『人間レッスン』売春ビジネスによる代償の大きさが身に染みてわかってしまう作品

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ジャンルヒューマンドラマ
学園ホラー・サスペンス
公開日2020年
製作国韓国
話数全10話(1話約60分)
配給Netflix
主な出演者キム・ドンヒ(ジス)
チョン・ダビン(ミンヒ)
パク・ジュヒョン(ギュリ)
ナム・ユンス(ギテ)
チェ・ミンス(イ室長/ワンチョル)
総合評価
『人間レッスン』:

 

人間レッスン……て、これの一体どこがレッスンなんだよ?

貧乏高校生が違法だとわかってお金を稼ぐために密かに売春の仲介業をやって、どんどんどんどん取り返しのつかない事態に巻き込まれてしまうめちゃんこ恐ろしいただの話じゃねーかよ。レッスンの要素はどこにあるのやら。

それに……1話1話の内容がヘビーぎてその度にどっぷり疲れましたよ。

主人公ジスとヒロインギュリによる衝突が毎回生まれるという力の入れようですし。全10話という短さではあるけれども1話約60分と2つ足せば映画並みのボリュームで、感情があっちやこっち行き来してお腹いっぱい夢いっぱいでした。

手に汗握る展開が多いやしないか〜。

あらすじ

学校ではあまり目立たない優等生のオ・ジス。だが彼には、危険な違法ビジネスの運営者という、誰にも知られてはいけない裏の顔があった。

引用:Netflix

 

感想

けしてあっさりではないこってりとした作風なのは、きっとこの方のせいだと思う。

そう、彼女。ギュリ(パク・ジュヒョン)。

いきなりジスを欺く大胆なことをやってのける強者女子で、完全にきれいな見た目に騙されてしまいます。

はじめはね、てっきりジスとギュリの純な恋愛へ物語が昇華するもんと心のどこかで思ってはいたんですけど、そんなピュアな展開に発展することはなく。基本、観る者の感情をえぐるような展開ばかりが繰り広げられます。しかも1話目から。

先程も言いましたが、ジスはギュリに欺かれます。しかもギュリだけじゃなく実の父親からは今まで貯めてきたビッグマネーを強奪されるというあまりにも酷い出来事が描かれています。

 

何者かに商売道具のスマホを奪われてしまったジスは、GPS機能を使って必死に追うもあと一歩のところで逃げられてしまいます。

近くにいるんだけどなーと、展開にもどかしさを感じつつ物語は平行線をたどります。先の展開が読めないなかで、残酷な結末は突然訪れます。

信号待ちするジス、道路を挟んだ向かい側でビッグマネーを手にした父親を目撃。「父親のくせに……」そんな言葉は彼には一切関係のないもので、気まずさを隠し悠々とした表情でジスの目の前から姿を消しました。

怒りや悲しみを超越した感情が沸き起こり、そのあとで追い討ちをかけるかのように商売道具のスマホを所持していた犯人がギュリであることが判明します。

完全にバツの悪い状況。展開は一体どこへ向かっていくのやら。観る者にとっては不安と恐怖、好奇心と修羅場を覚悟しつつ唾をゴックリと飲み込み結末を見届けた先に待っていたのは……。

走る、殴る、スカし、背負い投げ、泣く、一連の流れ。なんじゃこりゃ。ギャグ?

にしては冗談キツい内容でしたが、このときばかりはジスやギュリの心情が伝わってきてどちらにしても辛いものがありました。

ただ許せなかったのは息子が稼いだお金を盗んでのうのうと立ち去った父親の存在。目も当てられないほどダメ親父すぎて当たり前に殺意が芽生えます。ほんとありえへん。

 

と、まぁー、1話目からこのありさまなので当然のように感情の消化不良に悩まされてしまいます。これがあくまで序章段階ですから、ほんとえげつないドラマ展開です。

衝撃的な展開を経た2話目からジスとギュリが普通に関わっていること自体違和感ありありでしたが、関係性を挽回しようと行動に出るギュリのド根性精神がひと言では表せないくらいすごいものがありました。

2話から10話まではジスではなく、ギュリの男気にぜひ注目して観ていただきたい。それくらい輝いていましたし、観る者の感情を縦横無尽に動かすほどの高い演技力は、『全裸監督』でいうところの森田望智さんに通ずるものがありました。

演技というよりも憑依に近いような感覚のことで、ドラマの世界観にどっぷり浸れるのは彼女の存在が大きく関係しているのは間違いなさそうです。ほんまにほんとにスゲェーです。

 

最も○ ○で賞

出演者のなかから、個人的に目に留まった人物を勝手にピックアップしてかっこいいで賞&美しいで賞という名目で表彰しています。表彰の基準は様々で、見た目だけでなく役柄も重要視した上での判断となります。

 

最もかっこいいで賞

チェ・ミンスを選びました。イ室長(ワンチョル)を演じた人物です。

ドラマ後半から結末にかけて悲しい展開ではありましたが、無駄なことは一切話さない(つか、雇用主であるおじさんとしか基本話さない)用心棒のような存在でどこかとっつきにくい印象でした。

ただ後半はミンヒに対して徐々に心を開いていく描写があったり、無縁と思っていたiPadを使いこなせるようになっていたりしていたので、なんだ、この人やっぱ人間じゃん、て人間なんだけどそう一面が見れてほっこりしました。

どちらかと言えば機械的な部分が大半を占めていたので、そういった人間味溢れる部分があって、そういう経緯も含めて最後の展開には涙を拭いました。

なんで命をかけてまでやり遂げようとしたのか、覚悟の問題がちらついてめちゃめちゃ生き様がかっこいいやんけー、てなりました。なにかを背負っている人の姿ほどかっこいいものはありませんね。

名前:チェ・ミンス(최민수)

生年月日:1962年5月1日(58歳)

出身地:韓国

身長:178 cm

体重:75 kg

血液型:AB型

主な出演作
映画テロリスト 悲しき男に捧げる挽歌(1995年)
サランヘヨ あなたに逢いたくて(1995年)
インシャラ(1997年)
ユリョン(1999年)
消されたヘッドライン(2009年)
リベラ・メ(2000年)
イエスタデイ 沈黙の刻印(2002年)
ソウル(2003年)
THE MYTH/神話(2005年)
ドラマ愛が何だ(1991年−1992年)
砂時計(1995年)
白夜(1998年)
太陽の南 -愛と復讐の果て-(2003年)
漢江ブルース(2004年)
太王四神記(2007年)
ロードナンバーワン(2010年)
ペク・ドンス(2011年)
シンイ-信義-(2012年)
ハッピーエンディング(2012年)
剣と花(2013年)
傲慢と偏見(2014年)
テバク〜運命の瞬間〜(2016年)
カノジョは嘘を愛しすぎてる(2017年)
オー・マイ・ゴッド~私が突然ご令嬢!?~(2017年)
無法弁護士(2018年)
人間レッスン(2020年)

 

最も美しいで賞

パク・ジュヒョンを選びました。ギュリを演じた人物です。これは問答無用かと。

彼女のことを知りたくてネットで名前を入れて検索を行うと「あれ?」てなるんですが、どうやらパク・ジュヒョンには1982年生まれの同姓同名がいるみたいです。カタカナ表記にすると同じになりますが、ハングルだと発音も最後の文字も異なるようです。

感受性豊かな演技に見惚れますし、ビジュアル良し演技力良しの大注目の新人女優です。

どのくらいすごいのかは、もはやいろいろと言葉を並べるよりも『人間レッスン』での彼女を観てとしか言いようがありません。

名前:パク・ジュヒョン(박주현)

生年月日:1994年10月5日 (年齢26歳)

出身地:韓国

身長:166 cm

体重:48 kg

血液型:B型

Instagram:公式アカウント@charmgirl1005

Instagramペット用アカウント@charmgirlbaby

You Tube:公式アカウントCharmgirl박주현

主な出演作
ドラマドラマステージー妻のベッド(2019年)
半分の半分(2020年)
人間レッスン(2020年)

 

さいごに

全10話観終わったあとに抱いた気持ちは、今すぐにでもできるなら続編が観たい。観たくてたまらない。この感情の処理を一体どうすればいいのかわからなくなってしまうほど、自然とドラマにハマっていた自分がいました。

韓国では問題作となっている作品で、その理由は「n番部屋事件」という事件が実際に起きました。ドラマの内容と重なっている部分がおおいにあるようで、10代のリアルを描いたものとして視聴に制限がかけられているようです。作品をすべて撮り終えたあとに起きた事件であり、ドラマの最後には「もし今、誰かに相談が必要な青少年を知っていたらここに連絡を」というテロップが毎回入るなど配信にあたって配慮が見られます。

13の理由』と同様に社会問題を真正面から取り扱ったもので、テーマがテーマだけに今回すごく考えさせられました。なぜそんなことに至ってしまったのか、なぜそんな出来事が起きてしまったのか、今時代はこんなにも狂ったものになってしまったのかと理解に悩みます。