映画『グレイテスト・ショーマン』感動とはなにかを教えてくれる最高傑作の作品
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上映時間 | 105分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
監督 | マイケル・グレイシー |
音楽 | ジョン・デブニー ジョセフ・トラパニーズ ベンジ・パセック ジャスティン・ポール |
主題歌 | 『ディス・イズ・ミー』キアラ・セトル |
配給 | 20世紀フォックス映画 |
公開日 | 2017年(アメリカ合衆国) 2018年(日本) |
主な出演者 | ヒュー・ジャックマン(P・T・バーナム) ザック・エフロン(フィリップ・カーライル) ミシェル・ウィリアムズ(チャリティ・バーナム) レベッカ・ファーガソン(ジェニー・リンド) ゼンデイヤ(アン・ウィーラー) |
“久々に、心が震える作品を観ました。ミュージカル映画って最高です”
最近観た作品のなかでは青春映画の『チア☆ダン』に心動かされましたが、本作はそれを上回るほどの感動がありました。今年観たなかでは断トツNo.1の作品です。おすすめというよりも、観ないと損なレベルです。
あらすじ
P・T・バーナム(ヒュー・ジャックマン)は妻(ミシェル・ウィリアムズ)と娘たちを幸せにすることを願い、これまでにないゴージャスなショーを作ろうと考える。イギリスから奇跡の声を持つオペラ歌手ジェニー・リンド(レベッカ・ファーガソン)を連れてアメリカに戻った彼は、各地でショーを開催し、大成功を収めるが……。
引用:シネマトゥデイ
感想
これで500円は安い(2018.12.時点)
iTunesだとそれくらいの値段で観ることができますが、正直言って安すぎます。500円支払って心が感動で満たされるサーカスショーが見られるのなら、それはある意味罪深き価格設定とも言ってもいいくらい、作品自体の完成度の高さに驚かされます。
もうね、魅了さっぱなしで文句のつけどころがない最高のエンターテイメントショーなんですわ。この作品。
失礼な話、世間一般社会から迫害された見た目が奇妙な人たちを集めてサーカスショーをやろうとしたバーナムのセンスの良さには、驚きと発見が多くありました。人種の社会問題を軽々と吹き飛ばし、それぞれの感情が歌に込められていて、観て聴いて楽しめる作品、それこそがミュージカル映画かなって思いました。
本作を観てあまりにも感情が乱れてしまい、今自分がなにを書こうとしているのかわからなくなっていますが……。とにかく、観て。話はそれからです。
全編名曲シーンだらけでほっぺがとろけてしまう
個人的にミュージカル映画の最高峰は『レ・ミゼラブル』で、作中でアン・ハサウェイが「夢やぶれて」を歌うシーンは、真面目に心打たれました。自然と涙が溢れてくる、そんな感覚を味わったのを覚えています。
曲調もそうなんですが、なによりも歌詞に強いメッセージ性が込められていてグッときます。鳥肌は立つわ、ジーンとするわ、体全体に熱いものを感じるわで、本作もその辺はやばかったです。
心に染み渡るような曲ばかりで、個人的に好みだったのは「A Million Dreams」。これを聴いたときは、すごく、すごく、心温まりました。バーナムとチャリティ、そして子供たちが幸せな時間を過ごしている印象的なシーンでもありました。
ほかにも、「The Greatest Show」からはじまるのも印象的で、サーカス集団が踊り出すシーンをみせられたときは、いきなり全力疾走感丸出しで心踊りました。主題歌にもなっている「This Is Me」はメッセージ性の強さがよかったですし、ジェニーが歌う「Never Enough」には透き通った美声に歓喜しました。
まあ、基本的にどれもやばいのひと言です。もう、なにもかも凄すぎて、うまく言葉にできずこれしか言えません。
ちなみにこの記事を書くときも、iTunes Musicでひたすらサントラを聴いてました。いろいろなシーンが脳内でフィードバックされて、いちいちうるっときてむしろなかなか執筆が進みませんでした。笑
バーナムというよりもみんなが主役なんじゃないかと思う
ストーリー上の設定では、19世紀に活躍した興行師のP・T・バーナムの成功が描かれた作品となっていますが、バーナムを取り巻く環境と人物の存在感は主役級とも言っていいほど個性的でした。
小人症の男に、大男に、体格のいい髭の濃い女性や全身刺青男ってのもいました。それに結合双生児の兄弟などもいて、なかなか刺激的な見た目をした人ばかりで、だからこそこの人たちにしか表現できないものがあって、周りからいくら罵られようとも勇敢に立ち向かおうとするシーンに関して言えば心の奥底から震え上がりました。
いつの時代でも集団のはみ出し者は煙たがれることが大半で、一般の人となんら変わりない行動をしたとしても、珍しいものでも見るかのように冷ややかな視線が送られてしまいます。人をあざ笑うかのように見下して、笑い者にして……。
くじけそうになりながらも、それぞれが輝ける場所をつくったバーナムという男は、やっぱり、基本すごい奴です。……感激。
最も○ ○で賞
出演者のなかから、個人的に目に留まった人物を勝手にピックアップしてかっこいいで賞&美しいで賞という名目で表彰しています。表彰の基準は様々で、見た目だけでなく役柄も重要視した上での判断となります。
最もかっこいいで賞
「ヒュー・ジャックマン、鼻が裂ける危険あった…80針縫った直後に歌唱」このことを知ってからは、この人物しか考えられませんでした。
P・T・バーナム演じるヒュー・ジャックマン、とことんすごい人物です。ここまで掻き立てられるのは、一体なにがあったからなのでしょうか。記事には、ヒュー・ジャックマンにとっては本作が7年半もの間関わってきた思い入れのあるプロジェクトであると書かれていました。
作品自体の上映時間は105分と時間にすると短いように思いますが、実際に鑑賞してみるとそれがもっと短く感じます。まあ、これは作品に没頭している証拠だとも言えますけど。作品は105分のものですが、完成に至るまでどれほどの時間を費やし苦労があったのか、想像を絶するものだと思います。
闘病をしながらもやり遂げたことが、称賛に値するような事柄だと思います。もはや同じ人間とは思えません。人としても男としても、作品関係なく尊敬できる数少ない人物です。
最も美しいで賞
作中で美声を武器に大衆を唸らせた人物といえば、そう、ジェニー・リンド演じるレベッカ・ファーガソンです。彼女の存在自体、探しましたけど文句のつけどころがまったくありませんでした。しいてあげるなら、バーナムをものにできなかったことぐらいですかね。
でも、妻子持ちだったので仕方ありませんけど。独身なら間違いなく手中にできたことだと思います。それに成功も同じく手に入ったことでしょう。
今回どうして彼女を選んだのか、それは美人だし歌唱力もすごいってのもありますが、それとは別にどこか悲しそうな一面があって、顔は笑っているけど心は笑っていないみたいな……。心が満たされないというのがなんとなくわかるような気がして、彼女の人間性に興味が湧いたからです。
いくら歓喜を浴びようとも一向に満足できない部分は、はたから見るとなんて贅沢な悩みをもっているんだと思われてもしかたないとは思いますが、その人にはその人にしかわからない悩みってのは誰しもひとつぐらいはあるものです。
彼女に関して言えば根が深いような気がして完璧でないぶん、人間の脆さが感じとれて逆にそこが良いと思いました。心がなさそうに見えて、人間らしさがあるのは反則的な美しさを感じます。言いたかったのは、それです。
さいごに
2018年のベスト映画を選ぶなら間違いなく上位に食い込む作品です。それくらい今年観たなかで断トツによかったです。余韻に浸りたいと思い、今は車内にて『グレイテスト・ショーマン』のサントラを流しながらルンルン気分で通勤をしています。時間があればもう一回ぐらいはお金出して観てもいいかなあと思っています。
でもやっぱり次は、『ラ・ラ・ランド』が気になります。本作をきっかけに、なんだかミュージカル映画にハマりそうな予感がします。