映画『ジェミニマン』興行収入で爆死した理由がなんとなくわかる気がする作品

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上映時間117分
製作国アメリカ合衆国
監督アン・リー
音楽ローン・バルフ
配給パラマウント映画(アメリカ合衆国)
東和ピクチャーズ(日本)
公開日2019年
主な出演者ウィル・スミス(ヘンリー・ブローガン)
メアリー・エリザベス・ウィンステッド(ダニー・ザカレウスキー)
クライヴ・オーウェン(クレイ・ヴェリス)
ベネディクト・ウォン(バロン)
総合評価
『ジェミニマン』:

 

なにやら若かりし頃の自分自身と対決する、言わば己との戦いが繰り広げられている作品とのことで、どんな展開になるのか気になったので観てみました。

歳をとると技術や経験が蓄積されてて、若いと身体の俊敏性やしなやかさが発達してて……。つまりなにが言いたいのかいいますと、戦いの優劣が決まってしまったのはそれなのかなー、と思いまして。

偽りの愛ほど見苦しいものはない、そんなふうにも思いました。

あらすじ

引退を決意した伝説的スナイパーのヘンリー(ウィル・スミス)は、政府に依頼されたミッションを遂行中に何者かに襲撃される。自分のあらゆる動きが把握され、神出鬼没な暗殺者に翻弄されるヘンリーだったが、その正体が秘密裏に創られた“若い自分自身”のクローンだという驚愕の事実に辿り着く。なぜ自分のクローンが創られたのか?なぜ彼と戦わなければならないのか?そして、謎の組織“ジェミニ”の巨大な“陰謀”と、その“真相”とは――?

最強のベテランスナイパーと、23歳のクローンという“2つの世代”を見事に演じ分けたウィル・スミス。まるで現在と30年前の彼が共演しているかのように見紛う、究極の対決が実現!

引用:Amazon.co.jp

 

感想

ウィル・スミス(ヘンリー)の若かりし頃のクローン人間ジュニアに若干の違和感はあるものの、W主演を果たした彼の演技は見事でした。

すごい、これ全部CGなんでしょ。

噂によると最先端の3DCGが使われているみたいで、制作費はなんとスミスのギャラの約2倍と言われています。ハリウッドでもトップクラスのギャラを稼いでいるスミスと、製作費1億3,800万ドルを合わせただけでも末恐ろしい額になりますが。

肝心の世界興行収入はというと、がっつり稼いでいると思いきや1億7,346万ドル……どうやら少し前に爆死されていたようです、こちらの作品。

まぁ確かに、CGはすごくてもどこかありきたりな感じは否めませんでした。凄腕スナイパーの肩書もほかにたくさんいらっしゃいますし。それこそジェイソン・ボーンとか、ジェームズ・ボンドとか、イーサン・ハントとかと比べてしまうとなんだか地味なんですよね、ヘンリーというキャラクターは。

『アメリカン・スナイパー』という映画に至っては、もはやタイトルにスナイパーという名称が入っていますから。キャラクターをブランド化するにあたっていまいちパンチが弱い、というよりかはなかったような気がします。

御三方に並ぶどころか、「あれ、そんな人いたっけー?」みたいな超薄めた印象です。

ジョン・ウィックのように独自性をもって輝けたらよかったんですけどね。CGばかりに力を入れすぎて、りきむとこそこじゃないって言いたい。

 

あと、クローンというネタもどこか使い古しのように思えて、『アイランド』とか、『イーオン・フラックス』とか、『オブリビオン』とか、『バイオハザード』とか、『LOGAN/ローガン』とか……これ以上挙げるときりがないですが。

要はネタに新鮮味がなく「ふーん、なるほどねー。自分自身と戦うやつねー」といった程度の受け止め方ぐらいで、内容の軽さが印象の薄さに繋がっていました。

ネタが被ってしまうとよっぽどのことがない限り印象に残らないというか、2000年代以降に公開されていたら評価もまた違ったものになっていたのかもしれません。

タイミングって、大事かも。

 

タイミングといえば酷なもので、同じ時期に『アダムスファミリー(The Addams Family)』が公開されました。それと『ジョーカー』も。

アダムスファミリーは相手にしている年齢層は違えども、ジョーカーとなれば話は別問題。ほとんど丸々狙っている相手は同じようなもので、いくら狙撃の腕が良い主役を準備していたとしても狙う相手がいないことには意味がありませんから、皮肉なものです。

本当に分が悪く、話題になりそうでならなかったのはそういった巨大勢力の存在が関係していたって話です。

 

最も○ ○で賞

出演者のなかから、個人的に目に留まった人物を勝手にピックアップしてかっこいいで賞&美しいで賞という名目で表彰しています。表彰の基準は様々で、見た目だけでなく役柄も重要視した上での判断となります。

 

最もかっこいいで賞

ウィル・スミス演じるヘンリー・ブローガンを選びました。

選んだ理由は体術でこそあれでしたけど、狙撃の腕前とバイクチェイスは見事でした。なかでもジュニアとの戦いはハラハラ・ドキドキの展開で楽しめました。ああいう展開のものをもっと盛り込んでもらえたらよかったんですけどね。

とはいっても『バッドボーイズ』を観てウィル・スミスのファンになった彼も、今では51歳。さすがにアクション続きの展開だと体力的に酷な話になりますかね。それでも50代とは思えないナイスなアクションをやってのけていました。

2020年1月31日には全国で『バッドボーイズ フォー・ライフ』が劇場公開され、2バッドから約17年、物語の内容を察するに引退のキーワードも出てくるようでキャリアの身辺整理を行っているのか、どちらのせよこちらの作品も鑑賞するのが楽しみです。

 

最も美しいで賞

メアリー・エリザベス・ウィンステッド演じるダニー・ザカレウスキーを選びました。

選んだ理由は見た目がキュートだったからです。はじめましての女優さんかなーと思っていまいたが、意外や意外。以前からお目にかかっていました。

有名どころでいえば映画では『ファイナル・デッドコースター』や『10 クローバーフィールド・レーン』、ドラマでは『FARGO/ファーゴ』のシーズン3に出演されています。「ああ、この人か」と、役柄が変わってしまうとわからないもんですね。

本作ではアメリカ国防情報局DIAの女性潜入捜査官として、鼻血を出すようなことがあってもひと回りもふた回りも大きい男性と勇ましく戦うシーンは圧巻でした。

てっきり楽勝で勝つ展開を予想してましたが、いい意味で期待を裏切られました。体当たりで挑んだあの感じのアクション、控えめに言って好きでした。リアルがあってよかったです。

2020年3月20日には全国で『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』が劇場公開され、彼女はヘレナ・バーティネリ(ハントレス)役で出演しています。マーゴット・ロビー演じるハーレイ・クインとどのようにからんでいくのか、こちらも鑑賞するが楽しみです。

 

さいごに

まったく面白くなった訳ではありませんが、これといってパンチのない作品だったのは否めませんでした。

それと関係ない話かもしれませんが、ジュニアの角刈り。あれは反則的な違和感があったのはずっと気になっていたことで、ありかなしかで言えばもちろんなしかなと思います。角刈り代表はウェイズリー・スナイプスで十分。ブレイドだし、どうあがいても勝てる相手ではないですよねー。