映画『ANNA/アナ』女版ジョン・ウィックのような作品
上映時間 | 119分 |
製作国 | アメリカ合衆国 フランス |
監督 | リュック・ベッソン |
音楽 | エリック・セラ |
配給 | ライオンズゲート(アメリカ合衆国) パテ・ディストリビューションズ(フランス) キノフィルムズ(日本) |
公開日 | 2019年(アメリカ合衆国/フランス) 2020年(日本) |
主な出演者 | サッシャ・ルス(アナ・ポリアトヴァ) ヘレン・ミレン(オルガ) ルーク・エヴァンス(アレクセイ・チェンコフ) キリアン・マーフィー(レナード・ミラー) |
『ニキータ』『レオン』『LUCY ルーシー』の作品を手掛けたリュック・ベッソン監督の米仏合作のアクション映画。ギリギリ『LUCY ルーシー』は記憶にございますが、残りの2つはまったく内容を覚えておらず。むしろ『ニキータ』を観たのかさえも怪しいところがある。
まー、そんなことはどうでもいいんでしょうけど、1番気になるのは「これ、面白いの?」といったところ。究極のクエッションに対して言えることは、今までのスパイ映画のなかでも十二分に楽しめる内容だってこと。
ルーシーもだけど、また違った形の知性に長けたヒロインが誕生した感じです。見た目の美しさもそうですが、一枚も二枚も上手の賢さには大注目です。
あらすじ
1990年、ソ連の諜報機関KGBによって造り上げられた最強の殺し屋アナ。ファッションモデルやコールガールなどさまざまな顔を持つ彼女の最大の使命は、国家にとって危険な人物を消し去ることだった。アナは明晰な頭脳と身体能力を駆使し、国家間の争いをも左右する一流の暗殺者へと成長していく。そんな中、アメリカCIAの巧妙なワナにはめられ危機に陥ったアナは、さらに覚醒。KGBとCIAがともに脅威する究極の存在へと変貌していく―。
引用:Amazon.co.jp
感想
あかん、やろ……。二重スパイと見せかけて、「$%#@*&+」だったなんて。
彼女のことをひと言であらわせば、賢い。ほんまに賢い。できれば見たまんまの事実を勢いで書き殴りたいんですけど、ネタバレになってしまうから絶対に書けない。
くそー、久々にいい作品に巡り会えたと思ったら、これだからなー。
1番驚いたのは、主演を果たしたアナ役のサッシャ・ルスのどえらいキレッキレのアクション。ほとんどが無双状態でしたから、これ「女版のジョン・ウィックか?」と思いましたけどめっさかっこよかったです。久々に気持ちのええもん見せられてすっきりしました。
華奢な身体に見えて俊敏なスピードとそれに耐えうるタフさを兼ね備えてて、まぢでびびりました。自分よりもひと回りもふた回りも大きな猛者どもを次々となぎ倒すシーンは圧巻でした。それでいて、ファッション、知性、美貌を含む魅力ある人物を見事に演じきって、まさに死角なしです。
と、言いたいところですが、そんな彼女にもうーんと思えるところがありまして……すぐ脱いでしまうんです。
そこだけは……ちょっとね。いや、そう見えるだけであってけしてビッチではない、たぶん。
これにはきちんとした理由があって、KGBとCIAの間で二重スパイとして働くなかで自らの立場が有利になるようにちゃんとポイントを抑えているんです。KGBであればアレクセイ、CISであればレナードというある程度組織のなかでも力を持っている男をとっ捕まえて、しかもやることやって。
すべてが計画的で、終盤に意図的に三角関係を作り出して気まずい雰囲気を作る天才でもありました。当の本人たちからすれば立場もくそもないと思いますが。組織のリーダーというよりもどちらかといえば男としての側面を中心に描かれていたので、その辺は不思議と楽しめました。
男はいつの世も美人に弱い生き物ということがわかり、そして強く共感をした。リュックベッソン、ツボ押さえてんなー。尊敬の眼差しです。
最も○ ○で賞
出演者のなかから、個人的に目に留まった人物を勝手にピックアップしてかっこいいで賞&美しいで賞という名目で表彰しています。表彰の基準は様々で、見た目だけでなく役柄も重要視した上での判断となります。
最もかっこいいで賞
アレクセイ・チェンコフ役のルーク・エヴァンズを選びました。理由は見たまんま、めちゃめちゃ渋くてかっこよかったからです。男性から見ても惚れてしまうし、絶対女性なら一発で惚れるはず。
今まで彼のイメージといえばワイルド・スピードのオーウェン・ショウでしたが、今回の役柄はどこかオーウェンに通ずるものがありました。それって、見た目かな。笑
いいえ、違います。シリアスな部分です。とはいっても、複雑な心境になるシーンもありました。長官に会う直前に狭い機関室でアナとやることやって、それでいて平然を装って。
僕たちにはそれが見えているわけですから、なに食わぬ顔で座られている姿はまさに男の中の男。ぜひ、長官のワシリエフには見抜いていただきたかった。そして、アレクセイに制裁を下すべきだったよね。
[box class=”glay_box”]名前:ルーク・エヴァンズ(Luke Evans)
生年月日:1979年4月15日 (年齢 41歳)
出身地:イギリス
身長:183cm
体重:86kg
Instagram:@thereallukeevans
Twitter:@TheRealLukevans
[/box]主な出演作
映画 | Taboo(2005年) |
三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船(2011年) | |
ブリッツ(2011年) | |
インモータルズ 神々の戦い(2011年) | |
推理作家ポー 最期の5日間(2012年) | |
NO ONE LIVES ノー・ワン・リヴズ(2013年) | |
ホビット 竜に奪われた王国(2014年) | |
ワイルド・スピード EURO MISSION(2013年) | |
ホビット 決戦のゆくえ(2014年) | |
ドラキュラZERO(2014年) | |
ハイ・ライズ(2016年) | |
ガール・オン・ザ・トレイン(2016年) | |
美女と野獣(2017年) | |
ミッドウェイ(2020年) | |
ANNA/アナ(2020年) | |
アンストッパブル(2020年) | |
ドラマ | エイリアニスト(2018年) |
The Pembrokeshire Murders(2020年) |
最も美しいで賞
アナ・ポリアトヴァ役のサッシャ・ルスを選びました。理由はルーク・エヴァンス同様の見たまんまで、完全にモデル向きのルックスといった感じ。
顔のパーツひとつひとつが薄っすらとした感じではあるものの、故にいろいろなおしゃれが似合っていた。作中何度も衣装チェンジ(七変化)をして、なにをどうしたらあんな色気を出せるのか。美しかったです。
唯一欠点を挙げるとするなら、ベッドシーンは感情を掻き立てるものがありませんでした。本来ならそそられるところをまったくそそられなかったので、どうやら激しいのはお気に召さないタイプのようです。
[box class=”glay_box”]名前:サッシャ・ルス(Sasha Luss)
生年月日:1992年6月6日 (年齢 28歳)
出身地:ロシア
身長:178cm
体重:53kg
Instagram:@sashaluss
[/box]主な出演作
映画 | ヴァレリアン 千の惑星の救世主(2017年) |
ANNA/アナ(2019年) | |
The Last Front |
さいごに
期待をしていた以上に思いのほか楽しめました。まー、リュック・ベッソンだけになかなかハズレはないと信じていましたけど。ありきたりな印象もなく、物語のテンポや構成も飽きることなくあっという間の119分間でした。
主演のサッシャ・ルスは、女優としての経験は浅く本業はスーパーモデルとして大活躍をされています。そちらはそちらで女優のときとはまた違ったセクシーな魅力を放っていますので要チェックです。
できることなら『ジョン・ウィック』のようにシリーズ化を望みたいところです。それくらいアクションシーンがよくできていました。まだまだこれから、サッシャ・ルスの活躍を期待したいです。