映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』文句なしの完結編、MCU究極の集大成作品
上映時間 | 181分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
監督 | アンソニー・ルッソ ジョー・ルッソ |
音楽 | アラン・シルヴェストリ |
配給 | ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ |
公開日 | 2019年 |
主な出演者 | ロバート・ダウニー・Jr(トニー・スターク / アイアンマン) クリス・エヴァンス(スティーブ・ロジャース / キャプテン・アメリカ) マーク・ラファロ(ブルース・バナー / ハルク) クリス・ヘムズワース(ソー) スカーレット・ヨハンソン(ナターシャ・ロマノフ / ブラック・ウィドウ) ジェレミー・レナー(クリント・バートン / ホークアイ / ローニン) |
この日をどれほど待ちわびていたか、この瞬間をどれほど待ちわびていたか。
忘れもしない、2018年4月27日(金)に『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』が公開されてから劇場へ足を運んだあの日。
ヒーローたちの文句なしの惨敗、トラウマにもなりそうな衝撃のラストをみせられ、心身ともに放心状態になりました。この気持は一体どこへ向ければいいのかさえわからなくなり、ただただ虚無感ただけが心にしこりのような形で残ってしまいました。
それから約1年が経ち。本作の公開は本当に本当に心から待ちわびていました。
サノスに完膚なきまでに叩きのめされてしまったアベンジャーズのメンバーが、一体どのようにして復活を遂げるのか。それともまったく別の違った展開になるのか。
どうなるかわからない、だからこそわくわくがとまりませんでした。
ああでもないこうでもないと想像する時間も楽しかったのですが、すべては空想でしかありません。覚悟をもって劇場へ足を運び観てみました。
感想としては、涙・涙・笑そして涙、さいごは感謝しかありませんでした。
あらすじ
最強を超える敵“サノス”によって、アベンジャーズのメンバーを含む全宇宙の生命は、半分に消し去られてしまった…。
大切な家族や友人を目の前で失い、絶望とともに地球にとり残された35億の人々の中には、この悲劇を乗り越えて前に進もうとする者もいた。
だが、“彼ら”は決して諦めなかった──
地球での壮絶な戦いから生き残った、キャプテン・アメリカ、ソー、ブラック・ウィドウ、ハルク、ホークアイ、そして宇宙を当てもなく彷徨いながら、新たなスーツを開発し続けるアイアンマン。
ヒーローたちは、大逆転へのわずかな希望を信じて再び集結する。はたして失った者たちを取り戻す方法はあるのか?
35億人の未来のために、そして“今はここにいない”仲間たちのために、最後にして史上最大の逆襲<アベンジ>に挑む。
最強チーム“アベンジャーズ”の名にかけて──。
感想
ただの三部作ではなかった
アベンジャーズの最後の作品と言われている本作ですが、すべてを観てみてこれはただの三部作ではありませんでした。
なんていうんだろう、11年という歳月をかけMCU21作品あるうちの全て、すべてが詰まった集大成でした。
それゆえに、ところどころのシーンで感慨深いものがありました。
目頭が熱くなるというか、今までの作品のことを思い出しながら、終わった頃にはすぐには席を立てずいつしか感傷に浸っていました。
できるなら21作品全部観ておいたほうがいいと思います。
と、言いたいところですが、むしろ本作を単体で観る人なんているのかなと思います。それにアベンジャーズシリーズの3作品だけというのも、いないのかなー、と。
これから興味をもってアベンジャーズを観みたという方がいれば、どう考えても時間がないと難しいとは思いますが、最低でも『キャプテン・マーベル』以外の20作品は観ておいたほうがいいと思います。
ただぼーっと観るのではなく、一つひとつ噛みしめながら観ておくことで、本作を観たときの感動するレベルというのがまったく違うと思います。
長期に渡って制作される作品というのは数少ないと思います。作品に対するリスペクトだったり、思い入れであったり、抱く感情の部分に影響してくると思います。
ぼくは劇場で泣くのは恥ずかしいと思って、ところどころのシーンで涙をこらえていました。
ひとり、30代、男性が、涙を流して劇場の扉から出てくる場面なんて一体誰がそんなものを見たいですか。そんなの誰も見たくありませんよね。
いや、それよりも、そもそもぼくの心がそれを許しません。恥ずかしさですぐ気持ちが押しつぶされてしまいますから、そんなの。
でも、本当にいろいろな気持ちが交差していろんな意味で涙をこたえるのに必死でした。
ここまでヒーローたちの成長を描いてくれたMCUには本当に感謝しかありません。
たとえすごい力をもっていたとしても悪役を含め一人ひとりには心があって、なにかを守りたいとか生きたいとか、特別な感情というのはなくてごく自然にあるがままに感じるものなんだなと思いました。
有終の美を飾るかのように究極の集大成がここにあり、といった22作目の本作。なにがなんでも劇場で観るべし。
劇場公開されてまだまもないこともあり、とりあえずはこのくらいのことしか今は言えません。
最も○ ○で賞
出演者のなかから、個人的に目に留まった人物を勝手にピックアップしてかっこいいで賞&美しいで賞という名目で表彰しています。表彰の基準は様々で、見た目だけでなく役柄も重要視した上での判断となります。
最もかっこいいで賞
トニー・スタークでありアイアンマンを演じたロバート・ダウニー・Jrを選びました。
自己中心的なわがままが目立つキャラクターではありますが、なんだかんだいって大義のために戦っているんだなあというのが本作で強くあらわれていました。
彼の存在があってこそアベンジャーズであり、アイアンマンなのかなと思います。
前作ではサノスに完膚なきまでにやられてしまい、心身ともに絶望を味わってしまう形となってしまいましたが、今回リベンジということで誰よりも奮闘していました。
怖い気持ちを抱くのは当たり前だと思いますし、前に進めない気持ちもわかります。でも、それはたったひとりではないということ。
そのことに気づいたとき、トニー・スタークとしてアイアンマンとしてサノス打倒に向けて立ち上がる姿には思わずうるっときました。
かっこいいって言葉だけでは足りない男です。
最も美しいで賞
ナターシャ・ロマノフでありブラック・ウィドウを演じたスカーレット・ヨハンソンを選びました。
ここは作品自体がと言いたかったのですが、それを前提に今回はそのなかでも特別な人を選んだつもりです。
今回選んだ理由としては、彼女の見た目の美しさではなくキャラクターとしての在り方に深く心に突き刺さり強く記憶に残ってしまったからです。
ホークアイと久々に再会し、行動をともにするシーンにはずいぶんと泣かされてしまいました。
信頼し合っているからこそ起きた行動、そしてその行動がもたらした出来事。これは涙なしにもはや語れません。
まさに美しさの結晶であり、彼女が自ら下した決断は映画の世界のみならずこの世の世界でも語り継がれるに違いありません。
さいごに
本作を劇場で鑑賞してから感想を書くまでにずいぶんと時間がかかってしまいましたが、ネタバレなしという成約のなかで書くのはけっこう大変でした。
本当はあんなことやこんなことが言いたいところではありました。むしろ、声を大にして叫びたい。
公開されてからまだまもない感じではありますが、購入できないものなのかなあと早くもデータ配信を強く希望しているところではあります。今のところ購入確定です。
もう一度観たい気持ちではありますが、そのときは遠慮なく感想にぶちこみたいと思います。