映画『アクアマン』あまりに良すぎて、はじめてデジタル配信版を購入した作品
上映時間 | 143分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
監督 | ジェームズ・ワン |
音楽 | ルパート・グレッグソン=ウィリアムズ |
主題歌 | 「Everything I Need」スカイラー・グレイ |
配給 | ワーナー・ブラザース・ピクチャーズ |
公開日 | 2018年(中国/アメリカ合衆国) 2019年(日本) |
主な出演者 | ジェイソン・モモア(アーサー・カリー/アクアマン) アンバー・ハード(メラ) ウィレム・デフォー(バルコ) パトリック・ウィルソン(オーム王 / オーシャンマスター) ドルフ・ラングレン(ネレウス王) ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世(デイビッド・ケイン / ブラックマンタ) ニコール・キッドマン(アトランナ) |
これは、やばい。面白いってもんじゃない。
DCコミックス史上、最高作と言ってもいいほど、あの『ダークナイト』と肩を並べるか、それ以上のもので泣けてきました。
比べると、今までMARVELのほうに良作が偏っていて圧勝だなと思っていましたが、ここにきて盛り返してきた感があります。DCコミックス内でも悪運が漂っていたのは間違いありません。
ただ本作を観てしまうと、スーパーマンよりもアクアマン、ワンダーウーマンよりもアクアマン、フラッシュよりもアクアマン、サイボーグよりもアクアマン、バットマンよりもアクアマンが好きになりました。
あらすじ
海底王国アトランティスの末裔であるアクアマン(ジェイソン・モモア)は、人間として育てられた。ある日、彼はアトランティスが人類の支配を目的とした侵略を始めたことを知る。人類の想像をはるかに超える文明を持つアトランティスの強大さを知る彼は、海を守るべきか地上を守るべきかの選択を迫られる。
引用:シネマトゥデイ
感想
海版のスターウォーズと言われるだけのことはあった
- スケールがとにかくでかい。→宇宙を舞台にしたスターウォーズのような広大さがあった。
- そしてCGがとにかくきれい。→アバターを彷彿させる。
- さらに海中で繰り広げられる戦いが大迫力。→どこを、どれを見ていいか迷ってしまうほど。
こんな感じで、いわゆる鳥肌ものでした。
お互い一歩も引かないアーサーとオーム王の戦いに、心の奥底からジーンと熱いものを感じながら観てました。
宇宙規模で考えたらたかがちっぽけな地球、さらにいえば海底での物語ではありますが、そんなこと感じさせないほどの広大さと大迫力がありました。
ゆえに、143分もの間は本作の世界観に飲み込まれました。まさに史上最高という言葉が当てはまる作品でした。
これオマージュだろうと思わせるシーンがたくさんあった
映画で似たようなシーンに出くわすと、途端に「これ、あのシーンにそっくりだなー」と懐かしさが蘇ってくるわけですが、劇中の至るところにオマージュが隠れていました。
わたしが確認したなかでいえば、たとえば以下の14項目。
- アトランナとトムの許されない愛→「ロミオとジュリエット」
- 海底水族館でのサメの威嚇シーン→「MEG・ザ・モンスター」
- メラ→「リトル・マーメイド」(アリエル)
- メラが操る海の動き→「モアナ」
- 津波が町を襲うシーン→「崖の上のポニョ」
- 全体的なCGの美しさ→「アバター」
- イカが太鼓を叩くシーン→「マッド・マックス」
- 砂漠から落ちるシーン→「インディ・ジョーンズ」
- イタリア・シチリアでのシーン→「ローマの休日」
- 屋根を使った逃走劇のシーン→「ワイスピ」
- ブラックマンタ→「E.T.」
- 海の荒波→「パーフェクト・ストーム」
- 海講王国のモンスター→「ロード・オブ・ザ・リング」
- 海講王国を抜け出した場所→「ジュラシックパーク」
こうやって見ると、様々なジャンルの作品が盛りだくさん含まれているなー、と。通りで懐かしいと感じるわけです。
しかもほとんどが名作といわれる作品ですし。その集合体となると、面白くないわけがありません。
わたしが確認したなかで14項目なので本当はもっとあるのかもしれません。見つけた際はぜひ教えてもらえたらと思います。
大ヒットしたのはほとんどが美男美女の2人が影響していると思う
美男美女というのは、主役のアクアマンことジェイソン・モモアとヒロインのメラことアンバー・ハードの御二方のことです。
ほかにも有名キャストは出演していますが、この御二方に関して言えば別格でした。役柄はばっちり合っていましたし、2人の息もシンクロしていてずいぶんとお似合いでした。
ジェイソン・モモアのあの強靭な胸板にがっちりとした肉体。腹筋はばっきばきに割れていますし、あの全身タトゥーを見れば海賊とどちらが悪者がわからないほど強烈なインパクトを与えていました。
ただ見た目とは裏腹に、バーで屈強な男たちと一緒に写真を撮ってくれる心優しい一面もあって、憎めないキャラクター像というのがこの時点で確立されました。(ジャスティス・リーグのときのアクアマンは、嫌味を言う残念なキャラクターでした)
父のことを心配するシーンでは理想の家族愛というものが描かれていて、ここでさらにアクアマンってやばい、めちゃめちゃ素敵なキャラクターじゃんってなりました。子がいる(息子)ことで尚更共感も強くなります。
このように冒頭で心をぐっと掴まれてしまいましたから、このあとも好感度が上り調子であったことは容易に想像できるかと思います。
強いし、優しいし、おちゃめだし、キャラクターとしてもう最高じゃんかよ、ってなります。
続いてアンバー・ハードですが、ひと言でいえば美しい。絶世の美女とはこのことで。真っ白なマシュマロ肌に鮮やかな赤髪が見事に映えていました。
完全にアリエル(リトル・マーメイド)のことを意識していると思いますが、逆にアリエル役でもいけるんじゃないかと思います。再現性でいえばそれくらい高かったです。
胸元のぱっかーん具体もずいぶんとお美しい限りでしたが、美しさだけでなく強さも備わっていて、戦い方でいえばアクアマン以上に楽しませてくれました。
海だけでなく液体をも操れる能力をもっていますから、陸上でも最強でした。ヘタすると、単独作品でもイケるんじゃないかと思います。(むしろ、望みます)
アクアマンもメラもキャラクターとしても最高ですし、キャストとしてもばっちりでしたし、文句のつけどころがありません。次回作の公開も正式に発表されましたし。またこの2人のコンビを観られると思うとワクワクが止まりません。
最も○ ○で賞
出演者のなかから、個人的に目に留まった人物を勝手にピックアップしてかっこいいで賞&美しいで賞という名目で表彰しています。表彰の基準は様々で、見た目だけでなく役柄も重要視した上での判断となります。
最もかっこいいで賞
ここにきてオーム王を演じたパトリック・ウィルソンを選ぶわけでもなく、バルコ役を演じたウィレム・デフォーを選ぶわけでもなく、ならばとネレウス王を演じたドルフ・ラングレンを選ぶわけでもなく、ここはやはりこの賞にふさわしいのはこの方しかいません。
2018年の世界で最もハンサムな男ベスト100で見事1位に輝いた経歴のある人物で、アクアマンを演じたジェイソン・モモアを選びました。
みなさんが驚くような、予想を裏切るような結果ではありませんが、選んだ理由はなにも顔だけでなく中身のかっこよさが断トツでした。
見た目だけでいえば怖いイメージで悪役といってもなんら遜色ありませんが、中身はというと正義の見方には優しく悪役にはとことん厳しいキャラクターでした。それに頑なにアトランティスの王にはなりたくない、俺には相応しくないといった自信のなさも人間らしい一面が感じられ好感がもてました。
オーム王のように、わたしこそが王に相応しいといった自信満々の人がただ単に嫌いというのもありますけど。むしろ、イタイ奴にしか見えない。
まとめると、見た目はいかつい怖いおじさんにしか見えませんが、実際のところは家族思いで優しい性格の持ち主のスーパーヒーローだってことです。
こんなかっこいい人、ほかどこかいます?
最も美しいで賞
続いてこちらは、大体の予想はつくかと思いますので、じらすのはやめてストレートに発表したいと思います。
メラ役を演じたアンバー・ハードを選びました。
決め手は、映画『みんな!エスパーだよ!』にも出演することができそうなくらいお美しかった谷間です……。そして、美貌も。
反則的だったのがほとんどが濡れ髪姿での登場で、そんな彼女からは色気を感じられずにはいられませんでした。なぜでしょうね。
濡れた髪とそうでない姿と、どうしてあんなにも魅力に差が出てしまうのか不思議でなりませんでした。
ただ濡れているだけなのにお美しさが割増で、まるでゲレンデマジックのようで。その反面メラ役を演じているときとそうでないときで、美しさにもずいぶん差を感じました。(大げさかもしれませんが、画像検索をしたときに別人かと思いました)
このことから白肌に赤髪と濡れ髪の3点セットは、究極の美を実現させるための3種の神器ともいえます。
それらを利用したアンバー・ハードの美しさは、少なくとも世に認知されたに違いありません。彼女の出世作になりそうな予感がします。これからの活躍が楽しみです。
さいごに
舞台が海中ともあり今までありそうでなかったような設定で、劇中で使われている効果音なども海に入っているような感覚に陥りました。だからでしょうかね。
ヒーリング効果も同時に得ているような気がして、143分という長丁場にも関わらずまったく苦に感じませんでした。それどころか居心地良く鑑賞できました。水が与えるパワーはいろんな意味ですごいなと感じました。
正直にいえばDCコミックスには期待していませんでしたが、本作に限っては良い意味で全力で期待を裏切られました。こんな面白くて素晴らしい作品を製作することができるならはじめからそうしてもらいたかった、この気持ちが本音です。
[voice icon=”http://yoikagen.com/wp-content/uploads/2016/09/IMG_2634.png” name=”バンコ” type=”l”]スカイラー・グレイが歌う主題歌の「Everything I Need」が、ウィズ・カリファ Feat. チャーリー・プースの「See You Again」となんとなく曲調が似ていて、どうりでいいメロディなわけです。ジェームズ・ワン監督が携わった作品は、主題歌も良すぎて大体困ってしまいます。[/voice]