映画『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』スピンオフと思わないとやってられない、まるでマーベルのような作品
上映時間 | 135分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
監督 | デヴィッド・リーチ |
音楽 | タイラー・ベイツ |
配給 | ユニバーサル・ピクチャーズ(アメリカ合衆国) 東宝東和(日本) |
公開日 | 2019年 |
主な出演者 | ドウェイン・ジョンソン(ルーク・ホブス) ジェイソン・ステイサム(デッカード・ショウ) イドリス・エルバ(ブリクストン) ヴァネッサ・カービー(ハッティ・ショウ) ヘレン・ミレン(マグダレーン・ショウ) ライアン・レイノルズ(ロック) |
「これはスピンオフ作品だ。これはスピンオフ作品だ」そう自分に言い聞かせないと、どうかなりそうなくらいワイスピとはかけ離れた内容だった。タイトルが本当にややこしい。
ストリートレースもなければ、高級車とともに美女がビキニ姿でダンスパーティーするシーンもなく。なんならこれ「『トランスポーター』として取り扱ってもいいじゃない?」と思うくらい、そっちよりの作品に仕上がってた。
舞台にサモアを出した時点でサモア島民の全員がマウイにしか見えなかったことや、黒いスーパーマンまで登場するしまつ。なんじゃ、これ。新手のマーベル作品なのかな。
あらすじ
世界を救うため、渋々手を組むことになった元FBI特別捜査官ルーク・ホブスと、元MI6エージェント、デッカード・ショウ。かつては敵同士で性格も何もかも正反対の2人は、互いに衝突を繰り返しながらも、目の前に立ちふさがる最強の敵を相手に壮絶な攻防を繰り広げる。
引用元:Google
感想
いかにもいかつい体格で体にタトゥーが入ったハゲたゴリマッチョと、バリバリのアクションを魅せる、やはりハゲたマッチョ2人が繰り広げる物語は、どう考えてもインパクトしかなくて、こってこての豚骨スープを一気飲みした気分になる。
そんな彼らが繰り広げるアクションは、本家ワイルド・スピードよりも優れているのは言うまでもない。ひとりはプロレラー出身、もうひとりはアクション俳優出身だけあって、スピーディーかつ豪快なアクションを見て楽しめる。
そしてさらには、冒頭でも話したように黒いスーパーマンとやらが本作では登場する。「黒いスーパーマンとはなんぞや?」そんな疑問が簡単に浮かぶ。そして、我々ははじまって2、3分のところで見てはいけないものを見せられたような気分になる。そう、その相手こそ最大にして最強の悪役ブリクストンになる。
それはまるで、黒いスーパーマンというよりかは黒いターミネーターのように見える。強いってもんじゃない。むしろ化け物。体の大半をいじられてサイボーグ化したその体は、相手が攻撃する動きを瞬時に察知して抜群の回避能力を発揮する。さらには自前のハイテクバイクを変幻自在にコントロールして戦う姿は、近未来を感じさせる。そんな肉弾戦最強にも近い相手を一体どうやって倒すのか。
面白いことに彼の能力はその2つぐらいで、わざわざ痛みに耐えてまでもサイボーグ化したのにも関わらず、高速で走れない、特別強力な打撃技をもっているわけでもなく、いたって普通。頭の良さも、とてもじゃないが優れているとは言い難い。見た目の近未来感とか、手袋がないと撃てない銃とかで、だいぶ騙される。だからある意味、中途半端に仕立て上げられた悪役といっても過言ではない。
その証拠に、ルーク、デッカード、ハッティの御三方からことごとく逃げられてしまう展開が多く、どう見ても悪役が間抜けにしか見えないという死活問題へと発展する。悪役たちが手に入れたいウイルスを体内に保有するハッティの捕獲も、自らの力ではなくとある女性組織によって行われるという、ある種の侮辱行為が繰り広げられる。
うん、これは普通に笑う。「アホやなー、この組織たちは」
罠と疑う余地もなく、嘘だった心臓を突くとかいって言いっ放しだし。その後嘘を見抜けなかったのか、なんの仕打ちもないままルークとデッカードによってハッティを奪還されるという間抜けなシーンを見せられる。あきらかに脅威を感じさせない。冒頭で漂う悪役感は一体なんだったのか。
それ以上にルークやデッカードが強いってのはわかりますけど、仮にも相手はサイボーグ化した人間ですよ。それをサモアのうんぬんかんぬんとか言われても「見せたいだけやん、やりたいだけやん」と普通にそう思うわけで、いくら主役とはいえ目立ちすぎによって周りの方々は、彼らのエンターテイメントを底上げするためだけの、ただの踏み台となっている感じはいなめない。
次作を漂わせる終わり方に関しても、不思議と次観たいというような気持ちにもならず、単純に終わらせ方が下手だと思ってしまう。黒幕の存在を漂わせといて、そのあとハッピーやらコメディやらいろいろごちゃごちゃしたシーンを見せられて、クレジットシーンで黒幕をお披露目するかと思いきや、そんなこともなく、普通にルークとデッカードの電話のやりとりを見せられるという、なんでもないシーンで幕を閉じてしまう。なんのこっちゃですよ、これ。
最も○ ○で賞
出演者のなかから、個人的に目に留まった人物を勝手にピックアップしてかっこいいで賞&美しいで賞という名目で表彰しています。表彰の基準は様々で、見た目だけでなく役柄も重要視した上での判断となります。
最もかっこいいで賞
作中で「黒いスーパーマン」と呼ばれるブリクストン役のイドリス・エルバを選んだ。選んだ理由は、やっていることは間抜けだったかもしれませんが、見た目は文句なしにかっこよかった。
スタイリッシュかつスマートな装いで、ちゃんと悪役感が出ていただけに、もったいない扱われ方をしていたなと思う。
どこかで身に覚えがあるかと思いきや、『マイティ・ソー』でお馴染みのヘイムダルの人になる。通りでかっこいいと思ったわけだ。
[box class=”glay_box”]名前:イドリス・エルバ(Idris Elba)
生年月日:1972年9月6日(49歳)
出生地:イングランド
身長: 189cm
Twitter:@idriselba
Instagram:@idriselba
[/box]おすすめ作品3選
[aside type=”boader”]極寒の山に遭難してしまった男女2人による決死のサバイバルストーリー。男女2人が恋愛へと発展してく展開は、ほかにはない作風となっている。
DCコミックスのヴィラン集団の活躍を描いた第2弾。イドリス・エルバは、最強のスナイパーの異名をもつブラッドスポート役を演じている。
西部劇作品。挿入曲が印象的で、ひと昔の音楽とは違ってノリノリ。そのほか映像、衣装、カメラワークなど、かなりおしゃれに凝った演出がなされている。
[/aside]最も美しいで賞
ハッティ・ショウ役を演じたヴァネッサ・カービーも捨てがたい女性でしたが、それ以上にマルガリータ役のエイザ・ゴンザレスがよかった。選んだ理由は、単純に美人だったから。
作中、デッカード・ショウと出会うやいなや、突然の熱いキッスには見てるこちらが恥ずかしくなるほどアッツアツだった。ほんと、やめてよねー。
登場シーンこそ少ないですが、美しい姿を見逃すこともなく、その存在感は抜群。美女の波が一気に押し寄せてきたかのような色気ムンムンにやれられてしまった。
[box class=”glay_box”]名前:エイザ・ゴンザレス・レイナ (Eiza González)
生年月日:1990年1月30日 (年齢 32歳)
出生地:メキシコ
身長: 173cm
Instagram:@eizagonzalez
[/box]おすすめ作品3選
[aside type=”boader”]犯罪者の逃亡を手助けする天才ドライバーの物語を描いた作品。主人公が運命の女性と出会ってから足を洗う様が描かれている。映像と音楽とのシンクロ映像は斬新で、ドキドキのカーシェイスも楽しめる内容となっている。
ヴィン・ディーゼル主演のSFアクションドラマ。最新のバイオテクノロジーによってよみがえった兵士が、復讐のための戦いに身を投じてゆく様を描いている。
老人を食い物にする悪徳後見人の話を描いた作品。ロザムンド・パイクの演技に、終始感情が振り回れてしまうのは間違いない。
[/aside]さいごに
ドウェイン・ジョンソンが本家ワイルド・スピードに戻ってきてくれるのなら、それ以上に嬉しいことはない。可能性はゼロに等しいとは言われていますが、奇跡を信じて逆転劇を期待したい。
そうでもしない限り、これからのワイスピシリーズは、いくらスピンオフとは言えアクションは確かに楽しかった。でもそれ以上の見込みはない。このままでは、その場しのぎの作品へと成り下がってしまい、発展しないような気がしてならない。
ルーク・ホブスは大変魅力的なキャラクターだけに、最後の悪あがきをワイスピファミリーへ見せつけてもらいたいものです。
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