『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』障がい者福祉で働く人全員に観てほしい作品
ジャンル | 法廷 ヒューマンコメディ ドラマ |
公開日 | 2022年 |
製作国 | 韓国 |
主題歌 | Extraordinary Attorney Woo(Maytree) |
話数 | 全16話 |
配給 | Netflix |
主な出演者 | パク・ウンビン(ウ・ヨンウ) カン・テオ(イ・ジュノ) チョン・ベス(ウ・ビョンホ) チュ・ヒョニョン(トン・グラミ) カン・ギヨン(チョン・ミョンソク) ハ・ユンギョン(チェ・スヨン) |
「キロギ、トマト、スイス、インドイン、ビョルトンビョル、ウヨンウ、ヨクサムヨク」……
この自己紹介、めっちゃ頭に残る。いや、残った。そして、ウ・ヨンウとトン・グラミの挨拶も。
2人が出会うと……。まずはウ・ヨンウが「ウ to the ヨン to the ウ」。それに対してトン・グラミが「トン to the グ to the ラミ」と軽快に返す。動き自体も面白いので中毒性が高い。
つまり僕が言いたいのは、この韓国ドラマ、2022年に公開され作品のなかでもダントツでハマった。いや、ハマる。
あらすじ
自閉スペクトラム症でIQ164の天才的な頭脳を持つ弁護士ウ・ヨンウ(パク・ウンビン)は、ソウル大学ロースクールを首席で卒業したが、障害が原因で就職がなかなか決まらなかった。が、父親の大学時代の後輩が代表を務める一流の法律事務所「ハンバダ」に採用され、新米弁護士として活躍することに。シニア弁護士ミョンソク(カン・ギヨン)のもと、70代の老夫婦の間に起こった殺人未遂件をはじめ、さまざまな事件を担当し、私生活でも壁にぶつかる中、一人前の弁護士として成長していく。
引用元:PR TIMES
感想
自閉症の役柄をやらせたらまず右に出る者はいないと称している韓国の俳優がいる。その人物とは、オ・ジョンセ。
2020年の韓国ドラマ『サイコだけど大丈夫』で、自閉症スペクトラムのムン・サンテ役を演じているわけですが、視線が合わない、独特な手先の動き、音や光、肌が敏感なところとか、仕草そのものがうまく表現されている。
障がい福祉経験があることでドラマを純粋に観て楽しむこととは別に、俳優の演技を観察してしまい、忠実に再現できているかどうか、まるで審査員にでもなったような気分になる。
オ・ジョンセは、すごい、演技の天才。
しかしそれに匹敵するかのように、今回パク・ウンビンの演技力はすごかった。しかも+α可愛いというおまけ付き。こんな自閉症スペクトラム、世界中探し回ってもいないんじゃないかと思うほどむちゃくちゃ可愛いので、1話70分というながったらしドラマを集中力を切らさずに観ることができてしまった。
普通ならケツの痺れに耐えられず、一時停止ボタンを押し、イスから立ちあがって屈伸でもしてほぐしたりするのに。それくらい夢中になれた。
自閉症スペクトラムの特性のひとつに天才的な頭脳がある。頭脳と言っても記憶力のことで、全部が全部記憶を保持できるわけではない。興味のある分野に関して絶大な力を発揮する類のやつで、主人公のウ・ヨンウは法律のありとあらゆるものを記憶している。
人はそんな彼女のことを、頭の中に辞書をストックしている最強の歩くリーガルウーマンと呼ぶ。そう呼んでいるのは、たぶんこの世で僕ひとりだけだと思う。笑
天才弁護士、最強の歩くリーガルウーマンといっても、そんな彼女にも弱点はきちんとある。だって人間だもの。ひとつだけじゃない。複数描かれている。
代表的な名シーンは回転ドアでのシーンになる。これも自閉症スペクトラムの特性に由来しているが、運動感覚がまったくといっていいほどない。THE・不器用なので、あの素早く回る回転ドアを通ることができない。
目で回転を追いながらタイミング良く足を出すという、1度に複数のことをして、かつスピードを要される状況だと、頭と体の情報がうまく噛み合わなくなってしまう。その結果、立ち往生してしまい建物の中に入れなくなる。
勤務初日、遅刻するわけにはいかない。けれど、どうすることもできない。そんなピンチを救ったのは、韓国ドラマいい男ランキングの歴代1位2位を争うほど、めちゃめちゃいい男だったイ・ジュノ。訟務チームの社員で、回転ドアを通れないウ・ヨンウの姿を見て手で止めてあげる。
イ・ジュノの優しさのいいところは、ウ・ヨンウのことをいつも尊重しているということ。
実は回転ドアの横には手動ドアが設置されている。そちらを通れば、なんの問題もない。むしろ一件落着で、はい、この問題終了とスピーディな解決にいたる。
それなのにイ・ジュノがウ・ヨンウに教えるのは、回転ドアを通るためのコツとしてワルツのリズムを提案する。簡単ですぐに解決できるような道を教えるのではなく、彼女にとって叶えたいことを汲み取り、それを達成する方法を一緒になって考える。
大抵なら手動ドアを通ればいいと言い放つところを……。いい男だっていうのはだてじゃない。さすが。支援員でもないのに、こういう人が福祉を担えばいいとさえ思う。まさに福祉の鏡。
そんな2人が恋愛にまで発展してしまうので、自閉症スペクトラムの方の恋愛事情が気になってた身としては、思わずニヤリとしてしまう場面もあって楽しめた。
障がい福祉を知っているからこそ楽しめる要素が盛りだくさんあって、従事者の全員に観ていただきたい。まぢで面白い。僕が保証する。
最も○ ○で賞
出演者のなかから、個人的に目に留まった人物を勝手にピックアップしてかっこいいで賞&美しいで賞という名目で表彰しています。表彰の基準は様々で、見た目だけでなく役柄も重要視した上での判断となります。
最もかっこいいで賞
チョン・ミョンシク役のカン・ギヨンを選んだ。確かにイ・ジュノ役のカン・テオはかっこよかった。ルックスも男前だし。計り知れないものがあった。だけど、カン・テオとはまた違ったかっこよさがカン・ギヨンにはあった。
ウ・ヨンウの上司として、人として尊敬できる部分がたくさんあって、間違いなく上司にしたい人No.1になる。お堅い性格の持ち主かと思えば、案外ノリの良さを発揮してくれた部分も、そのギャプにやられてしまった。
こりゃー、女性ファン、増えるな。
[box class=”glay_box”]名前:カン・ギヨン(강기영)
生年月日:1983年10月14日(39歳)
出生地:韓国
身長:178cm
Instagram:@booboo2injo
[/box]おすすめ作品3選
[aside type=”boader”]体育大学を舞台に、水泳部トップ選手の青年と重量挙げ部のヒロインの恋を描いた作品。笑いながら楽しく見れる青春ラブコメといえば、これ。
ツンデレ御曹司と敏腕秘書の甘い恋の駆け引きを描いた作品。カン・ギヨンの社長役が、これまたうまいごとハマっている。
きらっきらっの青春時代を思い出させるような、ピュアで純粋な2人のラブストーリーを描いた作品。ひと言でいうなら、恋の駆け引きが、もう、たまらーん。
[/aside]最も美しいで賞
ウ・ヨンウ役のパク・ウンビンを選んだ。選んだ理由は、天才的な演技に魅せられて、かと思ったらルックス超可愛いですし、どう考えても欠点が見つからない。彼女以外考えられないくらい、絶賛の嵐しかない。毎回ひらめいたときにする、あの表情はまぢでハマる。
と言いたいところですが、なんだかんだで作中で親友役だったチュ・ヒョニョン(トン・グラミ)もよかった。いろいろ、よかった。
相性とか、2人だけにしかわからない挨拶とか……。2人を見てるだけで、なんだか幸せな気持ちになれた。オマール・シーとフランソワ・クリュゼくらい最強のふたりだった。
[box class=”glay_box”]名前:パク・ウンビン (박은빈)
生年月日:1992年9月4日(30歳)
出身地:韓国
身長:163cm
Instagram:@eunbining0904
[/box]おすすめ作品3選
[aside type=”boader”]朝鮮王朝時代に「心医」と呼ばれ敬われた男の波瀾万丈の生涯をドラマティックに描いた作品。これ観ると、間違いなく勇気がもらえる。
天才ピアニストと落ちこぼれバイオリニストの男女が贈る、恋と友情のラブストーリー作品。余韻に浸らせる世界観が、やばめ。
双子の兄の死により、男装して王となったヒロインとその学問の師の恋愛を描いた作品。美男美女が繰り広げる恋愛模様必見のドラマ。
[/aside]さいごに
法律の話を題材に物語が繰り広げられますが、福祉的な観点で楽しめる部分は大いにある。そして、楽しめるだけでなく学びもあるので、障がい者の仕事に携わっている人にはぜひ観てほしいと思う。
自閉症スペクトラムの話のくだりとか、まぢで勉強になった。まさか、そうだったとは……。福祉は奥が深いぜ。
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