映画『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』どこかで観たことがあるシーンばっかりの寄せ集め作品
上映時間 | 142分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
監督 | J・J・エイブラムス |
音楽 | ジョン・ウィリアムズ |
配給 | ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ |
公開日 | 2019年 |
主な出演者 | キャリー・フィッシャー(レイア・オーガナ) マーク・ハミル(ルーク・スカイウォーカー) アダム・ドライバー(カイロ・レン) デイジー・リドリー(レイ) ジョン・ボイエガ(フィン) オスカー・アイザック(ポー・ダメロン) アンソニー・ダニエルズ(C-3PO) ヨーナス・スオタモ(チューバッカ) イアン・マクダーミド(パルパティーン皇帝) ジミー・ヴィー(R2-D2) ブライアン・ヘーリング&デイブ・チャップマン(BB-8) |
スター・ウォーズの最終章……ともあり、今までのシリーズを観ていたからには観ないわけにもいかない、そんな使命感のもと鑑賞してみました。
で、肝心の感想はというと、シリーズ特有の誰だったかなこの人説にさいなまれ、レジスタンス陣の大体の顔ぶれは、レイ→わかる、フィン→わかる、ポー→わかる、C-3PO→わかる、チューバッカ→わかる、レイア→わかる、R2-D2→わかる、BB-8→わかる、といったふうに……。
問題は敵陣営の顔ぶれでカイロ・レンはわかる、けど、こいつ一体誰?
パルパティーン皇帝ってデザートかなにかの名前ですか?
あらすじ
かつて銀河に君臨していた祖父ダース・ベイダーに傾倒し、その遺志を受け継ぐべく、銀河の圧倒的支配者へと上り詰めた、スカイウォーカー家の一人でもあるカイロ・レン。そして、伝説のジェダイ、ルーク・スカイウォーカーの想いを引き継ぎ、類まれなフォースを覚醒させたレイ。新たなるサーガを担う若者二人の運命が、この物語の行く末を担っている。はるか彼方の銀河系で繰り広げられる、スカイウォーカー家を中心とした壮大な<サーガ>の結末は、“光と闇”のフォースをめぐる最終決戦に託された――。
引用:Amazon.co.jp
感想
シリーズものは連チャンで観れば大抵は物語全体を把握しやすくなっていいでしょうけど、そういうわけにもいかず。出てましたかね、フォースの覚醒や最後のジェダイにも。
まったく記憶になくて、よぼよぼだしラスボスの割には強そうには見えなかったです。
だってね、両手の指から電流がビビビビーっとね、流れてね。レイとベン・ソロから霊気なるものを吸い取ってね、ボロボロだった体がみるみる回復していく……て、有りか無しかで言えば、無しの展開じゃないですか。
この期に及んで回復呪文って。えっ、これってドラクエ?と思ってしまうわけで、ちっともスターウォーズぽくない。映像のクオリティで言えば1960年代の円谷プロダクションの特撮かな、とさえ思ってしまうほどで。
パルパティーン皇帝ってなんだよ。
しかもこいつに会うためには、エターナルポースたるものがなければ会うことができない設定に関しても、えっ、これってワンピース?とも思ってしまうわけで。翻訳禁止であるシス語の発想もポーネグリフだし。
つまり今回のスター・ウォーズに関しては、ただの寄せ集めの作品みたいな完成度だったわけです。
今思えば、パルパティーン皇帝もゾーマとなんら見た目が変わらないような気がしますし。この場合、日本の影響をダイレクトに受けていると思えば、誇らしい気持ちを抱くべきですかね。僕、まったく関係ないですけどね。
しまいにはこれ言っちゃっていいですかね。ファンの方に怒られないですかね。……耐えられませんから言いますけど、えっと、ですね。
レイ役を演じているデイジー・リドリーさんいますよね。3部作のすべてで出演中ずっと凛々しい表情をしていたのがあまりにも印象的で、見間違えてたらすみません。
イッチーこと市原隼人に見えてしまったあたりから、途中からそういう目でしかみることができず、なんか複雑でした。しかめっ面になると、途端に『ルーキーズ』の面影がちらついて辛かったです。
それに惑星パサーナでのレイとカイロ・レンの戦闘シーンでは、わざわざ居合斬りを演出していましたけど、あれで良しってことにはならないですからね。
必殺仕事人じゃないんですから、スター・ウォーズらしくライトセーバーを交えましょうよ。
ライトセーバーといえば、レイとカイロ・レンはケフ・ビァで交えてました。海に横たわるデス・スターの残骸の上で、あたかもかっこいい演出をしているぜ感を漂わせて。
壮大な舞台の上で波しぶきをかましながらいい雰囲気を醸し出していましたが……あれ、ちょっと待って、この展開、この戦いのシュチュエーション、まるでNARUTOを見ているかのようでした。(チューする仲ではありませんが。笑)
じゃないとは思うのですが、いちいちそういうのがちらついて僕のなかでスター・ウォーズの世界観はだだ崩れなわけで、一体何がしたかったのか伝えたかったのかよくわかりませんでした。
結局スカイウォーカーの夜は明けても、僕の夜は明けることもなく静かに銀幕を閉じていくという落ちぶれの展開に、これがフォースの導きだったのかとただただがっかりでした。
ああー、やっちゃった感満載です。
最も○ ○で賞
出演者のなかから、個人的に目に留まった人物を勝手にピックアップしてかっこいいで賞&美しいで賞という名目で表彰しています。表彰の基準は様々で、見た目だけでなく役柄も重要視した上での判断となります。
最もかっこいいで賞
ポー・ダメロン役を演じていたオスカー・アイザックを選びました。
選んだ理由は、レジスタンス陣のリーダーとして奮闘する姿は時に希望を抱かせ、時に絶望を抱かせていました。
良くも悪くもリーダーとしての責務をまっとうしていたと思います。
普通では考えられないような状況下で、リーダーの判断ですべてが左右されてしまう絶体絶命の危機を迎え、よくもまーぁ、まともな精神状態を維持することができていたなー、と思います。
もちろん完璧ではありませんでしたけど、散りゆく仲間たちの姿を側で見ながら自分自身も勝利を掴むために攻撃の手を休めることなく戦って、厳しい役目とわかっていながらもその勇姿には、かっこいいという言葉以外見つかりませんでした。
一見すると頼りなさそうな顔をしていますが、やっていることは男の中の男、だったはずです。
最も美しいで賞
すみません、あまりにも選択に余地がなかったもので……レイ役を演じていたデイジー・リドリーを選びました。
選んだ理由は、先ほどもおっしゃったように余地がなかったから……が、すべてではなくて、なんだかんだ言ってイッチーに似ていようがきれいな顔をしていることには間違いございません。
たとえ「あったりめぇーだ」と言われたとしても、お美しいです。おきれいです。スタイルもすらっとしてて、彼女以外一体誰を選べばいいのかわからないくらい、そのくらい素敵だなと思いました。
すみません、これ以上言葉が出てきません。笑
さいごに
とうとうこれでスター・ウォーズも完結してしまったのかと思うと、正直少し残念でなりません。もっと続編が観たかったなと思う気持ち反面、次はどんなすんげぇ作品が世に誕生するのか期待もあります。
なにかしらの形でスピンオフ作品が制作されそうな予感がしますけど、とりあえずは無事に完結したことを一旦は祝福したいと思います。
「スター・ウォーズに関係する皆様へ、お疲れ様でした。そして、ありがと」