映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』サノスから学べることもあるし、新たに移り変わる節目の作品
マーベルのヒーローたちが一堂に集い、世界を脅かす敵に立ち向かい戦う、言わばオールスター作品。劇場で一度は観たものの、また観たい。いや、何度でも観たい。そう思える作品は本作ぐらいで、平成30年9月5日よりレンタルが開始されたタイミングで観てみました。
感想は以前の「映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』衝撃な展開にド肝を抜かれた最強に面白い作品」のほうで紹介しています。今回はというと…。すみません、また感想になります。2回目観て、思うことや感じたことも若干違っているとは思います。年前と今では状況が違っていますので、やっぱり人間はあれ、あれですかね…。短い時間でころころ気持ちとか考え方が変わる生き物なんでしょうかね。
感想
やっぱり息が詰まる作品
結末はわかっているものの、それでも話の展開に新鮮味を感じて、そろそろああなるなあと思いつつも、目の前で起こる出来事にいつ観ても息が詰まりそうになりました。しかもこれずっとですからね。冒頭の衝撃的な展開は、ほんと身体に悪いというかタチが悪い。いきなりフルスロットルでぶっ込んできますから、観てるこちら側としては受け止めるのに時間がかかります。しかもそんなことはお構いなしに、次々と驚くような展開が続きますので、正直一度観ただけではすべてを受け止められませんでした。そうですね。1回目は3割程度で、2回目のときは1割増えて4割ほどかな、といった具合です。
結末を変えられないことは頭ではわかっているつもりですが、願うなら違った結末であってほしいと、観終わった頃にはいろいろとイメージを膨らませています。そう、サノスをぶっ倒す方法とかね。いろいろと。少なくともボクと同じことをした人はいるはずです。
今回、完膚なきまでにこてんぱんにやられるヒーローをボク個人としてはあまり見たくはありませんでした。そんな姿見てるだけでストレスしか感じませんでしたから。洒落にならないくらいサノスみたいに頭がハゲあがるレベルで、本当は二度と観たくないと思っていますが、考えとは裏腹に気持ちはそうでもいかないみたです。
サノスから学ぶべきことがあった
1回目のときはこのことにまったく気がつきませんでしたが、というよりもヒーローたちの散りゆく姿ばかりに意識が向いてしまっていました。そんなこんなんで、サノスはただ単に悪者という認識しかなく、こんな最低でクソッタレな奴、誰かやっちまえとそういう風にしか思っていませんでした。
けど、2回目のときはある程度ストーリー展開とかわかっていたので、少しは余裕もあったのでサノスの気持ちに寄り添ってみました。すると、あることに気がつきました…。
“信念が尋常じゃないくらい強すぎる”
わざわざ声を大にして言うまでもありませんが、これです。いやね、きっと、誰にも真似できないものだと思うんですよね。サノスの行動は一見すると単に自己中心的な人物のように見えてしまうかもしれませんが、気持ちを押し殺してまで成し遂げていく姿は、もはや使命感に取り憑かれた化け物でした。ただ、そこまでしないと成し遂げられなかったのも事実ではあります。信念が動かす人物の行動は非常に興味深いものがありました。
もうそろそろ世代交代の予感がした
なんだかんだいって、マーベル・シネマティック・ユニバースのシリーズとして2008年に『アイアンマン』からはじまって以来、これまでいろいろなマーベルヒーローの作品が世の中に出てきて10年が経ちました。本作は10年間の集大成とも言えます。
10年経てばいろいろ思うこともありまして、みんな老けたなあ、と。まあ、そういうボクも若白髪ばかりが増えているので人のことは言えませんけど。ロバート・ダウニー・Jrもそうですが、ペッパーでおなじみグウィネス・パルトローのシワほうに目がいってしまいました。
そう思うと、クリスチャン・ベールのときのバットマンで、『ダークナイト ビギニンズ』の作品は潔い最後だったなあと感じます。ヒーローといえども体は人間です。特殊な能力があるというだけで、ほかはさほど人となんら変わりはありません。
アベンジャーズのメンバーで年齢的にもオールドの域に差し掛かっている人物もちらほらいて、お世辞にも若いとは言えない集団になってきました。ここいらで新しい風を吹き込むときがきたように感じます。
さいごに
こんな感じで2回目の感想について紹介してみました。1回目観たときよりも2回目に観たときで、感じることや思うことに変化があって、また違った意味で面白いなあと感じました。こんな感動的な気持ちを抱けるだなんて、今までのマーベル作品とか観ててよかったなあと思いました。
レンタルが開始された当初は、レンタルじゃなくてデータ購入しようか迷っていました。でも、これを購入してしまうと、やたらほかの作品のも購入したくなるのでやめました。データ購入とはいえ、思いのほか結構ないいお値段がしますからね。
もう一度観たくなったらどうしよう……かな。