映画『ブラッドショット』ヴィン・ディーゼルが演じるアメコミヒーローの新たな誕生作品
上映時間 | 109分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
監督 | デヴィッド・S・F・ウィルソン |
音楽 | スティーヴ・ジャブロンスキー |
配給 | ソニー・ピクチャーズ・リリーシング(アメリカ合衆国) イオンエンターテイメント(日本) |
公開日 | 2020年 |
主な出演者 | ヴィン・ディーゼル(レイ・ギャリソン / ブラッドショット) エイザ・ゴンザレス(KT) サム・ヒューアン(ジミー・ダルトン) トビー・ケベル(マーティン・アックス) ガイ・ピアース(エミール・ハーティング博士) |
新型コロナウイルスの影響でワイルド・スピードの9作目となる『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』の公開が約1年延期され、せっかくヴィン・ディーゼルの活躍が観られると思い期待していましたが、延期は仕方ないとはいえ残念な気持ちでいっぱいでした。
そんな心にぽっかり空いた穴を埋め合わせしてくれそうだったのが、『ブラッドショット』です。
アメコミ「バリアント・コミックス」の人気キャラクター・ブラッドショットを実写映画化したアクション映画。期待全開で鑑賞してみました。
あらすじ
とあるビーチで廃車同然の青いセダンにひっそりと暮らす、ホームレスのドワイト。ある日、警察に呼び出さされた彼は、そこで衝撃の事実を告げられる。彼の両親を殺害した犯人が司法取引に応じ、刑期満了を前に、釈放されるというのだ。あまりのショックに我を失ったドワイトは、オンボロの青いセダンを走らせると、釈放された犯人のもとへ向かう。ただ一人、金も地位も理解者もないまま、「復讐を果たす」という、唯一の目的のためだけに・・・。
引用:Amazon.co.jp
感想
所詮、ヴィン・ディーゼルはヴィン・ディーゼルでしかなかった作品。
というのも、アクションシーンに毎回スローモーションが使われているのは疑問でなりませんでした。
CGを使ったすごさを全面的に押し付けているような気がして、しかも合わせコンボに小麦粉を使うという醜態を醸し出していたので。
すごいところを見せたい気持ちや、ヴィン・ディーゼルといえども52歳ともなればスピードに限界があるのはしかたない気持ちもわかりますが、……でも、けど、ってなります。あきらかに誤魔化しているような……。
確かにすごい映像ではあるけれども、スローモーションのおかげでテンポを狂わされていたのも事実です。
その影響で途中すごく退屈に感じてしまいました。KTがコンピューター室を爆破させるシーンがまさにそれで、僕らが観たかったのは画面を隅々までなめ回せるようなスロー映像ではなくて、動体視力を駆使してでも追いつけない動き。つまり瞬く間に繰り広げられるアクションシーンです。
ヴィン・ディーゼル演じるレイ・ギャリソンがトイレで襲われてしまうときのアクションシーンはめちゃくちゃかっこいいと思いましたが。
その勢いを持続してもらえたら全然問題ありませんでしたが、ナノテクノロジー”ナナイト”の設定が余計な真似をしてくれて完全に仇となっていました。
一部アクションシーンはダメダメでしたが、CGの全部が全部悪いわけではなくて、レイにナナイトが注入された状態で相手から銃で顔を吹っ飛ばされたあとに蘇生するシーンは圧巻でした。発想がいい。
吹っ飛ばされた映像はめちゃめちゃ気持ち悪いですが、人間の組織が徐々に再構築される流れは「これでこそCGの醍醐味」と言わざるおえない仕上がりでした。見惚れてしまいます。
ナナイトを注入されたとしてもいちを人間ではありますので、『ターミネーター』に登場するメタル野郎(T-1000)みたいに液体液体していないので、リアルに表現していた分その点はよかったのかなと思います。
で、問題は復讐心を生かしてヴィンを戦わせるといった設定。これで2回目だったかな。
怒りに満ちたヴィンは相変わらずのド迫力満点でしたが、過去の美化されたイメージが邪魔をして、なんだ『ブルドッグ』のときのほうが断然かっこいいじゃん、と思うところがありました。
死にかけの兵隊が国にいいように扱われて、テクノロジーの力を使って蘇生させられて。しまいには記憶を何度も改ざんされて自分が何者かさえもわからくなり、兵器と化す……。これの一体なにがかっこいいやら。
つるっぱげのマッチョ以外、彼を活かしきれていませんでしたし。なにより『ワイルド・スピード』のイメージがびったり染み付いて拭えないのが唯一の欠点だと思います。
最も○ ○で賞
出演者のなかから、個人的に目に留まった人物を勝手にピックアップしてかっこいいで賞&美しいで賞という名目で表彰しています。表彰の基準は様々で、見た目だけでなく役柄も重要視した上での判断となります。
最もかっこいいで賞
サム・ヒューアンを選びました。ジミー・ダルトンを演じた人物です。
今回ヴィン・ディーゼルを選ばなかった理由としては、確かにどの作品に出演していようがヴィン・ディーゼルという人物はかっこいい存在です。揺るぎない事実です。
でも、「どの作品に出演しているときの彼が1番かっこいいか?」と考えたときにこれじゃないなと思いました。やっぱり『ワイルド・スピード』でドミニクを演じているヴィン・ディーゼルに勝るものはありません。
以上の理由から、ヴィン・ディーゼルではなくサム・ヒューアンといった結果となりました。
で、話をサム・ヒューアンに戻しますが、劇中ではレイに対して嫌悪感全開で関わりを持つなど憎ったらしいキャラ設定ではありました。
ただ見た目的には目を引くかっこよさがありました。ファーストインプレッションはどのぞのイケメンやと思いました。おでこは広いですけど、ほかイケメンパーツで相殺しています。
終盤レイとのバトルシーンでは、ドクター・オクトパス(2004年公開の『スパイダーマン2』に登場するヴィラン)みたいな戦い方をしてかなりパクリに近い気もしましたが、実際のところわかりませんけど……。パクっているなら謝れと言いたい。
代表作はドラマ『アウトランダー(Outlander)』で、主演のジェイミー・フレイザー役を演じ一躍有名になった俳優さんです。
[box class=”glay_box”]名前:サム・ヒューアン(Sam Heughan)
生年月日:1980年4月30日 (年齢40歳)
出身地:スコットランド
身長:191cm
Instagram:@samheughan
Twitter:@Sam Heughan
[/box]主な出演作
映画 | Young Alexander the Great(2010年) |
A・Princess for Christmas(2011年) | |
ブラッドショット(2020年) | |
ドラマ | Island at War(2004年) |
Doctors(2009年) | |
アウトランダー(2014年‐) |
最も美しいで賞
エイザ・ゴンザレスを選びました。KTを演じた人物です。
水中で空手の型の訓練をしていたときは、さすがに「この人、なにやってんの?」と冷ややかな目線を送ってしまいましたが。
陸にあがれば話は別。めっちゃ美人さん。色っぽい。セクシー。エロい。
このように美女に対する賛辞の言葉しか頭に浮かびません。
劇中ではレイと同じスーパーソルジャーの訓練施設で任務をこなすキャラクターで、戦闘力は高いものの特殊な呼吸器を装着することで生きることができています。
エミール・ハーティング博士の管理下に置かれており、解放を望んでいる様子が今にも飼い主に噛みつきそうな感じがしてよかったです。
最後レイとの関係がぐっと近づくのかなと思っていましたが、予想とは違った展開でした。ゆくゆくはありえそうな気がします。
デビュー作は2007〜2008年に放送されたメキシコのミュージカル連続メロドラマ『Lola, érase una vez(原題)』で、その後『ベイビー・ドライバー』や『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』のハリウッド作品に出演しています。
[box class=”glay_box”]名前:エイザ・ゴンザレス・レイナ(Eiza González Reyna)
生年月日:1990年1月30日(年齢30歳)
出身地:メキシコ
身長:173cm
Instagram:@eizagonzalez
Twitter:@Eiza Gonzalez Reyna
Facebook:@EizaGonzalez
[/box]主な出演作
映画 | ベイビー・ドライバー(2017年) |
マーウェン(2019年) | |
アリータ: バトル・エンジェル(2019年) | |
ワイルド・スピード/スーパーコンボ(2019年) | |
ブラッドショット(2020年) | |
GODZILLA VS. KONG(原題)(2020年) | |
ドラマ | Lola, érase una vez(2007年‐2008年) |
Sueña Conmigo(2010年‐2011年) | |
Amores verdaderos(2012年‐2013年) | |
フロム・ダスク・ティル・ドーン ザ・シリーズ(2014年‐2016年) |
さいごに
アメコミヒーローの新たな登場には素直に喜ばしいです。しかもヴィン・ディーゼルが絡んでいくるとなるとなおさら嬉しさ10倍増しで。ブラッドショットというキャラクターは能力的には面白いものがあります。これからどんなふうにも活かせそうな期待を秘めていると思います。
体力的にどの程度頑張れるかはわかりませんが、『ワイルド・スピード』『トリプルX』に続く代表作となってくれることを願います。