映画『search/サーチ』行方不明の娘を一緒に探しているような気分になれる新感覚の作品

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上映時間 102分
製作国 アメリカ合衆国
監督 アニーシュ・チャガンティ
音楽 トリン・バロウデイル
配給 スクリーン・ジェムズ(アメリカ合衆国)
ソニー・ピクチャーズ(日本)
公開日 2018年
主な出演者 ジョン・チョー(デビッド・キム)
デブラ・メッシング(ローズマリー・ヴィック刑事)
ミシェル・ラー(マーゴット・キム)
サラ・ソーン(パメラ・ナム・キム)
総合評価
『search/サーチ』:

 

すべての物語がPCの画面上だけで描かれていて、そんなの微妙でしょー、と思いきや全然そんなことなくて、普通に面白い作品でした。

脚本にしても映像にしても、話題になるのもうなずけました。

ただ、なぜでしょう、あの眠たくなるような音楽は。観てると意識が朦朧とすることもあったので、おかげで2夜連続で観るはめになってしまいました。

正直辛かったです。

ヒーリング音楽かなにか知りませんけど、その辺は観たい気持ちと睡魔との狭間で苦しい戦いが繰り広げられていました。

まあ、なんだかんだいって、なんとか最後まで観れてよかったです。

あらすじ

悠然と姿を消した16歳の女子高校生マーゴット。行方不明事件として捜査が始まる。家出なのか、誘拐なのかわからないまま37時間が経過。娘の無事を信じる父デビッドは、彼女のPCにログインしSNSにアクセウを試みる。インスタグラム、フェイスブック、ツイッター・・・そこに映し出されたのは、いつも明るく活発だったはずのマーゴットとはまるで別人の自分の知らない娘の姿であった。

引用:『search/サーチ』公式サイト

 

感想

父デビッドの能力が尋常じゃない

全部観終わったあとにふと気づいたのですが、主人公デビッドの検索能力が異常に高い。それに物事の異変に気づく能力も同じく高い。

行方不明になった娘マーゴットの父親という立場だったからかもしれませんが、普通にすごすぎることが多すぎて……むしろ、あなたは何者って感じでした。

作中ではデビッドの仕事がちらっと描かれていましたが、プログラマーなのかな。

マーゴットの友人の連絡先が誰もわからないところからはじまり、フェイスブック、インスタグラムを調べ上げ、自分が知らなかった娘の姿をSNSを通して知りました。そしてついにはYouCastのアカウントを突きとめ真相に迫っていくのですが、その一連の流れや行動力に無駄がなく、ついつい見とれてしまいました。

デビッドが次々と事件を解明していく様は、なんだか一緒に捜査をしている気分になれて楽しかったです。その辺も本作の魅力のひとつなのかもしれません。

 

親子関係についてなにが大事なのか考えさせられた

マーゴットの人柄の良さにはとことん感動しました。いい人にもほどがあります。いやほんと、ほんとに……。

ネタバレになってしまうので、詳しいことを明かせないのは非常にもどかしい気持ちではありますが、その辺はぜひ本作を観て確かめてほしいと思います。

これはある意味オレオレ詐欺に近いものがありましたが、こういう善人が悲惨な事件に巻き込まれてしまうのは現実世界でもよくある話なんでしょうけど。

根本的には母が亡くなってからの親子関係が問題になっていて、強く考えさせられました。

 

娘はいませんが逆に同じような立場だったら、息子とどういうふうに関係を築いていたか、まだ2歳と小さいのでなんとも言えませんが、けして他人事には思えなくて良い学びにもなりました。

ほんの気遣いと思うようなことが、実は相手にとってはそれが逆に苦痛に感じられることで、とことんコミュニケーションって大切なんだなと感じる内容でした。

マーゴットもデビッドも、けしてコミュニケーションが図れていなかったわけではありませんが、便利なコミュニケーションツールばかりに頼るのではなくて、面と向かって話し合うことが必要だったんじゃないかと思いました。FaceTimeとかじゃなくてね。

コミュニケーションはやっぱり対面が1番なんかなーと思います。

 

真相に迫る緊迫した展開が刺激的でした

どんでん返しの展開……まぢでやられました。

こいつが犯人かー、と思うようなことでも展開が二転三転して、先が読めなくてほんと悔しかったです。

まさか兄弟だったとか考えただけで震えますからね。デビッドとピーターのふたりでいるシーンは、緊迫感がひしひし伝わってきてもう最高でした。

弟とはいえ自分の子どもがなにかされてしまったと聞いたら、殺っちゃうんじゃないかと思いましたが、展開は思わぬ方向へと進みました。

この数分間で繰り広げられる展開は、本作のなかでも最高潮のシーンだと思います。

読みが外れてしまった瞬間にすぐにくる大どんでん返し。もう忘れられません。

 

最も○ ○で賞

出演者のなかから、個人的に目に留まった人物を勝手にピックアップしてかっこいいで賞&美しいで賞という名目で表彰しています。表彰の基準は様々で、見た目だけでなく役柄も重要視した上での判断となります。

 

最もかっこいいで賞

戦うパパはかっこいい、というわけで……。

デビッド・キム役を演じたジョン・チョーを選びました。

妻を愛する男として娘を愛するパパとして、男なら誰もがうらやむ人物ではないかと思いました。

 

作中では妻のパメラが癌に侵され一緒になって闘病する姿の冒頭シーンは、それだけで泣きそうになりました。もうあのシーンだけで終わってもよかったんじゃないかなと思いました。

どんだけ良い家族なんだよ、と。理想的な家族の姿を見せられたあとの失踪事件ですから、むごいという言葉以外見つかりませんでした。

大切な存在を2度も亡くしてしまう経験なんて、想像しただけでも絶望しかありませんから。

そんな絶望のなかでも希望を信じて行動するデビッドの姿は、最後のさいごまで諦めない心というのを見せつけられました。

希望を見捨てるというのはこの場合娘のことを見捨てるようなものなので、たとえなにもわからなくても信じ続けて行動することが何事も大事であるとデビッドから学べたような気がしました。

 

最も美しいで賞

アングルによっていいときもあれば、うーん、微妙だなと思うこともあって。でもやっぱり、写真に写っている彼女は異常なほど美しかったなと思います。

汚れた手で触れてはいけないと思ってしまうほど、もはや神秘的な美しさがありました。ポートレートの撮り方うますぎでしょー。

じゃ、その人物は一体誰なのかというと、パメラ・ナム・キム役を演じたサラ・ソーンになります。

癌におかされ、若くしてこの世を去ってしまった登場人物です。

ちなみに家族揃って最もかっこいいで賞・最も美しいで賞の入賞ってことになりますが、本作に限ってはそれ以上でもそれ以下でもない、ふたりの人物に相応しい賞であると思います。

ゆえに今回ばかりはこの賞を拍手で送り届けたいと思います。

 

さいごに

公開当初はここ日本でもずいぶんと話題になっていたようですが、ぼくはそんなこととはまったく知らず。配信されてから異様にレビューが高かったこともあり観てみました。

本作を観た大半の方が言っているように、PCの画面で繰り広げられる演出は斬新で、脚本自体もひねりがあって文句のつけどころがない作品でした。映画好きの人にはぜひ一度は観てもらいたい心からおすすめできる作品です。

 

バンコ
カタカタとなるキーボードの音や、カチカチとマウスでクリックするときの音がたまらなく好きでした。それにMacやWindowsの起動音も心地よさを感じました。自分はやっぱりパソコンが好きなんだなと、改めて認識しました。
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