『ストレンジャー・シングス 未知の世界 〈シーズン4〉』の裏話・トリビア 24選!知られざる秘話
『ストレンジャー・シングス』シーズン4の裏話やトリビアについて情報をまとめてみたので紹介する。
1980年代のアイコンアイテムが登場している
透視能力をもつ子どものNo.010(テン)にブレナー博士が話しかけたときに、彼が手に持っていたのはアメリカでは馴染みのあるマジック8ボールというおもちゃ。大手おもちゃ会社のマテル(Mattel)社の製品で、もともとは1950年代に発売された代物になる。
ちなみに、映画『シャザム』、『ルイスと不思議の時計』、『トイストーリー』の作品にも登場している。
エディがリーダーの「ヘルファイア・クラブ」は、X-MENシリーズの「ヘルファイア・クラブ」がモデルとなっている
「ヘルファイア・クラブ」 というのはX-MENの宿敵にあたる組織で、世界中の力を手に入れようと暗躍している悪役集団になる。
『ストレンジャー・シングス』上の設定では、のけ者や拒絶された人たちが集まるクラブであることから、悪役=好まれないといったダークな一面に共感して名付けた可能性が高い。
ちなみに、現実世界では1718年にロンドンでウォートン公フィリップによって「ヘルファイア・クラブ」が設立されている。
バスケ部のルーカスが着ている背番号「8」のユニフォームは、自身がコービー・ブライアントのファンであることが由来している
コービーの大ファンだったルーカス役のケイレブ・マクラフリンによるアイデアだという。
ちなみに背番号「8」というのは、ロサンゼルス・レイカーズ時代に最初に着ていたユニフォームの番号になる。
マイクの髪型は、「ヘルファイア・クラブ」のリーダーであるエディを真似たもの
シーズン1であれほど盛り上がっていたダンジョンズ&ドラゴンズも、シーズン3ともなればマイクはエルに夢中になり、ダンジョンズ&ドラゴンズなんていうものはそっちのけで熱も冷めきった状態になってた。
そんな中シーズン4で、マイクの眠ってたダンジョンズ&ドラゴンズ熱が再び加熱し、そのきっかけをつくってくれた張本人がエディになる。そんな彼に対する尊敬を表している。
ロビンと同じブラスバンド部にいるヴィッキーは両思いの可能性が高い
ロビンとスティーブが働くレンタルビデオ店にて、ヴィッキーが映画『初体験/リッジモント・ハイ』のビデオを53分9秒のところで停止したまま返却していた事実が発覚する。
停止したシーンは、フィービー・ケイツが夢の中でビキニトップを脱ぐといったもの。このことから、ヴィッキーは女性の身体に興味がある可能性が高いことを示唆している。
学校の課題の「歴史上の尊敬する人物」で、エルがつくったジオラマはReebokの靴箱が使われている
これは同じ家に暮らすジョイスが、Reebokのシューズを愛用しているため。エルは父親的存在のホッパーをプレゼンし、散々な結果を招いてしまった。
そんなウィルは、アラン・チューリングについてプレゼンをするつもりだった
1話目の冒頭で、ウィルが大きなボードをもち学校へ向かうシーンで確認できる。
アラン・チューリングは、イギリスの数学者、暗号研究者、計算機科学者、哲学者であると同時に同性愛者(ゲイ)でもあった。男性と性的関係を持ったとして罰せられてしまった過去をもつ。
ファンの間では、これはウィルのセクシュアリティを示唆しているのではないかと考えられている。
ホーキンス高校の電話ボックスには、映画『E.T』の名ゼリフが落書きされている
1話でダスティンがスティーブに電話をかけるシーンで、「E.T phone home」の文字が確認できる。
ちなみに、本作に登場する自転車シーンも映画『E.T.』の影響を受けている。
ダンジョンズ&ドラゴンズでダスティンがエディに向かって「二度と確率の話はするな(Never tell me the odds)」と言い放ったセリフは、『スター・ウォーズ 』をオマージュしたもの
ポップカルチャー好きで知られるダスティンですが、1話目の終盤で繰り広げられたダンジョンズ&ドラゴンズで言い放ったセリフは、正確には『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』でハン・ソロがC-3POに向かって「確率なんてくそ食らえ!(Never tell me the odds!)」と言うセリフを引用したもの。
ローラースケート場でのいじめシーンは、1976年のホラー映画『キャリー』をオマージュしたもの
エルに仕返しをするためにアンジェラとその仲間たちが、ローラースケート場に連れ出しチョコレートミルクシェイクをかけるシーンがある。
これは映画『キャリー』(1976年)の主人公が、プロムで豚の血を浴びせられるシーンを連想させる。
クリッシー事件のときにマックスがテレビで観ていたのは『ミラクル・エスパーズ!』
テレビに映っていた女性は女優のコートニー・コックスで、その後の殺人現場の捜査は1996年のホラー映画『スクリーム』をオマージュしたものになっている。
ジョナサンがマイクやウィルを誘った映画『ポリスアカデミー』は、正確には『ポリスアカデミー3 全員再訓練!』のことを指している
『ポリスアカデミー3/全員再訓練!』という映画は、コメディ色満載の警察学校を存続させる話が描かれている。シリーズもので、1984年から1994年にかけて全7作品が公開されている。
エルが絡んだローラースケート事件のあとで、確かに観ようとは思えない。
エルが部屋のドアを完全に閉めずに少しだけ開けているのは、ホッパーの教えを守っているため
3話でマイクがエルにワッフルを届けるために彼女の部屋へ向かうときに、ドアが少しだけ開いているシーンが確認できる。
これはシーズン3の8話で、ホッパーがエル宛てに書いた手紙のなかで「部屋のドアは3インチ開けること」と綴られたのを忠実に守っているという描写になる。
学校のカウンセラーのオフィスに、シーズン2から携わっている制作スタッフが登場している
3話でクリッシーの事件を追うダスティン、スティーブ、マックスの3人が学校のカウンセラーのオフィスへ侵入しファイルを探しているシーンで、「John Bonaccorse(ジョン・ボナコース)」「Ray Brown(レイ・ブラウン)」と書かれた制作スタッフのファイルが存在する。
ナンシーの部屋にはトム・クルーズのポスターが、ジョンサンの部屋には1981年のホラー映画『死霊のはらわた』のポスターが、マックスの部屋には『エンドレスサマー』のポスターがそれぞれ飾られている
トム・クルーズのポスターはシーズン1から登場しており、今回シーズン4の4話で再登場する。部屋に飾られているポスターは、トム・クルーズが俳優として活躍しはじめる前の1980年に撮影されたものになる。
一方、マックスの『エンドレスサマー』のポスターの意味には、サーフィン好きだった亡きビリーへの思想が詰まっていると言える。
ナンシーの部屋に入った人は大抵オルゴールに触れている
4話でナンシーがロビンとスティーブを部屋に招いたときに、ロビンが「かわいいバレリーナもいた」とオルゴールに反応する。
これはシーズン1で、エルがナンシーの部屋へはじめて入ったときと同じ反応。
ペンハースト精神科病院の名前は、実はシーズン1でマイクたちの会話にも登場していた
物語の重要人物であるヴィクターが収容されているペンハースト精神科病院。シーズン1の2話で、エルのことを不審に思うルーカスがマイクとダスティンに話す会話のなかで登場した。
子どもたちにも認識されているぐらい、想像以上にやばい場所なのかもしれない。
ペンハースト精神科病院の音楽鑑賞室の黒板には、ヴェクナ対処法を示唆したものが書かれている
4話でヴィクターと話をするために、ナンシーとロビンが正装をしてペンハースト精神病院へ訪れる。
音楽鑑賞室の黒板には夢を扱った曲ばかりが書かれており、これはヴェクナや悪夢のテーマと密接に関連づけ、歌がヴェクナの悪夢から人々を救うという事実をあらわしている。
ペンハースト精神科病院は実在する病院で、心霊スポットになっている
もともとは知的障害のある人の治療と教育のために建てられた児童養護施設。児童への暴行や虐待がひどく、1987年に閉設することとなった。
しかしその後、幽霊が出る心霊スポットとして話題となり、2013年にお化け屋敷としてオープンしている。
マックスがビリーの墓の前で読み上げる手紙には、筆記体とブロック体の両方が入り乱れている
セイディー・シンクの文字を書く癖(筆記体)と、マックスの役柄の設定上(ブロック体)で混乱を招いた結果なんだそう。
裏の世界の攻略に音楽が使われたのは今回がはじめてではない
ヴィクターの話からヒントを得て、マックスがヴェクナから逃れるためにケイティー・ブッシュの「Running Up That Hill」が使われましたが、シーズン2では裏世界にとらわれてしまったウィルを助けるために、兄のジョナサンがウィルのお気に入りの曲であるザ・クラッシュの「Should I Stay or Should I Go」をかけるシーンがある。
マックスがヴェクナから逃れるために使われたケイト・ブッシュの「Running Up That Hill」は、ドラマ効果で初の全米トップ10入りを果たしている
オリジナル・リリースから37年を経ている「Running Up That Hill」ですが、過去最高位だった30位から大幅にランキングが上昇し、全米シングル・チャート8位にランクインした。
さらにYouTubeでの再生回数は153%増加し、iTunesチャートのアメリカで1位、Spotifyで2位、Spotifyの世界チャートでは4位を記録している。
ヴィクターの家へダスティンたちが訪れたときに、彼のリュックにはゴーストバスターズのバッジが付いている
5話でヴィクターの家に入って懐中電灯をスティーブに貸すときに確認することができる。
シーズン2の2話ではダスティン、ルーカス、マイク、ウィルの4人がハロウィンでゴーストバスターズの仮装をしていたことから、彼らがいかにポップカルチャーを愛してやまないかがわかるシーンとなっている。
裏の世界でスティーブがコウモリをバラバラにしたのをエディが褒めて興奮していたのは実際にあった出来事だったから
7話でスティーブが裏の世界でコウモリに噛まれ狂犬病にかかることをロビンに心配されたり、エディからはオジーみたいだったと讃えられるシーンがある。
これはブラック・サバスのオジー・オズボーンのこと指しており、1982年のコンサートの演奏中にコウモリの頭を噛み切った。その後、病院に運ばれ狂犬病の予防注射を受けた話が由来となっている。
Today marks the 37th Anniversary since I bit a head off a f*cking bat! Celebrate with this commemorative plush with detachable head.https://t.co/Of23jCDtaa pic.twitter.com/U8ZkmOYOey
— Ozzy Osbourne (@OzzyOsbourne) January 20, 2019
2019年には、コウモリ事件から37年経ったことを祝して記念品として頭部が取り外し可能なコウモリのぬいぐるみを販売している。
まとめ
以上、『ストレンジャー・シングス』シーズン4にまつわる裏話やトリビアについての紹介になる。
これらを知ったうえで再度観てみるのも、また違った楽しみができていいかもしれない。観れば観るほどどんどん味わい奥深くて面白くなるぞ、これ。