映画『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』まさにこれがスーサイド・スクワッドの完成形とも言える作品
上映時間 | 132分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
監督 | ジェームズ・ガン |
音楽 | ジョン・マーフィー |
配給 | ワーナー・ブラザース |
公開日 | 2021年 |
主な出演者 | マーゴット・ロビー(ハーリーン・クインゼル / ハーレイ・クイン) イドリス・エルバ(ロバート・デュボア / ブラッドスポート) ジョン・シナ(クリストファー・スミス / ピースメイカー) ジョエル・キナマン(リック・フラッグ大佐) デヴィッド・ダストマルチャン(アブナー・クリル / ポルカドットマン) ダニエラ・メルシオール(クレオ・カゾ / ラットキャッチャー2) シルヴェスター・スタローン(ナナウエ / キング・シャーク) ヴィオラ・デイヴィス(アマンダ・ウォラー) ジェイ・コートニー(ジョージ・“ディガー”・ハークネス / キャプテン・ブーメラン) ピーター・カパルディ(ガイウス・グリーヴス / シンカー) |
これ、これ、これ、これ、これが観たかった。1作目のように悪党が変にかっこつけちゃダメ。恋愛要素とか、バットマン&ジョーカーの登場とかはもはや不要。
これでこそスーサイド・スクワッドでしょ。まさに醍醐味を描いていた。できることなら、このスタンスをいつまでも貫いてほしい。まぢ、サイコー。
あらすじ
南米のとある国家が反逆を企てている事を掴んだアメリカ政府は、凶悪犯罪の受刑者に10年の減刑と引き換えに過酷なミッションを課す。ジョーカーの元恋人ハーレイ・クインやスーパーマンを瀕死に追いやったブラッドスポートを含む14人の極悪人たちは、二手に分かれて敵国に侵入する。
引用元:Google
感想
小鳥の殺戮シーンからはじまる、なんとも衝撃的な冒頭から開幕。この時点でもはや狂ってるとしか思えない。でも、まー、掴みとしてはオッケー。
その後またしても登場する、アマンダ・ウォラーのキャラの完成度が何倍にも膨れ上がっていた。これ、完成形ではなかろうか。このキャラはもはや、ヴィオラ・デイヴィスにしか演じられないほど深く浸透している。安定のゲスい感じが出てて、いいー。
今回構成のよさが抜群によかった。一見重要そうな人物に見せておいていとも簡単にフェードアウトさせて、雑魚も雑魚。雑魚っぽいというか、はっきりと雑魚とわかるキャラクターをはじめに噛ませていたのもよかった。
武器のブーメランで踏んだう◯こを拭う奴、金髪頭の変なノリでいかにもバカ丸出しの奴、自分の能力を頭文字にして名前にしているという単純な発想の奴、ハーレイに好意を寄せるえせアメリカ人のような奴、そして直球ストレートに気持ち悪さを描いたシリアルキラーの奴と合わせて、ハーレイとフラッグ大佐で構成された見るからに最弱チームの行く末ともなると、お墓まっしぐらだった。
バカでアホでどうしょうもなく救いようのない展開が、逆に最高によかった。
もう、素晴らしいのひと言。賞賛。
上空から海に潜水してはじまる任務も、イタチ科のシリアルキラーが泳げないことに対して「確認しなかったのか?」とブラッグ大佐がウォラーに聞いたあとのあのシーンは何度見ても笑う。バカすぎて、ほんとやばい。
緊張感走る展開のなかに、真っ二つに割れるかのような笑いをぶっこむその精神力に感服してしまう。これでこそスーサイド・スクワッドというものを体系化してくれていた。ベターだが、あっぱれという言葉以外見つからない。
監督がジェームズ・ガンというだけあって『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のノリがそのまま受け継がれていた。
で、二番煎じの雑魚どもはあっという間に過去の者となり、本家スーサイド・スクワッドのメンバーが登場する。1作目のメンツとがらりと変わって、さきほど同様にハーレイとフラッグ大佐以外全員新キャラになる。ピースメイカーだけはまるで80年代のような装いで、スーパーマンをICU送りにしたという逸話を持つ最強スナイパーのブラッドスポートからは、作中でピカピカの便座といじられるほど、確かにひと際ダサさが目立っていた。
だけど、こちらのチームは噛ませ犬的な扱いとはあきらかに違ってた。強いし、ブラッドスポートの戦い方がまぢで素敵すぎた。まるでアイアンマンとミステリオを足して2で割ったかのような戦闘服に身にまとい、各所に装着された銃器パーツを駆使して戦うシーンは逸品。スーサイド・スクワッドいちかっこいい戦闘シーンではなかろうか。簡単に囚われの身になるんじゃなくて、もっと見たかった。
そして最後にはお決まりとも言える我らがハーレイ姐さんと美女確定のラットキャッチャー2の活躍によって世界が救われるというオチで、心がなんだかすっきりさせられた。フラッグ大佐の突然の離脱は残念としか言いようがありませんが。容赦なくあちらを復活させて、残念な気持ちも倍になった。
結果的にはちゃんとまとまりのあるセンスのよいおバカなユーモア全開の作品に仕上がってて大満足だった。これを1作目からできていたら評価もきっといいものになっていたに違いない。
最も○ ○で賞
出演者のなかから、個人的に目に留まった人物を勝手にピックアップしてかっこいいで賞&美しいで賞という名目で表彰しています。表彰の基準は様々で、見た目だけでなく役柄も重要視した上での判断となります。
最もかっこいいで賞
ブラッドスポート(ロバート・デュボア)役のイドリス・エルバを選んだ。選んだ理由はウィル・スミスの抜けた穴を埋められるのは彼しかいないかと……。
感想にも書いたように戦い方がまぢでかっこいい。しかも何気に人情味のあるキャラクターで2倍かっこよく見えてしまった。『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』にも出演してて、ここ最近よくお目にかかる俳優になる。
[box class=”glay_box”]名前:イドリス・エルバ(Idris Elba)
生年月日:1972年9月6日(49歳)
出生地:イングランド
身長: 189cm
Twitter:@idriselba
Instagram:@idriselba
[/box]おすすめ作品3選
[aside type=”boader”]極寒の山に遭難してしまった男女2人による決死のサバイバルストーリー。男女2人が恋愛へと発展してく展開は、ほかにはない作風となっている。
ワイルド・スピードシリーズのスピンオフ作品。ドウェイン・ジョンソン演じるルーク・ホブスと、ジェイソン・ステイサム演じるデッカード・ショウが主役となり活躍する様を描いている。
西部劇作品。挿入曲が印象的で、ひと昔の音楽とは違ってノリノリ。そのほか映像、衣装、カメラワークなど、かなりおしゃれに凝った演出がなされている。
[/aside]最も美しいで賞
ラットキャッチャー2(クレオ・カゾ)役のダニエラ・メルシオールを選んだ。選んだ理由は、久々に心から美人だと思える女優を見つけることができた。スタイルがよくて容姿には完全にやられた。美しいという次元を超えてて、むしろ好みのタイプ。
今後のスーサイド・スクワッドは、マーゴット・ロビーとダニエラ・メルシオールのダブル美女がいればそれだけで十分。ネズミがこんなにも愛おしく思えたのも、これ、完全にダニエラ・メルシオール演じるラットキャッチャー2のおかげです。
[box class=”glay_box”]名前:ダニエラ・メルシオール(Daniela Melchior)
生年月日:1996年11月1日(25歳)
出生地:ポルトガル
身長: 170cm
Twitter:@MelchiorDaniela
Instagram:@danielamelchior
Facebook:@Daniela Melchior
[/box]おすすめ作品3選
[aside type=”boader”]スパイダーマンの初となるアニメ作品。第91回アカデミー賞長編アニメ映画賞を受賞した優れもの。ダニエラ・メルシオールは、ポルトガル版のグウェン・ステイシー / スパイダーグウェンの声優を務めている。
- Parque Mayer(2018年)
フランシスコ・フロエスとダニエラ・メルキオール主演の作品。監督はアントニオ=ペドロ・ヴァスコンセロス。コメディドラマとして、2018年12月6日にポルトガルで公開された。
- ワイルド・スピード10(2023年)
好きなシリーズに好きな女優が出演する、これ以上幸せなことはない。最高という言葉以外見つからない。公開が待ち遠しい。
[/aside]さいごに
2作目にして、遂に完成形とも言える作風に仕上がっている。1作目のことは無視して、むしろ本作から観てもいいくらい前作とのつながりはありがたいことにほとんどない。
前作が不発に終わってしまったゆえに今回は盛大に喜べる結果となった。ぜひこの調子で3作目も期待したい。
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