映画『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』エディとヴェノムの名コンビによるお笑いを披露しているだけの作品
上映時間 | 97分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
監督 | アンディ・サーキス |
音楽 | マルコ・ベルトラミ |
主題歌 | スカイラー・グレイ「Last One Standing」 |
配給 | ソニー・ピクチャーズ リリーシング |
公開日 | 2021年 |
主な出演者 | トム・ハーディ(エディ・ブロック / ヴェノム) ミシェル・ウィリアムズ(アン・ウェイング) ナオミ・ハリス(フランシス・バリソン / シュリーク) リード・スコット(ダン・ルイス) スティーヴン・グレアム(パトリック・マリガン刑事) ウディ・ハレルソン(クレタス・キャサディ / カーネイジ) |
なるほど、物語にはほぼワクワクなし。目新しさもなし。斬新さもなし。ついでに、おひねりもなし。
ただひたすら、エディとヴェノムのお笑いコンビ並みの掛け合いを楽しむだけの作品だった。それ以外、ぶっちゃけ覚えていない。
あらすじ
ジャーナリストの男性に寄生したものの、食欲を制限されてストレスを溜め込んだ地球外生命体。宿主の男性は未解決事件を追い、服役中の死刑囚と再会する。猟奇殺人を繰り返し、刑期が迫った死刑囚は彼の腕に噛み付くが、その血液が通常の人間のそれではないことに気づく。
引用元:Google
感想
ここは潔く、結論から申し上げると、ヴェノムが好きなら観るべし。それ以外の方は観ても時間を無駄にしてしまう可能性は高いから観るな、です。
ぜひ、僕の言葉を信じてほしい。前作『ヴェノム』は面白かった。(どうしてですかね、誕生となると面白くなるものなんでしょうか)
[kanren postid=”4297″]肝心なのはそのあとだというのに、本作に関しては一切の期待もしないほうがその後のダメージは少ない。
見た目は不気味なのに作品の雰囲気がまったく不気味さを感じさせないのは、前作からの路線変更?乗り換え?
いやいやいやいや、そんなことしちゃダメでしょ。普通にやめてほしい。笑い中心の内容なんてものは求めていないし、そんなの誰も幸せにならない。
ヴェノムがおしゃべりなのはわかるけど、デッドプールやハルクを強く意識したかのような立ち振る舞いだけはやめてほしかった。キャラ被っているから。その路線に向かってしまうと、所詮は二番煎じになるんだし、間違いであることに早く気づいてほしかった。
まだ前作にはシリアスさがあった。では、本作はというと、ない。どこにもない。いくら探したところで常に笑いにもっていくので、冗談は顔だけにしていただきたい。かっこいいと思うようなシーンでさえ見当たらなかったのは残念。
今回登場するヴィランも恐ろしく残忍さが感じられず、キャラクターとしての魅力がエキストラ程度のものだった。恐怖感は一体どこぞへ?
優しんかな、それとも……あっ!ヴィラン同士の愛はあった。だからといって、そんなものを見せつけられたところでどうすればいいのか、感情のやり場に困った。もしかして共感してほしかったんかな。でも悪者に共感なんて、悪いことをして処刑になるんだし、できるはずがない。
製作側は僕ら鑑賞者になにを伝えたかったのか理解に苦しむ。いや、むしろ、鑑賞すること自体に苦しんだ。
よかった、97分で。それ以上だと睡魔との戦いになってたはず。97分の内、ほとんどが痴話喧嘩を見せつけられたような気がする。それしか記憶に残っていない。しかも、まぢの喧嘩をしたあとに宿主から出ていくというオチには、表情も心も無になった。
ヴェノムが街中の人に寄生したり、コンビニの店員に寄生したり、エディの元恋人に寄生したりするわけですが、「あれ?前作で犠牲になってしまった方々の無駄死は?」どう過去との決着をつけたらいいのか、こんなのじゃ無念は晴れない。
仮にもヴェノムが一度体内に入るわけですし、運良く適合する身体だったのかもしれませんが、それだとあまりにも不自然すぎて萎える。どう説明がつくのか、知っている方がいたら教えてほしい。
エディとヴェノムの掛け合いは確かに面白かった。でも、それ以上でもそれ以下でもないのも確か。一番なにがテンションがあがったかって、ポストクレジットシーンのみ。それだけのために観たと思えばまだ心が救われる。
最も○ ○で賞
出演者のなかから、個人的に目に留まった人物を勝手にピックアップしてかっこいいで賞&美しいで賞という名目で表彰しています。表彰の基準は様々で、見た目だけでなく役柄も重要視した上での判断となります。
最もかっこいいで賞
エディ・ブロック( ヴェノム)役のトム・ハーディを選んだ。選んだ理由は、ヴェノムとのやり取りをどうやって演じているのか気になって、もし単独で演じているのなら単純にすごいと思った。
エディとしては元恋人のアンへの未練がたらたらの全開で、けしてかっこいいとは思えませんでしたが、最後のさいごにはやっぱやってくれるところを加味して選んだ。つまり、正直なところ妥協なところが大きい。ほか、選べるような人物はいないし。ポストクレジットに登場する人物を選べばよかったかな。笑
[box class=”glay_box”]名前:トム・ハーディ(Tom Hardy)
生年月日:1977年9月15日(44歳)
出身地:イギリス、イングランド
身長: 173cm
Instagram:@tomhardy
[/box]おすすめ作品3選
[aside type=”boader”]総合格闘技を舞台に兄弟の戦いを描いた作品。トム・ハーディのストイックに磨かれた肉体美は必見。
CIAの2人のスパイが 1人の女性を巡り恋のバトルを繰り広げる作品。恋のライバルとなった同僚への妨害の仕方といったら、それはもうえげつない。ラブ・コメディともあって、笑いの要素が多い。
暴力と狂気に支配された終末世界で逃走劇を描いた作品。トム・ハーディの代表作。キャスト、脚本、演出、映像、音楽などのすべてが傑作と名高い素晴らし映画。
[/aside]最も美しいで賞
フランシス・バリソン(シュリーク)役のナオミ・ハリスを選んだ。選んだ理由は、特にない……いや、うそ。きれいな顔をしているのは確か。あと、しいていうならミシェル・ウィリアムズよりかはよかった。そんなこと。
作中ではフランシス・バリソンとは別に、ヴィランのひとりで音波を操る能力をもつシュリークを演じている。この技はヴェノムにとっては唯一の天敵で、実際問題かなり苦しめられる。
[box class=”glay_box”]名前:ナオミ・ハリス(Naomie Harris)
生年月日: 1976年9月6日 (年齢 45歳)
出身地:イギリス
身長: 173cm
Twitter:@NaomieHarris
Instagram:@naomieharris
Facebook:@Naomie Harris
[/box]おすすめ作品3選
[aside type=”boader”]全部で5作ある『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズの3作目にあたる作品。ナオミ・ハリスは、ギリシャ神話にも出てくる女神カリプソ役を演じている。
人種差別が横行する南アフリカで、人種隔離政策アパルトヘイトを撤廃に導いた英雄ネルソン・マンデラの伝記ドラマ。ナオミ・ハリスは、その英雄ネルソン・マンデラが恋をした相手ウィニーを演じている。
孤独な黒人少年が、アイデンティティと居場所を求めながら成長する姿を描いたい作品。LGBTQのテーマを取り扱っている。アカデミー賞作品賞を含む3部門を受賞した名作。
[/aside]さいごに
マーベル・コミックのダークヒーローのなかでも人気の高いヴェノムの第2弾は、思いのほかコメディ路線が強く、これといってパッとしない印象。
けっこう好きなキャラクターだけに、今回は残念としか言いようがない。ポストクレジットを観る限り次作に期待していきたい。