映画『レディ・プレイヤー1』スピルバーグ監督が贈る史上最高のエンタメ作品
上映時間 | 140分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
監督 | スティーヴン・スピルバーグ |
音楽 | アラン・シルヴェストリ |
配給 | ワーナー・ブラザース映画 |
公開日 | 2018年 |
主な出演者 | タイ・シェリダン(ウェイド・オーウェン・ワッツ) オリヴィア・クック(サマンサ・イヴリン・クック) ベン・メンデルソーン(ノーラン・ソレント) T・J・ミラー(アイロック) サイモン・ペグ(オグデン・モロー) マーク・ライランス(ジェームズ・ドノヴァン・ハリデー) |
スピルバーグ監督が全盛り映画を作ったことでも有名な本作。全盛りとは、作中にガンダムやデロリアン、T・レックスにキングコング、それにアイアン・ジャイアントなどのキャラクターが登場するということです。
いやはや、ひとつの作品にこんなにもいろいろなキャラクターが登場するとは一体なんでしょうか。どんな映画なんでしょうか。どんなストーリーなんでしょうか。どんな人物が登場するのでしょうか。気になって、気になって。もうとにかく気になっていたので観てみました。
あらすじ
2045年、人類は思い浮かんだ夢が実現するVRワールド「オアシス」で生活していた。ある日、オアシスの創設者の遺言が発表される。その内容は、オアシスの三つの謎を解いた者に全財産の56兆円とこの世界を与えるというものだった。これを受けて、全世界を巻き込む争奪戦が起こり……。
引用:シネマトゥデイ
感想
なるほど。これはUS版『サマーウォーズ』
「よろしくおねがいしまーす」というセリフはないものの、VRワールドのオアシスの世界だとかアバターだとか、この設定はどっからどう見ても『サマーウォーズ』に通ずるものがありました。少なくともボクはそのように感じました。
ストーリーの方向性こそ違いますが、冴えない少年が大きな事を成し遂げるといった点でも同じような展開ではあります。そういった意味でボクはこの作品が好きですし、『サマーウォーズ』の世界観が好きな人であれば楽しいと思います。
ちなみにボクは2日連続で観ました。1度目はあまりにも疲れが溜まっていたせいで、寝落ちしてしまったからです。レンタルのタイムリミットが48時間だったこともあり、なにがなんでも観ました。
CGを使った圧倒的な映像に魅了されてしまう
アニメーション技術がピカイチな『サマーウォーズ』に対して、『レディ・プレイヤー1』はCG技術の高さが光っていました。いくら制作費をぶっこんだのでしょうか、そちらのほうが気になります。
映像のバランスでいえば実写半分CG半分といったところでしょうか。CG技術を使ってのボクが思う名シーンは、冒頭からはじまるレースのバトルシーンです。マッドマックスばりのレースには終始大興奮でした。ごちゃごちゃしすぎて1回観ただけではなにが起きているのかさっぱりわかりませんでしたけど。そう思うと2回観れて何気によかったのかなあと思います。
リアルとバーチャルのどちらにも得られるなにかがある
一見するとただの娯楽映画のように見えますが、その内容はまったくの別物。むしろオアシス製作者のハリデーから人生論のような、なにか大切なことを学べたような気がします。なかでも印象的だったのが、「リアル」には「リアル」でしか味わえない感動があること、そして「仮想現実」では「仮想現実」でしか味わえない感動があるということ。
どらちの世界にも素晴らしいものがあるというその考えは、たしかにバーチャル世界でも心を育もうと思えば可能なんだなあと納得しました。なにも考えず気軽に観ていただけに、思わぬ収穫を得ることができよかったと思います。
最も○ ○で賞
出演者のなかから、個人的に目に留まった人物を勝手にピックアップしてかっこいいで賞&美しいで賞という名目で表彰しています。表彰の基準は様々で、見た目だけでなく役柄も重要視した上での判断となります。
最もかっこいいで賞
キャラクターの登場数でいえばかなりの数ではありますが、人物でいうなら大企業IOIのザコを除いて主要キャラクターは片手で数えられるくらいかなあと思います。実際は選ぶといっても数少ないところではありますが、第一印象から決めていた人物でこの人かっこいいなあと思い森崎ウィンを選びました。作中では日本人キャラクターのトシロウ役を演じていました。アバターはダイトウでガンタムを召喚する前、「俺はガンダムで行く」の名台詞を放った瞬間はファンでなくてもめちゃめちゃかっこいいと思いました。あれは反則的なレベルです。
彼を見たとき、はじめはシンガポールかどこかのアジア系人かなあと思っていましたが、ミャンマーで生まれ小学校4年生の時に日本へ移り住んだみたいです。日本の歌手であり俳優であり、音楽ユニットPrizmaXのメンバーのひとりなんだそうです。まったく知らないけど。
彼のすごいところは、ミャンマー語、英語、日本語を話せるトリリンガルなところです。やっぱ、イケメンはできることが違うなあと思います。
最も美しいで賞
出演している女優が意外にも少なく、可愛い人も美しい人もさほどという感じで、消去法で選んだ結果彼女が残りました。
そう、オリヴィア・クックです。作中では現実世界ではサマンサ・イヴリン・クック、仮想世界ではアルテミス役を演じました。キャラクター的にクールな感じで、愛車が「AKIRA」の金田バイクということで、すごく、すごく、かっこいいです。マッチしています。どちらかというと、可愛いとか美しいとかの部類ではなくかっこいいほうなのかもしれません。
彼女の存在は、主人公のウェイド・ワッツにとってもストーリーのなかでも重要な役割を担っています。彼女が下す決断は心打たれるものがあります。見た目の美しさよりも彼女の生き様の部分で表彰しているといった感じです。
さいごに
なにはともあれ、本作には様々なキャラクターが登場すると言われていますが、1度観ただけではほんの少ししか把握することができませんでした。ハーレイクインとかロボコップとかハローキティとか、一体どこにいるのって感じです。
繰り返し観ることで楽しめる作品かなあと思います。たとえが悪いかも知れませんが、噛めば噛めば噛むほど味わい深いスルメのような作品、なんて思います。