映画『バブル』つまらないなんて言わせない。こういう視点で観ると何十倍にも面白くなる作品

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上映時間100分
製作国日本
監督荒木哲郎
音楽野弘之
主題歌Eve「Bubble」
配給Netflix
公開日2022年
主な出演者志尊淳(ヒビキ)
りりあ。(ウタ)
宮野真守(シン)
梶裕貴(カイ)
畠中祐(電気ニンジャ・リーダー)
千本木彩花(ウサギ)
井上麻里奈(アンダーテイカー・リーダー)
三木眞一郎 (関東マッドロブスター・リーダー)
広瀬アリス(マコト)
総合評価
『バブル』:

 

なんとも、神秘的な物語かとおもいきや、そうじゃなかった。ちゃんと考えさせられる内容だった。

絵は間違いなくきれい。あとバブル音も、癒される。圧巻のグラビティ・アクションの意味もわかった。ある種のアトラクションみたいで楽しめた。映像がきれいなものだから、まるで美しい絵画を連続してつなぎ合わせたかのようなものを見ているようだった。

それと一番印象に残ったのは、人魚姫の話がモチーフになっている……ことではなくて、常々対極に描かれていたこと。本作のテーマである”崩壊と再生”を含め、いろいろ面白いぞ、この作品。

あらすじ

世界に降り注いだ泡〈バブル〉で、重力が壊れた東京。

ライフラインが断たれた東京は家族を失った一部の若者たちの住処となり、ビルからビルに駆け回るパルクールのチームバトルの戦場となっていた。

ある日、危険なプレイスタイルで注目を集めていたエースのヒビキは無軌道なプレイで重力が歪む梅へ落下してしまった。

そこに突如現れた、不思議な力を持つ少女ウタがヒビキの命を救う。驚異的な身体能力を持つウタは、ヒビキと彼のチームメンバーたちと共に暮らすことになる。そこには、メンバーたちの面倒を見ながら降泡現象を観測し続ける科学者マコトの姿もあった。

賑やかな仲間たちと、たわいのない会話で笑い合う日常生活に溶け込んでいくウタ。なぜか二人だけに聴こえるハミングをきっかけに、ヒビキとウタは心を通わせていく。しかし、ヒビキがウタに触れようとするとウタは悲しげな表情を浮かべて離れてしまうのだった…。

ある日、東京で再び降泡現象がはじまった。降り注ぐ未知の泡、ふたたび沈没の危機に陥る東京。泡が奏でるハミングを聴きとったウタは、突然ヒビキの前から姿を消してしまう…!なぜ、ウタはヒビキの前に現れたのか、二人は世界を崩壊から救うことができるのか。

二人の運命は、世界を変える驚愕の真実へとつながる=。

引用元:映画『バブル』オフィシャルサイト

感想

出典:MAiDiGiTV

4月28日16時からNetflixで配信が開始されたので、早速観てみた。きっかけはNetflix Japan AnimeがTwitterのプロモーションで流したツイートを見て知った。予告編に流れる映像があまりにもきれいだったので直感で観たいと思った。

すると、どうだろう。事前に情報を入れずに観たので、青春ドラマかと思いきや全然違った。青春はあったけれど、メインではなかった。冒頭でも書いたように”崩壊と再生”を主軸に、作中の常々対極に描かれた映像が印象的だった。これがなかなか興味深くて、いろいろなところに張り巡らされていた。

たとえば、ヒビキとウタの存在もそう。人間と泡〈バブル〉、男と女と捉えることができる。ウタの見た目も、衣装が右と左でバラバラにデザインされている。髪の毛だってヘアカラーもヘアスタイルも2種類にわかれている。

泡〈バブル〉の色も青色と赤色のものがあって、青がウタとするなら赤がお姉ちゃんという設定で。お姉ちゃんの存在自体は、真っ黒で表現されているのに対しウタはちゃんとした人間の原形をとどめている。

物語の舞台に関しても、5年前に突然泡〈バブル〉によって飲み込まれてしまった東京と、それ以外の安全地帯の地域といった描かれ方をしている。

これらが不思議なもので、常々”崩壊と再生”を意識させられてしまう。すべての事象や物事には表と裏があるとは言ったもので、そもそもテーマが広大すぎて理解が追いつかないってのはある。そのなかでも、たぶん、言いたいことはたったひとつだと思う。それは終盤のシーンでマコトがちゃっかり説明をしていた。ウタに関してはストレートに言ってた。

(マコト)「崩壊と再生は繰り返す。138億年前のビッグバンから私たちの体をつくる元素は、何度も集まり、星となり、燃え尽きて収縮し放出されてきた。そしてまた渦を作って混ざり合い、やがて別れる。いつかこの世界が命を終え地球が滅びたとしても、私たちはまた大きな渦の1つとなるのだろう。だから…」

(ウタ)「いつかまた会おう」

つまり、今いる目の前の人との別れがあったとしても、その先の何万、何億年とどこかで出会うようにできている、それが自然の摂理であるといった考えがベースで物語がつくられている。

作中には思わずニヤリとしてしまうものが登場する。それが、「黄金螺旋」と「貝殻のネタ」の2つ。

出典:https://gigazine.net/news/20150115-harriss-spiral/

黄金螺旋については、図のように正方形の列において角の点を滑らかにつないでいくと渦巻き状の螺旋を描いたものとなる。これが「黄金螺旋」になる。この黄金螺旋は、作中でも登場したようにオウムガイの殻、ひまわりの種、台風の形といった自然界の様々なところに存在していて、自然が作り出したもっとも美しい造形美と言われている。マコトはこれを生命の決まったフォームと表現している。

貝殻のネタでは、耳に当てると波の音が聞こえるというもので、僕も小さい頃によくやっていたなー、と昔を思い出した。当初ななんの疑問を抱くことはありませんでしたが、大人になると……ちょっと、ねー。知りたくなるもので、わかったことと言えば、あれは波の音が貝殻に録音されたものではなく、耳と貝殻のわずかな隙間からノイズが入ってくることで発生する音なんだそう。そのノイズが貝独特の空間の中で干渉や共鳴、ゆらぎを起こして波のように聴こえるというもの。想像するだけで、もはや神秘を感じる。すげーよ、貝殻の世界。

で、話を戻して、作中では唯一対極にあるものが完全に交わるときがあった。それはヒビキとウタ2人のことではなく、ウタが最後に「ヒビキに会えたから私は私になれた。これが人の心、寂しいと思う心、誰かを愛おしいと思う心」といったように、泡〈バブル〉の存在が人間の心を宿す。

本来なら交わらないであろうことでも、出会ってはいけない2人が出会うことで新たな化学反応が起き、ヒビキとウタの間でなにかすごいことが起きているんじゃなかろうかと思わず興奮してしまった。世の中は神秘なもので埋め尽くされている、そんなふうに考えると心が途端に軽くなってわくわくしてしまう。探究心こそ、最高の行動エネルギーなのかもしれない。

と、まー、いろいろ考えさせられる作品だった。その後も何度か観て、引き続き嗜んでみたい。
 

最も○ ○で賞

出演者のなかから、個人的に目に留まった人物を勝手にピックアップしてかっこいいで賞&美しいで賞という名目で表彰しています。表彰の基準は様々で、見た目だけでなく役柄も重要視した上での判断となります。
 

最もかっこいいで賞

出典:ナタリー

ヒビキをを選んだ。選んだ理由は人と関わるのを好まないクールな性格で、パルクールの試合で見せる身のこなし方がかっこよかったから。

作中では過度な聴覚過敏をもち、彼にしか聴こえない歌がある。装いに関してもこれまた斬新で、ヘソ出しファッションをしている。いつも身につけているヘッドホンは周囲の音(ノイズ)を遮断するため。実はこれには暗い過去をもち、母親に迷惑をかけていたことに責任を感じている。父親の存在は明かされていない。

ウタとの出会いを通して、徐々に心を開き本当の自分を取り戻していく姿には心打たれてしまう。そんな彼の声優を務めているのは志尊淳になる。

名前:志尊淳(しそん じゅん)

生年月日:1995年3月5日 (年齢 27歳)

出生地:日本

身長: 178cm

Twitter:@junshison0305

Instagram:@junshison0305

おすすめ作品3選

南波あつこによる人気コミック『先輩と彼女』の実写映画。「片想い女子の永遠のバイブル」青春胸キュンラブストーリーが描かれている。

本作は松本潤やチャングンソクにより何度か映像化されたドラマなる。志尊淳は年下彼氏を演じていて、その可愛らしさから世の女性ファンの心を鷲掴みしている。

古屋兎丸氏の人気コミック『帝一の國』の実写映画。菅田将暉を主演に、そのほか豪華日本人俳優が出演をしている。これを観たら思わずマイムマイムが踊りたくなるはず。

 

最も美しいで賞

出典:アニメ映画『バブル』 (C)2022「バブル」製作委員会

ウタを選んだ。選んだ理由は淀みのない心をもち、ヒビキとの出会いを通して人の心宿していく過程が美しかったから。物語においては、このことが重要なテーマとなっている。

彼女の歌も聴いているとなんだか心が浄化されるみたいで、美しかった。妙に落ち着く。ずーーーっと聴いていられるような声をしている。そんな彼女の声優を務めているのはりりあ。になる。

名前:りりあ。

生年月日:2000年11月27日 (年齢 21歳)

出生地:日本

身長: 156cm

Twitter:@riria0000

Instagram:@riria0000

TikTok:@riria0000

おすすめ曲3選

彼女の大ヒット曲であり代表曲。透き通ったハイトーンボイスがエモーショナルで、失恋内容の歌詞に多くの共感が寄せられた。

あれくんの「ばーか。」をりりあ。とあれくんが共同リリースした曲。2019年にリリースされYouTubeで400万回以上再生されているほど大ヒットしている。

2020年11月27日に配信された曲。SNS で「どんな曲を聴きたいか」を募り制作された曲でもある。10 代の女子が抱える“今” の悩みや複雑な心模様を、女子と男子双方からの目線で綴った歌詞に注目。

 

さいごに

個人的に、この世界観が好きになった。広大な世界観ともあり、一度観ただけでは中々理解にいたらないところはあるけれども。まるで映画のようなカメラアングルは楽しめますし、それに加えて映像がきれいなのがいい。さらに音楽が居心地よさを与える。

登場するキャラクターも個性派揃いで、一人ひとりにフォーカスして観るのも面白いかもしれない。そんなわけで、只今絶賛Netflixで配信されているので興味のある方は鑑賞してみてほしい。

 

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