映画『ヴェノム』憧れのダークヒーローが誕生した作品
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上映時間 | 102分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
監督 | ルーベン・フライシャー |
音楽 | ルドウィグ・ゴランソン |
主題歌 | Eminem ー Venom |
配給 | ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント(アメリカ合衆国) ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント(日本) |
公開日 | 2018年 |
主な出演者 | トム・ハーディ(エディ・ブロック / ヴェノム) ミシェル・ウィリアムズ(アン・ウェイング / シーヴェノム) リズ・アーメッド(カールトン・ドレイク / ライオット) スコット・ヘイズ(ローランド・トリース) リード・スコット(ダン・ルイス) |
正義の味方でもなく悪役でもない存在のダークヒーロー。
偽善ではないところ、そして時として悪役以上の悪役で、ルールに縛られない信念で動くそんな部分にめちゃめちゃ惹かれてしまいます。普通にかっこいい。
アベンジャーズのような世界を救う大きな存在よりも、端にこじんまりといるぐらいのキャラクターのほうが好きだったりします。ヴェノムは端にいるようなキャラクターではないかもしれませんが。
ぼくにとっての1番のダークヒーローはバットマンでした。けど、正直、ヴェノムも捨てがたい。そう思えるほど、本作の完成度は素晴らしいものがありました。
ひと言でいえば、ヴェノム……最高です。
あらすじ
敏腕記者エディ・ブロック(トム・ハーディ)は、人体実験で死者をだしているという<ライフ財団>の真相を追う中、ある“最悪な”ものを発見し、接触してしまう。それは<シンビオート>と呼ばれる地球外生命体だった。
この意思を持った生命体との接触により、エディの体は寄生され、その声が聞こえるようになる。「一つになれば、俺たちはなんだってできる」とシンビオートはエディの体を蝕み、一体化し、ヴェノムとして名乗りを上げる。ヴェノムはそのグロテスクな体で容赦なく人を襲い、そして喰らう。相手を恐怖に陥れ、目玉、肺、そしてすい臓…体のどの部位も喰い尽くす。
エディは自分自身をコントロールできなくなる危機感を覚える一方、少しずつその力に魅了されていく――。
感想
トム・ハーディ演じるエディのキャラクター性とヴェノムの相性がばっちり
トム・ハーディ演じるエディは、見た目はいかついのになぜかチキンなところがあって、たとえばスーパーが強盗に襲われても影から見守っているだけ、とか。
まあ、確かに怖いとは思いますけど、おいおいこの人がヴェノムになる男と思うとがっかりすることはありました。
あと、いかにもアメリカのロック・バンドのキッス(KISS)が好きそうな目の間の住人に対して、言いたいこともいえず我慢しているシーンはチキン野郎確定でもありました。
普通にボッコボコできそうな見た目をしていますけどね。でもまあ、ゆくゆく考えるとそんなエディだからこそヴェノムは気に入ったのかもしれない、そうも考えられました。
今までがサンフランシスコの凄腕記者として強気な姿勢だったので、そのことも見た目とは裏腹にといった部分に影響していると思います。
ずいぶんと物事を率直に伝える記者だったようなので……。このときのエディはいきいきしていたように見えました。
その後、自己中心的な性格が仇となり、自ら破滅を生みますけど。人生は偶然のようで必然的な部分があるかのように、シンビオートを所有するライフ財団のドーラ・スカース博士とエディは出会いを果たします。
ある意味このことがきっかけで、エディとヴェノムの共生への道が切り開かれます。
ヴェノムは恋のアドバイザーでもあった
エディの体にシンビオートが寄生したことで、次々と不思議な出来事が起こります。
まずは幻聴。これはヴェノムがエディに話しかけているときの声になるのですが、このやりとりが何気に面白かったりします。
ヴェノムは馬鹿にされると人間のように憤慨して罰を与えますし、謝罪を求めるところとかは、性格が人間そのものでした。
人間を食べていい食べちゃいけないのシーンは、ダークヒーローならではの会話のやり取りでもありましたし。
見た目はあれですけど、時には恋のアドバイザーになる瞬間もあって、ずいぶんとヴェノムに抱くイメージが変わりました。
「アンに対して、お前は今まで謝ったことがないだろう」というセリフは、的確なアドバイスすぎて心にグッと刺さりました。
ヴェノムに共感することも多く、宇宙から来た未曾有な物体と人間らしい性格のギャップに、妙に親近感が湧きました。
ほんと、ヴェノムはいいキャラです。
誰のためでもなくて自分の信念のため
そこには一切の綺麗事がなく、己の信念を貫く精神はリスペクトに値します。
当初シンビオートの目的は地球人を食い物にするはずでした。ヴェノムのそのうちのひとりでしたが、彼の気持ちの変化ひとつで状況も変わってしまいます。ヴェノムは勝手な奴と仲間からそう思われてもおかしくありません。
いくら仲良くなったからといって、シンビオートの仲間ではなくて人間をとるのですから、質の悪さで言えば断トツですかね。シンビオートのリーダーでもあるライオットに至っては、彼の犠牲者でもありますから、同情せずにはいられません。
そういった視点で考えれば、ヴェノムは同胞殺しの裏切り者ということになります。
大勢の仲間が地球に殺到してしまったら、人間はまず絶滅危惧種に殿堂入りを果たしてしまいます。
ヴェノムの考え方も一理あると思いますが、結局は独り占めしたいといった気持ちもどこかにはあるんだろうなと思いました。
あれ、ちょっと待てよ……。本当の本当に悪い奴決定じゃんかよ、ヴェノムは。おー、こわ。
最も○ ○で賞
出演者のなかから、個人的に目に留まった人物を勝手にピックアップしてかっこいいで賞&美しいで賞という名目で表彰しています。表彰の基準は様々で、見た目だけでなく役柄も重要視した上での判断となります。
最もかっこいいで賞
エディ・ブロックでありヴェノムを演じたトム・ハーディを選びました。
とはいっても、かっこいいところと同じようにかっこ悪いところもたくさんありました。
コンビニ強盗に遭遇しても影に隠れてこっそり見ているところとか、ロックンローラー男にビビってなにも言えないところとか……。まあ、いろいろと。
その反面かっこいいと思うところは、主にヴェノムの見た目や破天荒なところでした。
警官を完膚なきまでに叩きつけるシーンは、ハルクとソーのバトルロワイヤルを思い出しました。そのままパクっているように思いますけど。
まあ、それは置いといて……。本作の名物でもある、バイクでカーチェイスするシーンはずいぶんと見ごたえがありました。これぞアクションといった感じです。
基本的にヴェノムのバトルシーンは最高で、空腹になるとチョコを欲しがる可愛らしいところもあって、人を平気で食べますが憎めないキャラクターです。
最も美しいで賞
アン・ウェイングでありシーヴェノムを演じたミシェル・ウィリアムズを選びました。
作中ではエディの元婚約者で、愛称アニーと呼ばれています。
演じているミシェル・ウィリアムズは、確かに老いという部分に関しては、「ああー、確かに老けたなー」と思うところがありますし、シワもずいぶんと目につくようになりました。
だからといって、醜い容姿をしているかと言われれば、そうでもなくて。むしろ、妖麗な女性だと思います。
『マリリン 7日間の恋』では、マリリン・モンロー役を演じるなど色気のある女優さんでもあります。この頃、英国アカデミー賞 主演女優賞にもノミネートされています。
シーヴェノムに胸があることに気づいたときに、「なんだこのセクシーなヴェノムは」と思ったほどです。
まだエディと付き合っていた頃は、朝の起床時に枕で叩き起こしてましたから、なんて気性の荒い女性なんだと思いました。(笑いながらでしたけど)
でもこれが逆にエディを助けるきっかけになったのも事実ではありますけど。
ここだけの話……選んだのは正直にいえば消去法です。笑
さいごに
映画『ヴェノム』は、ダークヒーローってやっぱりかっこいいと思える作品でした。エンドロール終了後のエンドクレジットではいかにも危険そうな人物が登場して、続編も期待でそうな予感がしました。
カーネイジってなんだろうと思って調べてみましたが、なるほどそういうことですね。スパイダーマンとヴェノムの宿敵……非常に楽しみです。
[voice icon=”http://yoikagen.com/wp-content/uploads/2016/09/IMG_2634.png” name=”バンコ” type=”l”]なんでもいいから、ヴェノムのキャラクターグッズが今一番欲しい。[/voice]