映画『ターミネーター:ニュー・フェイト』T2の正統な続編として文句なしの作品
上映時間 | 128分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
監督 | ティム・ミラー |
音楽 | ジャンキーXL |
配給 | パラマウント映画(アメリカ合衆国) テンセント・ピクチャーズ(中国) ウォルト・ディズニー・ジャパン(日本) |
公開日 | 2019年 |
主な出演者 | リンダ・ハミルトン(サラ・コナー) アーノルド・シュワルツェネッガー(T-800 / カール) マッケンジー・デイヴィス(グレース) ナタリア・レイエス(ダニー・ラモス) ガブリエル・ルナ(Rev-9) ディエゴ・ボネータ(ディエゴ・ラモス ) |
これ、これ、これ、この展開。ターミネーターといえば、これ。
何度倒しても蘇っては追いかけられるあの恐怖感。相手はほとんど最強なので、あいかわらずハラハラ・ドキドキでした。この作品の物語の展開は本当に心臓に悪い。
ターミネーター2の正統な続編とやらで、久々に見るT-800とサラ・コナーの姿を拝めただけでも大満足でした。
新しく登場するキャラクターもいい感じなので、今後に期待できそうでした。
あらすじ
メキシコシティの自動車工場で働く女性ダニーは、ある日突然、未来から来たターミネーター“REV-9″に襲われる。ダニーを守ったのは、同じく未来から送り込まれた強化型兵士、グレース。彼女の並外れた戦闘能力により、REV-9を撃退するが、決して死なないその最新型ターミネーターは、再び彼女たちに襲い掛かる。そんな中、必死に逃げ惑う2人を救ったのは、人類の未来のためにターミネーターと戦い続ける戦士、サラ・コナーだった――。
引用:Amazon.co.jp
感想
はっきり数えてたわけではありませんが、ターミネーターシリーズのなかで最も人が殺されてました。
今回登場するキャラクターのグレース(強化人間)だって、ダニー・ラモス(以下、ダニー)を守るいい奴と見せかけて実は登場してまもなく、警官を殺すようなことはしてなくてもそれに近いようなことをやってました。
あれは確か容赦なしのフルボッコ。みなさん完全に病院送りコースでした。
で、もっと酷いのが、T-1000を遥かに凌ぐ性能を持つ新型ターミネーター Rev-9 (以下、ブラックメタル野郎)。
コイツが酷いのなんのって、フルボッコが可愛らしいと思ってしまうほどの代物で。ダニーだけを抹殺する任務をプログラムされているだけであって、周りがどうなろうとお構いなし。
街中の建造物はもちろんのこと、一番は走行中の車の被害のむごさ。逃走劇の犠牲となった運転手の様子は描かれていないものの、瞬殺されてしまったことは容易に想像できました。もうめちゃくちゃ。
それにグレースやダニー、サラが国境警備隊に捕まったあとの収容所での出来事もずいぶんと悲惨なものでした。
ブラックメタル野郎の無双発動シーンとやらで、捕らえる者を次々と容赦なく刺すわ刺すわで一気に死体数を増やしていました。そのあとの涼しい顔には心底恐ろしさを感じました。人でないことが唯一の救いなような気がします。
人が多数殺された以外の感想では、迫りくる絶対的な恐怖感とやらはもはやこのシリーズの鉄板ネタ、つまり醍醐味といっても過言ではありません。
しかも今回、若干色気づいたのか銀からブラックのメタル感を出していますし。ほかに今までとは違うところと言えば、ブラックメタル野郎はメタルと金属ボディの2体に分離する技を持っていました。
「お前は亜人か!」とつい言いたくなります。が、今までの敵役にはないフレンドリーさがあったので、その辺は好感がもててけっこうな勢いで複雑でした。
甘いマスクしてやってること残虐でしたから、なかなかのものです。やることなすことほんとハチャメチャすぎ、観てるこちら側としてはある意味清々しかったです。
最も○ ○で賞
出演者のなかから、個人的に目に留まった人物を勝手にピックアップしてかっこいいで賞&美しいで賞という名目で表彰しています。表彰の基準は様々で、見た目だけでなく役柄も重要視した上での判断となります。
最もかっこいいで賞
渋みが増したド定番のシュワちゃんか、ワイルドに登場しまさかの「I’ll Be Back」の名セリフを放ったリンダ・ハミルトンか、はたまたそれ以外かで迷いましたが、ここはリンダ・ハミルトン演じるサラ・コナーを選びました。
女性ですけど、どう考えてもめちゃめちゃかっこよかったです。登場の仕方は衝撃的なくらいやばかったです。
なんすっか、あのバズーカーを放つ姿は。あまりにもさまになりぎてて、あの威風堂々とした姿を見れば誰だって彼女のかっこよさに納得するはずです。まぁ、一番の決め手は銃を扱う姿が誰よりも似合っていたからですけど。
シュワちゃんことT-800に向かってブラックメタル野郎との戦いが無事終わったあと次はあんたをぶっ殺すなんて、口が裂けてもいえねーです。
物語の設定上というのもありますが、彼女だからこそ放てるセリフでありすべてがワイルドでした。観ればわかっていただけると思います。
最も美しいで賞
明らかにマッケンジー・デイヴィスの身長が高すぎて、彼女以外の女性キャストが子どものように見えてしまいました。ナタリア・レイエスとの身長差は本当にやばかったです。冗談抜きでナタリア・レイエスが子役に見えてしまうほどでした。
サラ・コナーなんて途中虫けら扱いを受けているかのように見えましたし。なんて言うか、身長だけで見れば女性キャスト陣の全体のバランスが悪いのが気になりました。横一列に並んだら階段の完成で、たったそれだけでと思うかもしれません。
小さなことが気になってしまうとそればっかりに意識が向いてしまい、結果、なかなか世界観に浸れませんでした。作品自体の魅力が半減するわけですから、もうちょっとその辺を考えた上でキャスティングしていただきたかったというのが本音です。
マッケンジー・デイヴィスに対して確かに言えることは、胸こそあまりないもののすらっとしたスタイルは抜群にきれいでした。
さいごに
名作シリーズの続きが観られるというだけで、ずいぶんと価値のある作品でした。ターミネーターには欠かせないお二方のシュワちゃんが出てますし、リンダ・ハミルトンも出てましたし。アクションシーンなんて、前作と比べたらより一層見応えのあるものへ昇華してました。
1点、シュワちゃんがサングラスをかけるかかけないかのシーンがありましたが、あれだけは削除依頼を申し込みたいです。焦らしといて、そりゃないだろうと思いました。