『コードネームU.N.C.L.E』古臭いから面白くないとかそんな固定観念なんて捨てるべきだった!
上映時間 | 116分 |
製作国 | アメリカ合衆国 イギリス |
監督 | ガイ・リッチー |
音楽 | ダニエル・ペンバートン |
配給 | ワーナー・ブラザース |
公開日 | 2015年 |
主な出演者 | ヘンリー・カヴィル(ナポレオン・ソロ) アーミー・ハマー(イリヤ・クリヤキン) アリシア・ヴィキャンデル(ギャビー(ガブリエラ)・テラー) エリザベス・デビッキ(ヴィクトリア・ヴィンチグエラ) ジャレッド・ハリス(サンダース) ヒュー・グラント(アレキサンダー・ウェーバリー) |
どうも、バンコです。
本作の古臭い雰囲気漂うパッケージを見た瞬間に、これ絶対微妙だろうと思い、今まで観るのを拒んでいました。
が、ネット上のレビューとかを見てみると、すごく高評価だったので興味本位で鑑賞してみました。
これ、すごく面白い作品です。完全に侮っていました。
てなわけで、感想といきます。
あらすじ
東西冷戦の最中の1960年代前半。CIAエージェントのナポレオン・ソロ(ヘンリー・カヴィル)とKGBエージェントのイリヤ・クリヤキン(アーミー・ハマー)は核兵器拡散をたくらむ謎多き国際犯罪組織を制圧するために、長年の政治的対立を超えて手を組むことに。思考や方法論も真逆の二人は、組織につながる手掛かりである行方をくらました科学者の娘を守り、核兵器の大量生産を阻止すべく奔走する。
引用:シネマトゥデイ
感想
必ずしも古臭い=面白くないはセットではない!
このような固定観念をもってたボクがバカでした。
どうしてだかわからないんですけど、古臭いものだと感じると、ボクのなかで面白くないがイコールとセットになってしまうんですよね。映画に関してですけど。
それがなぜだか、ほんと、わからなくて困っていますが。
本作のパッケージを見た瞬間、古臭い雰囲気を感じて観るまでもないと、本能的に悟ってしまいました。
でも、特に観たいものもなく、時間的にも余裕があったので本作を鑑賞してみると、スパイ映画を代表するあの有名な『007』に匹敵するほどの面白さが、本作には感じられました。
ボクはどんだけフィーリング能力がないのか、悔やんでも悔やみきれません。
作品の内容について観る目を養う前に、その前段階の選定する目を養わなければならないと、個人的に反省しております。
誰だよ!こんな美女をキャストに抜擢したのは!?
スパイ映画に欠かせないものといえば、必ずしもハイテク機器だけではございません。
そう、今やスパイ映画と美女はセットものでございます。
このことは、今にはじまったことではないかもしれませんが。
2015年に公開されたスパイ映画で、『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』、『007/スペクター』、『キングスマン』、そして本作の『コードネームU.N.C.L.E』とありますが、すべての作品に共通して美女が登場しているというこの事実。信じられますか。
『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』には、イルサ・ファウスト役を演じたレベッカ・ファーガソン。
『007/スペクター』には、マドレーヌ・スワン役を演じたレア・セドゥ。
『キングスマン』には、ロキシー・モートン役を演じたソフィ・クックソン。
『コードネームU.N.C.L.E』には、ギャビー(ガブリエラ)・テラー役を演じたアリシア・ヴィキャンデルと、ヴィクトリア・ヴィンチグエラ役を演じたエリザベス・デビッキの2人。
もしかして、もしかすると、映画が大ヒットする秘訣って美女がいるかないかで決まってしまうのか。
そんなことはないと思いますが、でも少なからず、出演キャストによって作品が大ヒットするかしないか重要な役割を担っているのは言うまでもありませんね。
作品の魅力を伝えるのに必要なのは、ハイテク機器でもスーパーカーでもない!
必要なのはたったひとつ、”美しさ”です。
よくこんな臭いセリフを平気で言えるよねと、今ごろこの記事を読んでいる読者の方から白い目で見られていることでしょう。
大丈夫、想定内です。
まあ、主役がハイテク機器を駆使していなかろうが、スーパーカーに乗っていなかろうが、作品の美しさを表現するのにそれらが必ずしも必要であるとは限りません。
本作に限っては、1960年代が時代設定になっていますから、ハイテク機器のレベルやスーパーカーのレベルには限界があります。
『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』のように、他人になりすます画期的なマスクがあるわけでもなく、『007/スペクター』のように、ボンドの愛車アストンマーティン「DB10」のようなスーパーカーが登場するわけでもなく、観客がはっと驚くような見た目の華やかさは極端にはありません。
ただ、本作には出演キャストを彩るかのように、美しい街並みであったり、様々なアンティークで演出したりと。また、高級感溢れるスーツやドレス、それにシューズに加えサングラスとジュエリーに身にまとうキャスト陣の姿は、まさに美しさの極みでした。
ヘンリー・カヴィルとアーミー・ハマーのお二方のかっこよさだったり、アリシア・ヴィキャンデルとエリザベス・デビッキのお二方の色っぽさには、言葉にならないほどの美しさがありました。
物語のテンポのよさを含め、なにからなにまですべてがおしゃれかつエレガントで、キャスト陣の演技がいい具合にスパイスを効かせた感じで、有り余るほどの美しさがそこに表現されています。
さっちが目新しい最新のものを使わなくたっても、美しさは表現できるということが、この作品で証明されているいい例だと思います。
ほんと、素晴らしい作品です。本作は。
さいごに
本作の感想というか、魅力を伝えるようなかたちになってしまいましたが、個人的にはスパイ映画のなかでもすごく面白かった作品の部類に入ります。
2015年に公開されたスパイ映画のなかでも唯一観てなかった作品でしたが、今回本作を鑑賞してみてよかったと思います。
もし、ボクのように、パッケージだけで判断をして観ない選択をされた方は、今一度考えを改めなおして鑑賞してみてください。
この作品の素晴らしさに、きっと気づくはずです。