督で終わるみたいな。

 

記録にも記憶にも残る伝説

一見すると輝かしい花道ばかりを歩んできたと思われがちですが、そこに至るまでなにもいいことばかりではありませんでした。それが前科7犯、借金50億、懲役370年の伝説的な経歴につながるというわけです。

まずビニ本販売の大成功を収めた時代では、無修正の本の販売の罪で3年間の懲役判決を受けることとなりました。出所後、エロの時代は静止画から映像へ移り変わりアダルトビデオの製作に乗り出します。

しかし、またもやここでも問題を起こしてしまいます。ハワイで「旅券法違反」の罪で懲役370年の求刑、16歳、17歳の少女をAVに出演させたとして児童福祉法違反により逮捕されてしまいました。

さらにはダイヤモンド映像時代に日本ビデオ映画を設立し、ビデオ映画の製作に進出するも失敗し、同時に過剰な不動産投資や、「空からスケベが降ってくる」との謳い文句で知られた通信衛星放送事業への過大投資などによって約50億円の負債を抱えて倒産してしまいました。

 

これだけ聞いただけでもお腹いっぱいなのは否めませんが、とにかく誰もが真似できない、すごい人生を歩まれた情熱のある方なんだなというのは嫌でもわかってしまいます。

今でこそアダルトビデオでは当たり前のように本番行為がありますが、その演出を開拓したのは紛れもない村西とおる監督自身になります。

人生いろいろといいますが、波乱万丈すぎて毎回のエピソードが楽しくてしかたありませんでした。

 

村西とおるをとりまく登場人物の黒木香が監督を余裕で超えていた

「類は友を呼ぶ」とは言ったもので、村西とおるの人生においてなにも彼一人だけの力でアダルト業界にのし上がれたわけではございません。人生の節目、節目で出会った人物が大きく影響していました。

その立役者となったのが、伝説のAV女優・黒木香になります。16歳以降剃毛していないと自ら語るわき毛と独特な話し方が当時人気を集め、一躍有名人となりました。

 

もとは上品な母をもつ家庭に生まれ、身なりは清楚で習い事は絵画をやっていました。外出から自宅に帰ってきたあとには必ず両足をせっけんで洗う決まり事があり、家庭の様子を見る限り品行方正といったイメージを抱きました。

だからでしょうね、のちに黒木香でAV女優デビューを果たす佐原恵美がもつエロティシズムとのギャップに衝撃を受けてしまったのは。やることが想像以上に過激すぎて、欲望の類が尋常ではありませんでした。

 

そんな彼女が劇中で友人の彼氏に向かって言い放った、「覚悟のない欲望ってつまらないと思うわ」というセリフは印象的でした。

いいかげんにはやっていない、凄まじいほどの覚悟をもって欲望と向き合っているからこそ、彼女の魅力にグイグイ引き込まれてしてしまいました。究極のエロとは一体なにか、そのことを劇中では体系化されていました。

村西とおるはぶっとんだ人物だなと思っていましたが、黒木香はそれ以上でした。

 

大手企業と警察官と暴力団の薄汚い裏が描かれたクソ作品でもある

褒めているのかけなしているのかどちからわからないような言葉ではありますが、裏金で人を抑制する行為というのは今なお実際にどこかで起きていることなんじゃなかろうかと思います。これは昔の出来事とよく言いますが、人間の欲望でいえば今も昔もさほど変わりはないような気がします。

劇中では警察官と暴力団、大手企業の裏事情について当時の様子が描かれていました。

「やれやれ、まったく。汚ねぇ奴らだなー」と思いつつも、人間だから所詮そんなもんでしょうよと観てました。そこには一切の綺麗事はなく妥協なく製作されていました。潔い内容だからこそ、観てるこちらも気持ちが良いというか、クリーンな状態で観れたのはよかったかなと思います。

いちいち目の前の出来事に疑いをもつのって疲れますからね。そんなのは現実世界だけでいいって話です。

演じている俳優さんの顔ぶれはすごいです。もうね、個性派中の個性派揃いで、脇役でありながら主役級の存在感がありました。さすがベテラン俳優の方々です。だてに経験値を積んでいません。

劇中で村西とおるの動向を常にマークしている天敵の武井警部は、リリー・フランキーさんが演じています。落ちぶれヤクザから見事に返り咲いた古谷伊織は、國村隼さんが演じています。そしてAV業界最大手ポセイドン企画の社長で村西とおるの宿敵でもある池沢は、石橋凌さんが演じています。

この御三方はどこまで腹黒いんだと思うようなシーンがてんこ盛りで、村西とおるとの絡みは手に汗握る内容となっています。やるかやられるか、アダルト業界の縄張り争いをかけたまさに仁義なき戦いでした。

 

最も○ ○で賞

出演者のなかから、個人的に目に留まった人物を勝手にピックアップしてかっこいいで賞&美しいで賞という名目で表彰しています。表彰の基準は様々で、見た目だけでなく役柄も重要視した上での判断となります。

 

最もかっこいいで賞

パンツ一丁姿にカメラをもちハメ撮りを得意とする人物の、村西とおる役を演じた山田孝之さんを選びました。理由は、見事なまでの怪演だったからです。

この方の演技には観る作品観る作品、毎回魅了されてしまって単純にすごい人だなと思います。『全裸監督』の前にすごいと思った作品は、『凶悪』です。これはこれですごくやばかったです。演技に神がかっていました。『闇金ウシジマくん』のときでもそうなんですが、ダークな一面をもった役柄がいちいち似合ってしかたありません。胸毛生えていますけど、本当にかっこいい男です。日本人の俳優さんのなかでは一番好きかなー、と。

村西とおるという人物を今まで知ったことも見たこともありませんが、山田孝之さんの演技を見て9割がた理解することができたかなと思います。残り1割は容姿ぐらいで。

アダルトビデオの撮影中や監督自らが絡みの場面で放たれる独特な村西トークは、はじめウザいだろうと思っていましたが、それがないと物足りないレベルにまでなっていました。独特なトークゆえに癖になってしまったというか……。

自慰行為からはじまり、妻がほかの男性と性行為をしている様子を目の当たりにし、失うものはなにもないと自らがアダルトビデオ監督で作品に出演し。人間という部類のなかでも特に癖の強い役柄を見事演じきっていたと思います。シーズン2の製作も決定しているようですし、山田孝之さんが演じる村西とおるをまた観られると思うと楽しみでしかたありません。

 

最も美しいで賞

多くのお美しい女優さんが出演している作品を観たのは『みんな!エスパーだよ!』以来のことで。本作はアダルト業界が主軸ともあり、たくさんのお美しい女優さんが出演されていました。ここは全員と言いたいところですが、気の多さをグッと堪えまして選んだのは、佐原恵美(黒木香)を演じた森田望智さんになります。

理由は、彼女のベッドシーンを観て興奮してしまったからです。20代前半とは思えないぐらい、エロさだとか色気だとか全部ひっくるめて美しかったです。

アダルトビデオを見て今から抜こうとしている男性は、すぐにでも見るのをやめてこちらを見て抜いたほうがもっと有意義になるはずです。だって、AV女優以上に性欲に対しての表現力が高すぎて、演技というよりも官能的に表現され、もはや言葉にならないものを見てしまった衝撃のほうが上回っていました。

心だけでなく、体の一部分をも動かしてしまうほどの魅力が彼女の演技にぎっちり詰まっていました。本作の出演をきっかけに大ブレークをされ、シーズン2でも山田孝之さん同様に楽しみにしている女優さんです。

 

さいごに

「エロは金になる」という荒井トシのセリフをきっかけにアダルト業界に足を踏み入れた村西とおるですが、Netflixでいう「エンタメコンテツは金になる」とほとんど意味合いは一緒のようなもので……そう、お金になるんです。

いかにして村西とおるが出来損ないのセールスマンから億万長者のAV監督へとサクセスストーリーを歩まれるのか、その辺にも注目して観られると面白くなると思います。令和元年の話題作をぜひ観てみてください。

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