『ストレンジャー・シングス 未知の世界 〈シーズン3〉』何度も泣き何度も感動した作品
ジャンル | SF 超自然 ドラマ ホラー ミステリー スリラー |
原作 | ザ・ダファー・ブラザーズ |
公開日 | 2019年 |
話数 | 全8話 |
配給 | Netflix |
主な登場人物 | ウィノナ・ライダー(ジョイス・バイヤーズ) デヴィッド・ハーバー(ジム・ホッパー) フィン・ヴォルフハルト(マイク・ウィーラー) ミリー・ボビー・ブラウン(イレブン:エル) ゲイテン・マタラッツォ(ダスティン・ヘンダーソン) ケイレブ・マクラフリン(ルーカス・シンクレア) ナタリア・ダイアー(ナンシー・ウィーラー) チャーリー・ヒートン(ジョナサン・バイヤーズ) ノア・シュナップ(ウィル・バイヤーズ) ジョー・キーリー(スティーブ・ハリントン) セイディー・シンク(マックス・メイフィールド) デイカー・モンゴメリー(ビリー・ハーグローブ) |
シーズン1を観てからというものの、見事にハマってしまい立て続けにシーズン2、シーズン3と観ました。そして遂にやっとシーズン3を制覇しましたが……今回のシーズンに限ってはまんまと涙を誘われてしまいました。
なんだよ、あの感動のラストシーンは。まぢでうるっときました。
男が夜な夜なNetflixを観ながらしくしくする姿を一体誰が想像するでしょうか。そんなことは誰も想像したくありませんし、誰も望んではいません。
シーズン1とシーズン2で作品の魅力に惹きつけられましたが、シーズン3では更にギュッと惹きつけられたような内容でした。
ますます好きになってしまったこちらの作品ですが、本当に予想外の展開で次作の製作が非常に楽しみでしかたありません。
個人的にシーズン3は今まで一番最高だと思います。
あらすじ
新しい恋や開店したばかりのショッピングモールに沸く1985年夏のホーキンス。だが、ネズミの異常行動を発端に不気味な影が忍び寄り、ひと夏がすべてを変えていく。
引用:Filmarks
感想
最高の理由
泣くよ、泣くよ、泣いてしまうよ。どうして?
いや、あのラストシーンは反則的でしたから。
やっとの思いでデートを約束した直後に見つめ合う2人。男は悟るようにうなずき、そして女も覚悟を決め世界を救う選択をし……。いやー、本当に記憶に残る名シーンでした。
切ない、儚い、思い入れが強かったキャラクターだけに、心に穴がぽっかりと空いたような気持ちになりました。おいおいおい、こんな展開にしちゃって。あの子はこの先どうなってしまうんだと先の心配までしちゃいました。
まさか、ストレンジャー・シングスで泣かされてしまうとは思ってもみませんでした。
シーズン2が比較的ハッピーエンドで終わってしまったので、シーズン3でも安定の結末を予想していましたが、それどころか涙涙の応酬でした。
マインド・フレイヤー相手に、今回はいつになくイレブンも苦戦していましたし。苦難を乗り越えた先に待っていたものが、犠牲だったってことに気づいたときには、もう泣くしかありませんよね。
極めつけは、彼が最期に残した手紙の内容です。気持ちを言葉にすることは難しい作業だと思いますが、書くのもそれと同じくらい難しい作業だと思います。そういうの書けそうにないキャラクターと思っていましたが、手紙には彼女を思う気持ちがストレートに書かれていてジーンときました。
この展開、まぢで嫌なんですけど、まぢ最高でした。
キャラクターの特別感がありすぎて感情移入をしてしまった
最高だと思ったのは先ほど書いた内容に加え、もうひとりのキャラクターが無残にも勇敢な最期を迎えたことが深く心に残りました。
シーズン3では、ひとりの男性キャラクターの過去について深堀りされていて、破天荒なキャラクターだけに、彼が経験した辛い過去が明るみになり複雑な感情を抱かずにはいられませんでした。
普段は怒りの鎧に身をまとい、存在を大きく見せようと体作りをして、でも本当は心のなかでいつも誰かに救いの手を差し伸べてほしい、実はそんな繊細な心の持ち主でした。
どちらかといえば嫌いなキャラクターの部類でしたが、このことがわかったときは好きにはなれなくても嫌いにはなりませんでした。
「7フィート」からはじまるセリフが印象的で、そこからなにかを思い出したかのように自らを取り戻し、マインド・フレイヤーの操り人形だったのが大切な人たちを守ろうとし……。
特別とはなにか、彼にとっての特別は生き別れてしまった母との思い出。
マインド・フレイヤーに飲み込まれてしまった冒頭の段階で、早くも離脱かと思いましたが、こんなにも重要なキャラクターになってしまうとは思ってもみませんでした。存在感が大きかっただけに、シーズン4で見れなくなるのは残念です。
今回のラスボス
シーズン1では顔面下ネタのデモゴルゴン、シーズン2ではタコなのかクモなのか姿形不明のマインド・フレイヤー、そして今回の相手はなんとマインド・フレイヤーになります。
といってもシーズン2のときとは違って、グチョグチョのボコボコのネチョネチョのバリバリです。なにが、ってなりますが、容姿はそのまんまの表現で合っていると思います。
もっと具体的にいえば、質感がふんわり綿アメからゴツゴツの岩肌になった感じです。ブラマヨの吉田の肌っていったほうがわかりやすいかもしれません。笑
まぁ、とにかく、今回のマインド・フレイヤーは強いです。それかイレブンが弱くなっているだけなのかもしれませんが。それでも、強いです。
しかも見た目がいつも以上に恐ろしく、エイリアンのインナーマウスみたいなものを兼ね備えているので、これが結構な勢いで気持ち悪いです。気持ち悪すぎて、食後とかには見ないほうが無難かもしれません。
コイツを倒すためにあのふたりが犠牲になってしまったと思うと、ストレンジャー・シングス史上最も苦戦した相手であり最も憎い相手です。
イレブンよー、もっと強くなっておくれー。
待ってました、異色のコンビから異色のチームへ
これまで感想について書いてきましたが、なにもすべてが悲しい内容ばかりではありません。ときにはユーモアたっぷりに描かれていることもありました。
その代表格となるのが、シーズン2では異色のコンビといわれていたスティーブンとダスティン。で、今回この2人に加え更に、暗算が超得意で数学オタクのエリカ(プリア・ファーガソン)とソ連の暗号を軽々と解いてしまうロシア語使いのロビン(マヤ・サーマン・ホーク)が新たに加入します。
より一層個性が濃いチームとなるわけですが、グループ名はなんだったかな。忘れてしまいましたが、大人に物怖じしないダスティンとエリカの主張は賢すぎてついていけませんでした。このふたりは天才すぎますし、やっていることがもはや大人でした。
一方でスターコート・モールのアイスクリームショップでスティーブンと一緒に働くロビンはこれまた魅力的なキャラクターで、スティーブンとの恋の行方が気になる存在でした。最後、衝撃的な事実を聞かされますが。
一見すると凸凹した最弱チームのように見えますが、彼ら彼女らが足並みを揃えれば最強のチームに早変わりします。物語でも重要な役割を担っていて、まぁ、まずこの4人組を見てて飽きませんでした。
好きだなー、この4人組。
気になるあの美男美女カップルは・・・?
となると、この御二方しかいませんよね。
シーズン2でやっとの思いで付き合うこととなったナンシーとジョナサンですが、シーズン3では社会の荒波に巻き込まれている状況でした。
インターンと称してホーキンス新聞社で働くも、この時代はごりごりの男社会。今でこそブラック企業として祭り上げられるようなことでも、ナンシーは女性というだけで職場の男性陣から侮辱行為を受け続けます。ユーモアたっぷりという名の皮肉を何度でも。
それでもめげずに働こうとしますが、痺れを切らしたナンシーはジョナサンとの価値観の違いによって徐々にふたりの間で歯車が狂いだします。
そりゃそうですよね。ナンシーの立場を考えても辛い状況であることが目に見えてわかりますし。ただ、その当時はそれが当たり前の時代だと思いますから、ジョナサンの言い分も無理ないのかなとも思ったりします。
なんだかんだでふたりは歩み寄る形となりますが、ナンシーの男気の行動には相変わらずたくましさを感じました。
シーズン2の感想でも書きましたが、女性陣が異様なまでに強くたくましい姿が今回も際立っていました。いつの時代も、女性という生き物は最強だと思います。
最も○ ○で賞
出演者のなかから、個人的に目に留まった人物を勝手にピックアップしてかっこいいで賞&美しいで賞という名目で表彰しています。表彰の基準は様々で、見た目だけでなく役柄も重要視した上での判断となります。
最もかっこいいで賞
今回選んだのは、チャーリー・ヒートン(ジョナサン)でもジョー・キーリー(スティーブン)でもありません。
ジム役のデヴィッド・ハーバーとビリー役のデイカー・モンゴメリーの御二方を選びました。ルール違反ではありますが、この場合どちらかひとりを選ぶことはできませんでした。
だって、御二方とも無茶苦茶かっこよかったですから。守りたい人のために戦って、御二方の武勇伝は涙なしには語れません。
極力ネタバレを避けるために詳しくは書いていませんが、ふたりの生き様を見て今回は選びました。
単純に容姿だけを見れば、デヴィッド・ハーバーはヒゲモジャ野郎止まりですが、デイカー・モンゴメリーは確かにかっこいいとは思いますが、おでこが広いうえに襟足が長いミスマッチのヘアスタイルはどうにかならないものかといつも思っていました。完璧を望むとあれですが。とにかくシーズン3では、この御二方に注目して観ていただけたらなと思います。
ちなみにデヴィッド・ハーバーの恋人はアリソン・スドルになります。映画ファンタスティック・ビーストのクイニー役で有名な女優さんです。
デイカー・モンゴメリーの恋人はリヴ・ポーラックになります。出会いは共通の友達を通して知り合ったそうです。
最も美しいで賞
シーズン1、シーズン2ともにナタリア・ダイアーを選んできましたが、今回は初登場を果たしたロビン役のマヤ・ホークを選びました。
理由は単純に総合的にバランスの取れた女優さんだったからです。
小顔だし、体が細いのにあふれんばかりの柔らかそうな胸をもっていてスタイル抜群です。それでいてキュートな容姿からは、父と母のいいとこ取りをしています。
父は作家であり、小説家であり、映画監督であり、超有名な俳優のイーサン・ホークになります。代表作は『ガタカ』や『6才のボクが、大人になるまで。』になります。
母はこれまた超有名な女優のユア・サーマンになります。映画『キル・ビル』の人といえばピンとくる方も多いのではないでしょうか。代表作は『パルプ・フィクション』を筆頭に、『バットマン & ロビン Mr.フリーズの逆襲』、『ガタカ』、『ニンフォマニアック』になります。
ふたりの出会いは、映画『ダタカ』で共演したのをきっかけに交際に至りました。こんなにも可愛らしい娘が生まれてきて、さぞかし鼻が高いでしょうね。
ドラマではソ連の暗号を解き、物語の真相に迫るなど彼女の活躍にも注目です。
さいごに
主に思った感想はそんな感じで、ほかに思うことといえば……。
記憶が正しければルーカスはシーズン1では切れキャラだったはずのに、なぜか段々とオカマキャラに成り下がっていたのは触れないだけで気にはなっていました。
ジムとジョイスはどちらともが大声をあげて、ほんとんど口喧嘩しかしていなかったように思います。ときに耳障りで不快に思うこともありました。
ウィルはマインド・フレイヤーの殺気を感じるぐらいで、さほど出番はありませんでした。マイクはイレブンとずっとイチャついてて、ジムからドア7㎝の指導を受けていました。マックスはというと、最後はなんだか可哀想でした。心に深い傷を負ってしまったに違いありません。
あとほかは……ハゲでデブのマレー・バウマン(ブレット・ゲルマン)はナイスな活躍ぶりでした。
と、まぁ、こんな感じでシーズン3は控えめに言って最高でした。