2019-03-12

映画『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』カンニングするほうもさせるほうも嫌になってしまう作品

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上映時間130分
製作国タイ
監督ナタウット・プーンピリヤ
音楽Hualumpong Riddim
配給GDH 559
公開日2018年(日本)
主な出演者チュティモン・ジョンジャルーンスックジン(リン)
チャーノン・サンティナトーンクン(パンク)
ティーラドン・スパパンピンヨー(パット)
イッサヤー・ホースワン(グレース)
総合評価
『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』:

 

タイ映画が面白いと評判を聞きつけ、『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』を観てみました。予告編からその面白味がヒシヒシと伝わってきます。

お金持ちの学生で試験勉強もしたくないという人以外、これは必見です。

あらすじ

小学生の頃からずっと成績はオールA、さらに中学時代は首席と天才的な頭脳を持つ女子高生リン(チュティモン・ジョンジャルーンスックジン)。裕福とは言えない父子家庭で育った彼女は、その明晰な頭脳を見込まれ、晴れて進学校に特待奨学生として転入を果たす。新しい学校で最初に友人となったグレース(イッサヤー・ホースワン)を、リンはテストの最中に“ある方法”で救った。その噂を聞きつけたグレースの彼氏・パット(ティーラドン・スパパンピンヨー)は、リンに“ビジネス”をもちかけるのだった。

それは、より高度な方法でカンニングを行い、答えと引き換えに代金をもらう――というもの。“リン先生”の元には、瞬く間に学生たちが殺到した。リンが編み出したのは、“ピアノ・レッスン”方式。指の動きを暗号化して多くの生徒を高得点に導いたリンは、クラスメートから賞賛され、報酬も貯まっていく。しかし、奨学金を得て大学進学を目指す生真面目な苦学生・バンク(チャーノン・サンティナトーンクン)はそれをよく思わず…。そして、ビジネスの集大成として、アメリカの大学に留学するため世界各国で行われる大学統一入試<STIC>を舞台に、最後の、最大のトリックを仕掛けようとするリンたちは、バンクを仲間に引き入れようとするが…。

引用:映画『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』オフィシャルサイト

 

感想

ふたりの天才の生き様が描かれている

開始から終わりまであっという間の130分間で、緊迫感によって受けるストレスが尋常じゃありませんでした。

カンニング映画といってもみんな命がけで、動機もそれぞれでしたし。親に殺されてしまうからとか、彼氏のご両親から不用意に頼まれてしまったとか、基本的にみんな自分勝手ではあります。

カンニングという世間的にはいいことではないこの行為も、一人ひとりいろいろな事情?、都合?を抱えながらもひとつのことを成し遂げようとする人間ドラマ劇に心を動かされてしまいました。

けしてバレてはいけない極秘のミッション。やるかやられるかで、常に際どい戦いを強いられる様は手に汗握る展開でした。

ただ単に記憶力がいいとか頭がいいというだけでなく、そのレベルまで引き上げるための惜しまない努力、そして絶対にやってやるんだという気力。このふたつ、そして天才によるリンとパンクふたりの離れ業は、まるでイリュージョンをみているかのようでワクワクしました。

まあ、その一方で、なるほどと学べることもあれば、うーんここが微妙だなと感じるところもありました。

 

正義の味方が悪に変わったとき

なんて言うのかな……こちらの作品は、『ダークナイト』にも通ずるものがありました。

というのも、天才のひとり男性のパンクは、試験中のカンニングなどの不正行為はもってのほか、むしろ、正義感が強いこともあって生徒のカンニングを先生へ報告をします。

そのせいで、もうひとりの天才の女性リンは、カンニングの手助けをしたとして追求をされてしまいます。

リンにとっては友達の友達のためと思っても、パンクにとってはどんな理由があろうとも絶対にあってはならないこと。生徒にカンニングをお願いされたとしても頑なに断るのがパンクという人物でした。

しかしあれほど正義感の強かったパンクが、物語中に起こる様々な経験を経て最後には犯罪に手を染める側に陥るというこの展開。

これって完全にハービー・デントと同じで、正義が悪に変わった瞬間でした。表現の仕方は違えども、なんだかぞくぞくとしました。

つまり、パンクの人間性を変えてしまったリンやパットやグレースは、3人でジョーカーに値するってことですかね。

 

生理的に受けつけないってのはこういうこと

これはわざわざ書かなくてもいい内容とは思いましたが……。

どうしても、どうしても、どーーーーしても、書いておきたい。いや、書かないとぼくの気がやすまないのもあったので、ずばっとストレートにぼくの気持ちを書くことにしました

 

 

 

・・・。

 

 

 

で、それは、なにかと言うと。

ティーラドン・スパパンピンヨー演じるパットがダサい。

いや、こうも言えるのではないかと思う。

パット役を演じているティーラドン・スパパンピンヨーがダサい。

異様にダサくて、むしろかっこつけているのがしゃくにさわるほど本当にダサくて、言葉になりません。

なぜグレースのような美女がそんなダサ男と付き合っているのかさえも意味がわからなくなってくるレベルです。

パンクのほうが、何倍……いや何十倍とかっこよくて、金持ちの御曹司であろうがイタすぎることに変わりはありません。

こういうのを残念な人間というんでしょうね。

まずは髪を切って整容面を整えてから出直してほしいものです。そうすれば、少しぐらいはマシになるのかな……。わかんないけど。

ある種、稀に見るキャラクターだったので、憎悪を込めてわざわざ書いてみました。

 

最も○ ○で賞

出演者のなかから、個人的に目に留まった人物を勝手にピックアップしてかっこいいで賞&美しいで賞という名目で表彰しています。表彰の基準は様々で、見た目だけでなく役柄も重要視した上での判断となります。

 

最もかっこいいで賞

パンク役を演じていたチャーノン・サンティナトーンクンを選びました。

選んだ理由は、普通に見た目がかっこいいと思ったからです。目がくりっとしてて可愛らしくもあります。

本作でこそクソ真面目な役柄を演じていますが、作品の外へ一歩出ればなかなかのムッキムキ青年でした。筋肉好き女子にとってはたまんない俳優さんかなと思います。

LGBTを題材にしたロマコメ映画『Love’s Coming』(14・未)に初出演を果たし、端役ながらもタイの人気のTVシリーズ「Hormones」に出演したのきっかけに世間から知れ渡るようになりました。

本作では第27回スパンナホン賞で最優秀主演男優賞を受賞するなど、数多くのTVドラマに出演し、モデルやTVCMのオファーも絶えない人気俳優の仲間入りを果たしました。

 

▷ Instagram(https://www.instagram.com/nonkul/?hl=ja

 

最も美しいで賞

グレース役を演じていたイッサヤー・ホースワンを選びました。

選んだ理由は、これまた同様に見た目の可愛さで選びました。目がくりっとしてて、なによりも笑顔が素敵でした。

作中では、リンと親しい友人という立ち位置のキャラクターで、余計なお節介と思うような行動でもくどくない可愛さがあるせいで、まったく憎めませんでした。この方以外であればきっと嫌味のように感じてしまうと思いますが。

活発で天真爛漫なグレースは常に魅力全開で、イッサヤー・ホースワンには適役でした。うるっとした瞳にキラキラ笑顔がやばかったです。

本作が演技初体験のようですが、第27回スパンナホン賞で助演女優賞にノミネートされるなど、今後の期待が注目されています。

 

▷ Instagram(https://www.instagram.com/oomeisaya/

 

さいごに

カンニングというやってはいけないことが題材になっている作品というのは、どうもスリルがあって最高です。ハラハラ・ドキドキを味わいながら、ポップコーンとコーラを片手に鑑賞してみてください。

事前に映画の感想を読んでしまうなど、くれぐれもカンニングだけはしてはいけませんよ。(笑)

 

[voice icon=”http://yoikagen.com/wp-content/uploads/2016/09/IMG_2634.png” name=”バンコ” type=”l”]カンニング映画と聞いて、『That’s カンニング! 史上最大の作戦?』を思い出したのはぼくだけではないはずです……たぶんね。公開されたのが1996年と、今からずいぶん前の作品になりますから、あの頃は家庭で映画を観るといえばVHSの時代でした。芸能界を去ってしまった山口達也と安室奈美恵のふたりが出演している、今となっては貴重な作品です。[/voice]
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