映画『ミッドサマー』胸糞映画というヤツの気がしれない、ホラーでもないスリラーでもない作品
上映時間 | 141分 |
製作国 | アメリカ合衆国 スウェーデン |
監督 | アリ・アスター |
音楽 | ボビー・クーリック |
配給 | A25(アメリカ合衆国) ノルディスク・フィルム(スウェーデン) ファントム・フィルム(日本) |
公開日 | 2019年(アメリカ合衆国、スウェーデン) 2020年(日本) |
主な出演者 | フローレンス・ピュー(ダニー・アーダー) ジャック・レイナー(クリスチャン・ヒューズ) ウィリアム・ジャクソン・ハーパー(ジョシュ) ヴィルヘルム・ブロングレン(マーク) ウィル・ポールター(ペレ) |
胸糞映画に必ずと言っていいほどランクインされている本作を、やっとの思いで観てみた。
蓋を開けてみると、確かに胸糞と思われるシーンはあった……。けれど、僕に対しては、全力で笑かしにきてた。まぢで勘弁してほしかった。
本作の世界観とやらを本気で味わいたかったのに。ほんと、観る人を選ぶわー、この作品。
あらすじ
『ヘレディタリー/継承』のアリ・アスター監督が手がけたホラーが、”R15+”から”R18+”、上映時間も170分に伸びたディレクターズカット版で登場。恋人の誘いである夏祭りに参加した女性が体験する恐怖を描く。『トレイン・ミッション』のフローレンス・ピューが主演を務め、ジャック・レイナー、ウィル・ポールターらが共演する。
引用元:Google
感想
あかん、これ絶対。作中の途中で、クリスチャン(=ダニーの彼氏)が耐え抜いている姿がどう見ても劇団ひとりにしか見えんやった。
全力で世界観に浸れなかったのは、100%こやつのせいである。
まー、確かに、グロいシーンはあった。目を背けたくなるほどグロかったのは認める。でも、実際は背けてはいない。その理由は、あるひとつの疑問が浮かんだからだ。
とある老人の2人が、えらい高さから飛び降りて心中を図るシーンがある。どう考えてもやばい。ほとんど自殺みたいなもの。ここで不可解なのは、あの高さから落ちた場合、あんなにも顔面が原形をとどめないものなのかという疑問が浮かんだ。
いや、ほんと、バケモノにでも食べられたかのようなこっぱみじんの顔面になっていたので、日本ドラマじゃー、まずお目にかかれない。上空から落ちて、ああなるならまだわかる。うーん、だけど、学校の屋上ぐらいの高さから落ちたとして、大抵頭部に外傷を負って血を流すぐらいがドラマの鉄板ネタになっていますけど。
コンクリートと岩で硬さが違うのかどうなのか、専門的な知識がないのでわかりませんが。もしかして、そもそもが間違っているのか。
仮にも日本ドラマのイメージしか持ち合わせていなかったので、脳内では一時停止がかかって雰囲気が台無しになったのは言うまでもない。
それとこのシーンでもうひとつ言いたいのが、ここにきても笑かしにくるという、笑ってはいけなんでしょうけど、ある意味笑いの偉業を成し遂げていた。
というのも、死体の姿がリアルだったのはよしとして、そのリアルさが逆に仇となって作り物にしか見えなかった。精密でよくできた老婆の死体だった。老爺のも物凄いクオリティーだった。
言いたいのはそこじゃなくて、村のみんなが真剣に儀式に取り組むなかで、なぜか老爺は本番に弱い設定になってて、完全に岩を外して飛び降りてしまってた。
あれでいいの?てなった。そのあと適切に処理はされていましたけど、どうも腑に落ちなかった。あんな失敗するなら、はじめからもっと岩の大きさを考えたれよと思ってしまったのは僕だけですかね。
このように一度ドツボにハマってしまうと、その後も怖さよりも笑いのほうが勝る状況に陥った。
話を戻して、クリスチャンの話題に移る。劇団ひとりに見えてしまうのは本当にやばい。直接的には似ていないかもだけど。どうしても僕の目にはそう映ってしまった。
途中までは本当によかった。老婆と老爺の一件はあったものの、ちゃんと恐怖を味わえてた。クリスチャンもちゃんとクリスチャンに見えてた。
それなのに、村で性行為が認められた女性を意識するあまりもだえるクリスチャンの姿と、ゴッドタンでキスを我慢する劇団ひとりの姿と完全にシンクロしてしまった。このイメージを一度抱いてしまうと、ダメだった。拭えなかった。
クリスチャンが我慢する表情をすればするほど、劇団ひとりにしか見えない僕にとっては拷問だった。
怖がりたいけど怖がれない負のスパイラルに陥るという。こういうのが一番辛い。今後、胸糞映画やホラー、スリラー映画の作品紹介で本作を選ぶことはないのは間違いない。
最も○ ○で賞
出演者のなかから、個人的に目に留まった人物を勝手にピックアップしてかっこいいで賞&美しいで賞という名目で表彰しています。表彰の基準は様々で、見た目だけでなく役柄も重要視した上での判断となります。
最もかっこいいで賞
ペレ役のヴィルヘルム・ブロングレンを選んだ。選んだ理由は、作中で一番余裕を感じさせる人物だったってのもある。その余裕ぶりからは何かを感じさせるようなものもあった。
てっきり、ダニーに対して執拗に憐れみを共有しようとしていたので、一悶着あるのかなと思っていましたが、まったく起きる気配もなく。最後の最後まで読めない雰囲気を漂わせる演技力の高さは見事だった。
もとはと言えばこやつが元凶ではありましたけど、大学生のなかでも見た目は断然かっこいい。
[box class=”glay_box”]名前:ヴィルヘルム・ブロングレン(Vilhelm Blomgren)
生年月日:1991年7月17日 (年齢 30歳)
出身地:不明
身長:不明
[/box]おすすめ作品1選
[aside type=”boader”]イギリスの恋愛映画。1通の手紙が現在と過去をつなぐ、「禁断の恋」を描く超ロマンチックなラブストーリー仕立てとなっている。
[/aside]
最も美しいで賞
ダニー・アーダー役のフローレンス・ピューを選んだ。選んだ理由は、ルックスよし、スタイルよし、いつ彼女のベッドシーンを拝むことができるのか期待しかなった。そんな期待も杞憂に終わってしまったのは非常に残念。
クリスチャンも違う女抱かずに、彼女を抱いたれよと歯痒さしかなかった。それくらい魅力を感じさせる女優。作中では、感情を表に出し泣き崩れる姿が特徴だったダニー・アーダー役を見事に演じている。
最後、不気味な笑みを浮かべるシーンがどうしても頭から離れない。美しい姿とは裏腹に、女を怒らせると怖いことを痛感する。
[box class=”glay_box”]名前:フローレンス・ピュー(Florence Pugh)
生年月日:1996年1月3日 (年齢 26歳)
出身地:イギリス
身長:162 cm
Twitter:@FlorencePugh
Instagram:@florencepugh
[/box]おすすめ作品3選
[aside type=”boader”]リーアム・ニーソンと共演した作品。脇役での出演で、乗客の1人グウェン役を好演している。タトゥーに、鼻ピアスに、ファンキーな見た目ではありますが、美人なのは健在。
実在した女性プロレスラー・ペイジの実話を基に作られたヒューマンドラマ。主演を務めており、その実在したプロレスラー・ペイジを好演している。
アベンジャーズの一員ブラック・ウィドウ(=ナターシャ・ロマノフ)の謎に包まれた過去と秘密を描いた物語。ブラック・ウィドウの妹エレーナ役を好演している。
[/aside]
さいごに
世間的な感想を抱くことができず、一番ショックを受けているのは僕であることをどうか察してほしい。昔にゴッドタンなんか見なきゃよかったとさえ思う。わざわざ睡眠を削って親に内緒でこそこそ見てた深夜番組なのに。今さら嘆いてもしかたありませんが。
衝撃的な冒頭で幕開けをし、期待と不安とかが同時に入り乱れ気持ちが高まるさなか、恐怖を笑いに変えてしまうという前代未聞の出来事が起きてしまったことを呪ってやりたい。そして、同じ犠牲者が出ない(出ていない)ことを責任をもって祈りたい。
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