映画『わたしに会うまでの1600キロ』を観て気づかされた2つの学びと2つの残念だったこと!
上映時間 | 116分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
監督 | ジャン=マルク・ヴァレ |
原作 | シェリル・ストレイド(英語版) 「Wild: From Lost to Found on the Pacific Crest Trail」 |
配給 | フォックス・サーチライト・ピクチャーズ(アメリカ合衆国) 20世紀フォックス映画(日本) |
公開日 | 2014年(アメリカ合衆国) 2015年(日本) |
主な出演者 | リース・ウィザースプーン(シェリル・ストレイド) ローラ・ダーン(バーバラ・”ボビー”・グレイ) |
どうも、バンコです。
1600キロの遊歩道「パシフィック・クレスト・トレイル」を歩いた一人の少女の物語であることを知り、どうやって過酷な試練を乗り越えたのか、試練を乗り越えた先にあるのはなんであるのか、その部分を学びたくて鑑賞してみました。
以下、本作を鑑賞して得た学びについて書いてます。
参考程度に、人生とか仕事とか何かのお役に立てればと思います。
あらすじ
砂漠と山道を徒歩で旅することにしたシェリル(リース・ウィザースプーン)。旅をスタートさせる少し前、シェリルは母の死を受け入れられず、薬と男に溺れる日々を送り、結婚生活は崩壊してしまう。シェリルは人生について思い直し、自分自身を取り戻そうと決意。こうして彼女は旅に出たが、寒さが厳しい雪山や極度の暑さが体力を奪っていく砂漠が彼女を苦しめ……。
引用:シネマトゥデイ
『わたしに会うまでの1600キロ』を鑑賞して学んだ2つのこと!
1.周到に準備することはいいことだが、準備しすぎるとかえって負担でしかならない!
主人公のシェリルは1600キロの旅へ出発する前、長旅に備えて様々な道具を買い揃えるなどして準備を行っていました。
袋を破っては道具を簡単に操作して、次々とザック(リュック)のなかへポイポイ。
十分に道具の使い方を理解することなく、最終的には誰がどう見ても重すぎるだろうと思えるほどザックがパンパンに膨れ上がっていました。
それでもそのザックをからい出発しようとするシェリル。
こいつバカなのか、それとも根性だけはあるのか、そのようについつい思ってしまいました。
無理にもほどがあるだろうよ。しかしそんなことはお構いなしにいざ旅へ出発。
細い体にムチを打ち歩くシェリルでしたが、数メートル歩いて早くも心が折れてしまうことに。
そりゃそうですよ。いくらなんでも無謀な挑戦ですから。
それでもなんとか精神力で乗り切り、突き進んでは冷えた飯を食べの繰り返しで。
道中でヘビに遭遇しようとも、危険を顧みず目的地を目指してひたすら歩いていました。
重たい荷物をからい歩き続けたのと、自分の足のサイズ合っていない靴の影響で、背中の皮膚や足先はボロボロ。きっと肩にも、かなりの負担がかかっていたと思います。
とにかく荷物を減らそうよ!と、シェリルに声を掛けることもできずボクはただただ指を加えて見守ることしかできませんでした。
が、いかにもその道(トレイル)の玄人らしき人物からアドバイスを受け、必要最低限の荷物をまとめることに至りました。
お陰でザックもかなりスマートに見違えましたし、また靴も業者に相談して、自分の足のサイズに合う靴と無料で交換し旅を再開することができました。
はじめからザックがスマートな状態であれば、自分の足の合うサイズの靴であれば、少しは楽に旅ができただったろうに。
何が必要で何が不必要なのか、何事もはじめる前の下調べは大切であると改めて気づかされました。
2.山あり谷あり、それが人生というもんじゃー!
シェリルは最愛の母との別れがきっかけでドラッグにセックスに溺れてしまい、その影響で結婚生活も崩壊してしまいました。
幸せだった母と過ごした日々、ダメな自分を変えるべく自分を見つめ直すために1600キロの旅へ出発します。
で、この映画を鑑賞して思うのですが、シェリルは過去にたくさん笑ってたくさん楽しい思いをしてきましたが、そのぶんたくさん傷ついてたくさん苦しいことも同じように経験してきました。
経験していることは違えども、この感情は誰もが抱き経験してきていると思います。
プレゼントをもらって喜んだり、誰かにムカついて怒ったり、信じていた人から裏切られて哀しんだり、友人と遊び楽しんだり、と。
この世の中を生きている間は、いろいろなことを経験します。
大切な存在の死に直面しショックで立ち直れず、心に空いた寂しさを紛らわすためにドラックやセックスに逃げ、どうしょうもない自分に成り下がろうとも。
それが人生であり、たとえ人生一番最悪の日だったとしても、自分が今という時間のなかで生きているということには変わりありません。
今自分がなにを望み、なにを感じ、なにをしたいのか。それらを踏まえ、これからどうしていきたいのか。
答えはすべて自分自身のなかにあるもので、どう生きたいかで人生もいろいろと変化していくものと思います。
悪いことも良いことも全部ひっくるめて、それが自分の人生というものです。
心によほど余裕がなければすべてを受け入れるのは難しいかもしれませんが、ほんのちょっと、ほんのちょっとダメな自分を認めてあげる勇気も必要なのかなと思います。
そうすれば、今よりも楽に自分自身のことを受け入れられるようになり、生きやすくなると、そのように感じます。
簡潔に言ってしまえば、自分に過信は禁物ということですね。
『わたしに会うまでの1600キロ』を鑑賞して残念に思った2つのこと!
1.旅を終えてどうなったのか?ぶっちゃけそこが知りたい!
シェリルは1600キロの旅を通して、最終的に自分の心の変化に気づき、母のいない世界を受け入れ前に進む決心がつきました。
でもね、ボクが一番気になるのはそのあとの展開だったりすます。
人生最悪の日々を送っていました。自分を見つめ直すために旅へ出ました。旅を通して自分を見つめ直すことができました。
で、で、で。
目的を達成したシェリルは、一体どのような人生を歩んでいるのか。
その後の人生について、いい方向に進んだらまだしも、また悪い方向に進んだのなら受け取り方も変わってくると思いますので、めちゃめちゃ気になります。
書いているかどうかわかりませんが、原作となった小説があるみたいなので読んでみたいと思います。
映画を違って小説は、事細かく話が書かれていると思いますし、レビューを見てるとなんだか読みたくなりました。
2.お世辞にも女優が魅力的であるとは言えない!
こればっかりは非常に残念であると感じたところではありますが、大変失礼な発言をしていることは承知のうえです。
けど、けど、もっと可愛らしい女優の姿を見たかったというのは本音です。
可愛らしい女の子じゃいろいろな面で作風に合わなかったのかもしれませんが、リース・ウィザースプーンの学生姿はちょっと無理があったかと思います。
それにヌード姿も、まったく魅力を感じませんでした。せっかく体を張ってくれているのに、エロスが足りない。
製作費が1500万ドル(日本円に換算して約17億)と、低予算でしたからしょうがないといえばしょうがないですが。
ある程度有名な女優を起用するのに難しさはあったと思います。それでも、裸を見れるならもっと可愛らしい女優がよかった。ただそれだけです。(笑)
さいごに
全体的な評価としては、いい映画でした。
ただ、ボクが思っていたのと少し違っていました。この映画を観て、勇気とかやる気とか出せるかなと思っていましたから。
どちらかといえば自分探しの旅に出る一人の女性の姿を見て、人生を客観的に観て考えたといった具合に終わってしまいました。
それはそれでよかったのですが、目標を達成したあとの彼女の生き様を観ることができたなら、”よし、明日からも仕事を頑張るぞ!”となっていたと思います。
まあでも、つまらない人生を送っていると感じている方は、今一度自分の人生を見つめ直すためになにかしらのヒントを得ることができると思いますので、鑑賞してみて下さい。