映画『スパイダーマン: スパイダーバース』面白いとか面白くないとか、そんな話の次元を超えている作品

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上映時間117分
製作国アメリカ合衆国
監督ボブ・ペルシケッティ
ピーター・ラムジー
ロドニー・ロスマン
原作スタン・リー
スティーヴ・ディッコ
ブライアン・マイケル・ベンディス
サラ・ピシェリ
音楽ダニエル・ペンバートン
主題歌TK from 凛として時雨「P.S. RED I」(日本語吹替版)
配給ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント
公開日2018年(アメリカ合衆国)
2019年(日本)
主な出演者シャメイク・ムーア(マイルス・モラレス / スパイダーマン)
ジェイク・ジョンソン(ピーター・B・パーカー / スパイダーマン)
ヘイリー・スタインフェルド(グウェン・ステイシー / スパイダーグウェン)
マハーシャラ・アリ(アーロン・デイヴィス / プラウラー)
ブライアン・タイリー・ヘンリー(ジェファーソン・デイヴィス)
リリー・トムリン(メイ・パーカー)
ルナ・ローレン・ベレス(リオ・モラレス)
ジョン・ムレイニー(ピーター・ポーカー / スパイダー・ハム)
キミコ・グレン(ペニー・パーカー)
ニコラス・ケイジ(ピーター・パーカー / スパイダーマン・ノワール)
リーヴ・シュレイバー(ウィルソン・フィスク / キングピン)
総合評価
『スパイダーマン: スパイダーバース』:

 

どのWebサイトを見ても異様にレビューが高かったこと、多くの賞とノミネートを獲得した作品であること、この2つを理由に重い腰を上げて観てみることにしました。

率直な感想としては、いろいろなスパイダーマンが登場するのはわかっていましたが、「なるほど、そういう展開なのか」とごくごく自然な流れで物語もわかりやすかったです。

それにスパイダーマンがアニメになったからといって侮れない面白さがありました。むしろ『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』を観るよりかは、断然満足できる内容なんじゃないかと思いました。

この世界観、けして悪くありません。

あらすじ

ニューヨーク、ブルックリン。マイルス・モラレスは、頭脳明晰で名門私立校に通う中学生。彼はスパイダーマンだ。

しかし、その力を未だ上手くコントロール出来ずにいた。そんなある日、何者かにより時空が歪められる大事故が起こる。

その天地を揺るがす激しい衝撃により、歪められた時空から集められたのは、

全く異なる次元=ユニバースで活躍する様々なスパイダーマンたちだった――。

引用:Filmarks

 

感想

まずなにより一番に評価に値するのが映像美です。

美しいとかの次元の話ではなくて、ベースはコミックのような画風なのにところどころのシーンでCG技術が使われており、観るものすべてを楽しませてくれる要素が随所にちりばめられていました。

これは誰もが感じているように今まで見たことのない斬新な映像でしたし、面白いとか面白くないとかの基準を完全に凌駕していました。

そんな中でも個人的に思うベストシーンは、メイおばさんの自宅にてスパイダーマンが一同に集うところです。映像に関してこれほど衝撃的なものはないかと思われます。

 

だって、マイルス版やピーター版スパイダーマンとスパイダーグウェンならまだしも、白黒だけで構成されたスパイダーマン・ノワールをはじめ、豚なのかクモなのかわからないちょっとふざけ過ぎている気もするスパイダーハムを加え、さらには完全日本アニメをリスペクトしているSP//drのお三方の登場には、その姿形が斬新すぎて「これがスパイダーマンなのか?」とただただ驚きでした。

「ありえへんやろー」と思いましたが当の本人たちは至って大真面目のようで、最後までスパイダーマンとしての役目を果たされていました。

もやはスパイダーマンとしての原型はなんであるのかわからくなくなってしまった、スパイダーハムとSP//drのお二方は正直ダサいなーと内心思うところがありましたが、物語全体を通して見ればそんなの関係なんだなー、と。普通にかっこいいじゃんってなりました。

しかもちょっと泣けるシーンもあって、今回のスパイダーマンに関しては完全に心を射抜かれてしまいました。スパイダーマンといえども戦い方がひとりひとり異なっている点に関しても、本作史上注目ポイントのひとつなのかなと思います。

馬鹿の一つ覚えみたいに手首から糸を出して戦うんじゃなくて、それぞれの能力に特徴があったのも最後まで楽しんで観ることができた要素だったのかもしれません。

 

たとえば、マイルス版はべノムブラストといって相手を一時的に麻痺させる特殊能力を備えており、ノワールは愛銃リボルバーを使って戦います。スパ//ダーはロボットを操縦して戦い、スパイダーハムは・・・。といった具合に、もはやその存在自体がなんであるのかさえもわからくなってしまうほど、とにかく個性派揃いでした。

忘れていましたがスパイダーグウェンはというと・・・。拳法の使い手のようでした。繰り出す打撃技は華麗でしたし、体が異常に柔らかそうな感じがしました。

よくもまー、初代スパイダーマンのピーター・パーカーはこの集団をひとつにまとめられているなぁと、本当にすごいお方です。いろいろあってデブっていましたが、中身まではどうやら腐ってはいませんでした。

「あー、よかったー。本当によかった。MJともよりを戻そうとする展開まで描かれていたのがよかった」

心温まる展開、そして勇気をもらえる結末に感動でした。この映画、本当の本当に素晴らしいかったです。

 

最も○ ○で賞

出演者のなかから、個人的に目に留まった人物を勝手にピックアップしてかっこいいで賞&美しいで賞という名目で表彰しています。表彰の基準は様々で、見た目だけでなく役柄も重要視した上での判断となります。

 

最もかっこいいで賞

スパイダーマンのなかでも比較的幼い13歳でありながら、必死に前に進もうともがき自分自身と向き合い成長する姿には、どのスパイダーマンよりもかっこいいと思いました。

大勢の生徒がいる校門前なんかで、「パパ、愛している」とか普通に言えませんからね。てなわけで、もうご察しのとおりマイルスを選びました。

幼い子どもが成長する過程を見るなんて正直じれったい以外のなにものでもないと思うほうで、今までなら選ばないようなタイプでしたが、今回に限っては自分のなかでも不思議とマイルスという人物に興味を抱きました。

そのひとつとして、警察官の父をもつ親子関係に心が痛むシーンが何度かありました。父としてはマイルスのためと思っても、それがマイルスにとっては重荷となっていていたこと。マイルスの気持ちなんてそっちのけで無理やり学校に通わせようとするシーンはその代表格でした。

それにもうひとつ……。マイルスの叔父にあたるアーロンとの関係も、物語が進展していけばいくほど複雑になっていき、嫌な形で衝撃的な結末を迎えるシーンは運命の恐ろしさを感じました。

ふたりを引き寄せたきっかけにはなにか理由があるのだと思いますが、そのことがきっかけで父とマイルスとの絆は今まで以上に強く結ばれました。

皮肉なものでなんとも複雑な心境でしたが、まあこれが現実味を帯びているのかもしれません。そんなところも含めて、賞にふさわしい人物を考えたときにマイルスしかいないと思いました。

 

最も美しいで賞

ほっそりとした目の形に金髪頭という気の強そうな印象を受け、マイルスともなにやら恋に発展しそうな雰囲気でしたが、物語の設定上叶わぬ夢へと儚く消えてしまいました。

その人物とは、グウェン・ステイシーです。原作ではアース-65の住人という設定になっています。裏の顔はスパイダーグウェンといって、別名スパイダーウーマンとも呼ばれているキャラクターです。アクロバティックな動きに加え、バレエシューズを履いて戦うのが特徴です。

元はピーターの彼女で、実写版では『スパイダーマン3』に登場しています。この世界では普通の人間として登場し、そのとき演じていた女優さんは映画『ジュラシック・ワールド』のクレア役でおなじみのブライス・ダラス・ハワードです。

ぶっちゃけMJよりもめちゃくちゃかわいいので、心を奪われてしまうのも納得しちゃいます。今ではすごくおきれいな姿へと変貌を遂げられています。

 

さいごに

スパイダーマン史上もっとも高評価を得た作品かどうかはわかりませんが、個人的にはそもそも実写版のほうが好みではあります。ただ、今回に限ってはそんなことは関係なしに、話題中の話題になったほどの作品ですので観ない理由が圧倒的に見つかりません。四の五の言わずにこれはもはや観るしかありません。

間違いなく歴史に名が刻まれた作品ですので、たとえスパイダーマンを知らなくて観る価値は十二分にあると思います。

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