2022-04-25

映画『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』期待外れもいいとこ、完全空振り三振ノックアウト作品

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上映時間145分
製作国アメリカ合衆国
監督ジャスティン・リン
音楽ブライアン・タイラー
配給ユニバーサル・ピクチャーズ(アメリカ合衆国)
東宝東和(日本)
公開日2021年
主な出演者ヴィン・ディーゼル(ドミニク・トレット)
ミシェル・ロドリゲス(レティ・オルティス)
ジョーダナ・ブリュースター(ミア・トレット)
タイリース・ギブソン(ローマン・ピアース)
クリス・“リュダクリス”・ブリッジス(テズ・パーカー)
ナタリー・エマニュエル(ラムジー)
サン・カン(ハン・ルー)
アンナ・サワイ(エル)
ルーカス・ブラック(ショーン・ボズウェル)
ジョン・シナ(ジェイコブ・トレット)
ヘレン・ミレン(マグダレーン・“クイーニー”・ショウ)
カート・ラッセル(ミスター・ノーバディ)
シャーリーズ・セロン(サイファー)
総合評価
『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』:

 

う、うぉぉぉぉおーーーーー。こ、これは……。

はりきって続編を作ったものの、9作目にして遂に限界値が見えてしもうた。そんな印象を抱いてしもうた。

過去の描写と、プチ未来感を見せようとした結果、完全に寒い作品へと成り下がってしまった感はいなめない。

あらすじ

妻や息子との平穏な暮らしに落ち着いたドム。だが昔の仲間の要請で、再び辣腕ドライバーとして復帰し、南米でコンピューター兵器を回収するという危険な任務に参加する。ドムたちのチームは一旦は成功するも、襲ってきた武装集団に兵器を奪われてしまう。その集団は、かつて父親の死因を巡って決別したドムの弟が率いていた。

引用元:Google

感想

出典:(C)2021 UNIVERSAL STUDIOS. All Rights Reserved.

人である以上、仕方ない部分も大いにある。だって人間だもの。

みんなの期待に応えて完璧なものをつくり続けるって大変だと思う。ましてや注目度が高ければ高いほど、そのプレッシャーは計り知れない。

本作も前作(『ワイルド・スピード ICE BREAK』)以上のものをつくろうとして、潜水艦が出てきたんなら、残すは宇宙みたいなノリはいいとして。問題なのは、とってつけたかのような設定がいちいちちらついた。まるでコバエが目の前にいるかのようなウザったさ。

そのシーンとやらが、3作目『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』の主人公ショーン・ボズウェルとその仲間たちの立ち位置が、どうも怪しい雰囲気を醸し出していた。だって、そもそも「東京での生活はどうした?」と当たり前のように疑問を抱くわけで。

「ヒロインのニーラはどうした?」「もしや、やり逃げか?」「最低だな、こいつ」と妄想ばかりが働いてしまい、肝心の内容はというと、なぜ飛行機に負けない車をつくろうとしているのか、いまいち動機に欠けるキャラクターとなっていた。

それ、君たちがやろうとしているロマンじゃないでしょーと思いながらも、ショーン・ボズウェル演じるルーカス・ブラックは、大人の事情でワイスピシリーズには3シリーズ出演することで契約しているから、あたかもとってつけたかのような立ち位置で出演させられた感がある。むしろ、そうとしか思えない。

そして、それによって巻き込まれってしまった周りの人たちの存在もなんだか可哀想で、金はやれないけど同情しかない。いやー、これは残念すぎる。もしや、ワイスピ史上もっとも雑に扱われてしまった主要キャラクターなのかもしれないと勝手に思ってる。

で、宇宙の話になりますが、上映時間には制限があるというのはわかる。でもね、あんな簡単に宇宙に行けたら誰も苦労しない。『アルマゲンドン』だってそう。苦労に苦労を重ね、あんなバカでかい宇宙飛行船だったからこそやっとの思いで宇宙へ行けたわけで。本作にいたっては、宇宙へ行くの簡単すぎじゃない。しかもなぜか身軽だし。ジョークがジョークに聞こえないというのはまさにこのことで。

主題はそこじゃないのはわかるんです。でもね、という気持ちも働いて、そんな安易に見逃せなくなる。いくらなんでも車で宇宙へ行く設定には無理があるのは承知の上で、だからこそもっと違ったアプローチのものを描いて欲しかった、そんな気持ちでしかない。

宇宙……。ねー。ロマンはあるのだけれども、それ以上のものなんてあるんかいな。むしろ、次作が心配になる不安材料でしかない。

今まで登場した過去の主要キャラクターの出番というか、扱いが雑魚すぎて笑えるレベルなのもどうかと思う。ちょい役なのもいいとこ。ミスター・ノーバディなんて、開始7分あたりに登場してから30秒にも満たない出番を終え、その後話題にはあがるものの本当に出番が終わってしまうという、この使われよう。

サイファーの出番だってそう。なにひとつ活躍することもなく、ワイスピファミリーによって蹴散らされてしまう展開には、今回の登場いるかなーと思うくらい雑魚キャラへと成り下がってしまった。この時点でワイスピファミリーとは3戦2敗という結果を残し、段々かわいそうに思えてくる。次作は2部構成にはなっているみたいなので、期待を込めていい具合に攻防戦へと持ち込んでいくとは思いますが。

とにかく僕が言いたいのは、本作はまるで出演者をつまんで登場させたみたいで、それがなんだか使い捨てカイロのようにも見えてしまった、ということ。シリーズのラストスパートに向けて馴染みのあるキャラクターを登場させるのはいいとして、なんでもかんでも詰め込みすぎじゃないですか。

あと、これは、登場人物だけでなく車に関しても、いまいち印象に残るものがなかったというか、正直いってびみょーだった。これは僕の憶測ですが、登場キャストに予算を割きすぎて車にたいして予算がかけられなかったのかもしれない説を疑う。そう思うと、使い捨てカイロのようなキャストの使われ方にはより一層腹が立ってしまう。

悲しいことにシリーズを重ねるたびに日本車の登場が少なくなってきているのは肌で感じていて、本作に登場する日本車といえばトヨタの86とスープラ、ホンダのNSXの登場ぐらいで、あとはミッドクレジットに日産のスカイラインGT-R が登場する程度のものとなっている。1作目と比べて日本へのリスペクトが段々感じられなくなったのも、すごく悲しい要因ではある。

そして、今回登場する東京の舞台でのシーンも、まるで台湾の街並みのような雰囲気を醸し出していて、誰が監修したのか疑いたくなるものだった。極め付けはレティもミアもまさかのラーメンの麺ではなくキャペツをひと口食べて置き去りにするという、結局そのシーンになんの意味があったのか鑑賞者にあえて疑問を持たせるような理解不能のさらに上をいっているシーンを見せられて、どこをどう満足すればいいのかわかるはずもない。

ありえないことをド派手に描くのがワイスピシリーズの醍醐味にはなっていると言いましたけど、ここまでありえないというか的外しな内容の連続になっていると、さすがに評価できるものもできへんわー。そんなわけで、次作の巻き返しを期待したい。
 

最も○ ○で賞

出演者のなかから、個人的に目に留まった人物を勝手にピックアップしてかっこいいで賞&美しいで賞という名目で表彰しています。表彰の基準は様々で、見た目だけでなく役柄も重要視した上での判断となります。
 

最もかっこいいで賞

出典:SCREEN ONLINE

ジェイコブ・トレット役のジョン・シナを選んだ。選んだ理由は、ヴィン・ディーゼル以上にゴリマッチョだったから。いや、これはまぢな話。

2人が対峙するシーンを見て、二の腕の太さがあきらかに違ってた。それもそのはず、調べてみてわかったことですが、ジョン・シナといえば、ドウェイン・ジョンソンに次ぐプロレス界では知らない人はほとんどいないと言われるほどの超有名人。プロレス史上最も多くの世界王座を獲得した人物と聞いて、納得。

そりゃすごいわけで、ある意味ドウェイン・ジョンソンの抜けた穴を埋められるのは彼しかいない。

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名前:ジョン・シナ(John Cena)

生年月日:1977年4月23日(44歳)

出生地:アメリカ合衆国

身長: 185cm

Twitter:@JohnCena

Instagram:@johncena

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おすすめ作品3選
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ジョン・シナが初主演を果たした作品。ジャンルはハード・アクション。爆発シーンの気合の入れようがハンパなく、見どころとなっている。

ジョン・シナ版のダイハードみたいな作品。主演はもちろんジョン・シナ。B級感のあるアクションは、ある意味軽く観たいときにはうってつけになる。

トランスフォーマーのキャラクターをベースに描いたSFアクション。バンブルビーが推しなら絶対に観たほうがいい作品。

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最も美しいで賞

出典:© 2021 Universal Studio.

エル役のアンナ・サワイを選んだ。選んだ理由は、日本人がワイスピファミリーの仲間入りを果たすのは純粋に嬉しいことで、これほどめでたいものはない。

作中では可愛らしいルックスと、ややおてんばなところがこれまた可愛らしくてグッド。しかも今回華麗なアクションを披露していて見どころになる。ワイスピファミリーの主要キャラクターとして、今後の活躍に期待していきたい。

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名前:澤井杏奈(さわい あんな)

生年月日:1992年6月11日 (年齢 29歳)

出生地:ニュージーランド

出身地:日本

身長: 155cm

Instagram:@annasawai

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おすすめ作品3選
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  • 愛のうた!(2007年)

雛形あきこ主演のドラマ。那須高原の大自然を舞台に、新米継母と子供たちが「家族」になっていく姿を描いた作品。アンナ・サワイは第8話のみ出演している。

秘密組織によって最強の殺し屋に仕立て上げられるも、ある事実を知ったことから組織へ立ち向かう男の壮絶な復讐劇を描いた作品。R18という、もちろんグロい。

BBCとNetflixの共同制作物。東京とロンドンの異なる2つの都市で起きた殺人事件を巡って、裏社会の重大な権力抗争へと波及していく様を描いた作品。アンナ・サワイは第3話から第8話に出演している。

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さいごに

いくらなんでも、こんなにも空回りしている映像を観せられてしまうと、どう観ていいのやら困惑してしまった。冷ややかな目で見てしまう選択肢しか残されていないような気がする。過去のエピソードを織り交ぜるのはいいとして、いろいろごちゃ混ぜなのは観る側も疲れてしまう。今回はさすがに甘めでもこの評価になってしまった。

あくなき挑戦への姿勢は感じられた。けれど、見事に斜め45度外してしまう偉業をある意味成し遂げてしまったといっても過言ではない。一体どうしたというのだ、ワイスピ。次作こそは汚名挽回を望みたいところ。

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