映画『ヘルボーイ(2019)』12年ぶりに醜態をさらけ出している作品
上映時間 | 120分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
監督 | ニール・マーシャル |
音楽 | ベンジャミン・ウォルフィッシュ |
配給 | Lionsgate Films(アメリカ合衆国) REGENTS(日本) |
公開日 | 2019年 |
主な出演者 | デヴィッド・ハーバー(ヘルボーイ) ミラ・ジョヴォヴィッチ(ヴィヴィアン・ニムエ / ブラッドクイーン) イアン・マクシェーン(トレヴァー・”ブルーム”・ブルッテンホルム教授) サッシャ・レイン(アリス・モナハン) ダニエル・デイ・キム(ベン・ダイミョウ少佐) トーマス・ヘイデン・チャーチ(ロブスター・ジョンソン) |
「おかえりなさい、真っ赤なおじさん」
お目にかかるのは12年ぶりですかね。
2004年に『ヘルボーイ』、2008年に『ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー』を観たっきりずいぶんとご無沙汰だったもので……。
けして存在を忘れていたわけではありませんが、結局のところこのおじさんマーベル(ディズニー) ?それともDC(ワーナー)?……どっちの出身だったけ?
あらすじ
人類への復讐心から地上を魔物の世界へ変えようと企む“ブラッドクイーン”こと最強の魔女ニムエ(ミラ・ジョヴォヴィッチ)。極秘の超常現象調査防衛局(B.P.R.D.)の最強エージェント・ヘルボーイ(デヴィッド・ハーバー)は、地球を守るべく決死の戦いを挑むが、彼女の魔力により世界を滅亡させてしまうほどのパワーを手にいれてしまう。世界は終焉を迎えるのか? ヘルボーイの運命は?
やがてバトルは天変地異へとエスカレートする。
引用:Amazon.co.jp
感想
結論、マーベルでもDCのどちらでもありませんでした。
じゃー、どこだよ、て話ですが、マーベルやDCに次ぐ規模のアメコミ社ダークホースコミックでした。有名どころの作品で言えば以下になるわけですが……。
- 300/スリーハンドレッド(2006年)
- シン・シティ(2005年)
- ゴースト・エージェント/R.I.P.D.(2013年)
- アンブレラ・アカデミー(2019年)
ああー、なるほどねー。どれも観たことがない。
今までその程度の関わりしかなく、言ってもダークホースコミックの作品は『ヘルボーイ』が最初で最後みたいなところです。
だからでしょうね。そもそもの設定が面白くないと感じてしまうのは。
だってね、もともとヘルボーイは最強だって聞くじゃないですか。マーベルやDCではありえない話……でもなさそう?……スーパーマン?
ありえないと考えましょう。
今回のリブート版だって、ヴィランであるブラッドクイーンは、結局はヘルボーイの覚醒を待っていたわけですし。おいおい、言ってもそこはヴィランなんですから。えっ、最終的な展開はヘルボーイ任せ?、王になってほしいって、あなたの力でもっと世の中を変えられそうでしたけど。
「ついに、我は復活した」とか声を大にして言っていましたけど、復活したところで意味あったの?どう考えても言い損だったし赤面するレベルでした。
変に期待を寄せるのはやめるべきでしたし、普通にみっともない&がっかりでした。
しかも見た目も魔女というよりかは、お風呂上がりにバスローブを羽織ったみたいだけの装いで、まったくTPOをわきまえていらっしゃらない状態でちっとも魔女らしくありませんでした。
ラスボスはラスボスらしく、ヘルボーイの暗殺だけを考えてもらえればよかったものの。
仕方ないですかね、1500年もの間眠っていたわけなんだし、その分頭も鈍っていたんでしょうね。(そう思うことで美化する手立てがほかにありません)
続いてなんですが、なんな?ベン・ダイミョウという新キャラは。人間から突然ヒョウに豹変するのはいいんですけど、あわよくばヘルボーイの喉仏を狙っていましたよね。
何事もなかったようにされても、なにかありそうなシーンだけを見せられた僕たちはそのあと一体どんな顔をすればよかったのか、困ります。いや、困りました。
裏切りがあればずいぶんと面白い展開になっていたと思うんですけど。本当にもったいないことしたなと思います。
今さらこう言っても仕方ないとは思いますがあえて言うとですね、「おひねり、求ム!」。
最も○ ○で賞
出演者のなかから、個人的に目に留まった人物を勝手にピックアップしてかっこいいで賞&美しいで賞という名目で表彰しています。表彰の基準は様々で、見た目だけでなく役柄も重要視した上での判断となります。
最もかっこいいで賞
今回ヘルボーイ役に抜擢されたデヴィッド・ハーバーを選びました。ロン・パールマンが演じるヘルボーイのときは野生感が溢れていましたが、デヴィッド・ハーバーのときはいかにも悪魔感が出ててよかったと思います。
ヘルボーイの見た目はこうでなきゃ、といった風に理想に近づいたような気がします。ちょっとおじさん臭が漂っているような気もしますが。貫禄というか、悪魔らしいいかつい見た目は間違いなく合格点ですし、子どもならきっとおののくはずです。
[box class=”glay_box”] 名前:デヴィッド・ハーバー(David Harbour)生年月日: 1975年4月10日 (年齢 45歳)
出身地:アメリカ合衆国
身長:190 cm
Instagram:@dkharbour
Twitter:@DavidKHarbour
[/box]
主な出演作
映画 | 愛についてのキンゼイ・レポート(2004年) |
宇宙戦争(2005年) | |
ブロークバック・マウンテン(2005年) | |
007 慰めの報酬(2008年) | |
消されたヘッドライン(2009年) | |
グリーン・ホーネット(2011年) | |
エンド・オブ・ウォッチ(2012年) | |
オーバードライヴ(2013年) | |
イコライザー(2015年) | |
ラック・スキャンダル(2015年) | |
スーサイド・スクワッド(2016年) | |
ブラック・ウィドウ(2020年) | |
ドラマ | PAN AM/パンナム2011年 |
ニュースルーム2012年-2014年 | |
ザ・ブック/CIA大統領特別情報官2014年-2015年 | |
ストレンジャー・シングス 未知の世界 2016年- |
最も美しいで賞
選ぶもなにも……サッシャ・レインの一択です。
ここでミラ・ジョボビッチを選ぶのはありきたりかなー、と。ほら、若い芽は咲かせたほうがなにかといいと言いますし、わしらの役目でもあるのかな。て、誰だよて話ですが。
普通に美人さんです。劇中ではアリス・モナハン役を演じ霊媒師として水につけると大きく膨らむビッグショックみたいな技を繰り出すなど、変な技なりにきちんと見せ場をつくっていました。特にラストは。
ヘルボーイの股間に銃を突きつけてちょっと過激な一面もありましたが、よき相棒としてしっかりと役目を果たされていました。
[box class=”glay_box”]名前:サッシャ・レイン(Sasha Lane)
生年月日:1995年9月28日(24歳)
出身地:アメリカ合衆国
身長:164 cm
Instagram:@sashablane
[/box]主な出演作
映画 | アメリカン・ハニー(2016年) |
Born in the Maelstrom(2017年) | |
ミスエデュケーション(2018年) | |
After Everything(2018年) | |
ハーツ・ビート・ラウド たびだちのうた(2019年) | |
ドラマ | Utopia ユートピア(2019年) |
さいごに
リブート作品を観ると「あの頃はああだったのに……」と思うようなことが多く、昔面白がっていたことが今じゃ半減しているどころか、それ以下だったりして悲しかったりします。大人になっても変わらないでいたいと思っていた子どもの頃、一体なんだったのだろうかと思うこともあります。いろいろなことを学ぶ過程でいつの間にか変わってしまうのが自然ですし、人間だからしょうがないのかもしれません。
まぁ、とにかく言えることは真っ赤なおじさんの醜態を気楽に観てやってください。