2022-09-21

『KIMI/サイバー・トラップ』ちょっとしたスリルと、ガジェット好きにおすすめのクライム作品

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上映時間89分
製作国アメリカ合衆国
監督スティーブン・ソダーバーグ
音楽クリフ・マルティネス
配給HBOマックス
公開日2022年
主な出演者ゾーイ・クラヴィッツ(アンジェラ)
バイロン・バウワーズ(テリー)
ハイメ・カミーユ(リバス)
デレク・デルガウディオ(ブラッド)
リタ・ウィルソン(ナタリー)
ベッツィ・ブラントリー(KIMI / キミ)
エリカ・クリステンセン(サマンサ)
総合評価
『KIMI/サイバー・トラップ』:

 

現代社会にあるものを取り入れた、軽く観て楽しめるサスペンス映画といえば、これ。

勇気あるひとりの少女の行動によって、本来権力によってもみ消されてしまう事件が明らかになる、正統派の正義作品。

主人公の行動だとか、親子の会話、些細な仕草とか、身近に感じられて引き込まれてしまった。あと、なんつっても、住んでるところがおしゃれすぎてビビる。真似したい要素てんこ盛りだな、これ。

あらすじ

スマートスピーカーによる音声チェックを生業とするアンジェリーナは、ある日殺人事件を疑わせる音声を耳にする。女性の悲鳴、殴られる音、ぶつかる音、そして、銃声。

外出できないほどの広場恐怖症を抱えるアンジェリーナが勇気を出して通報に向かった先には・・・彼女の命を狙う謎の暗殺者たちが待ち受けていた。

引用元:『KIMI/サイバー・トラップ』公式サイト

感想

出典:NPR

きっかけはスマートスピーカー“KIMI”で拾った殺人事件の音声を、デバッグするときに聞いてしまったことが原因で、隠蔽を目論む者とそれを暴こうとする者との攻防戦を描いたといったもの。

少女の立場を考えると、普通にすごい。下手すると命を落としてしまう事態に発展しかねないのに、勇敢に立ち向かうその姿勢にむしろ学びがあった。実際、命を狙われてしまい、拉致寸前までいく、怖い経験をしてしまう。

普通なら、上司命令だし、すぐ削除してしまったほうがなんの摩擦も生まれないはずなのに、少女は違った。

不正を暴くことに奮闘する。身の危険が迫っても、途中でやめることなく徹底的に悪に立ち向かう。この少女の勇敢さにビビる。

普通、ここまで強くはなれない。だって、街中で堂々と拉致られるんだよ。身体にへんなもん打たれて、気づいた頃には意識ぶっ飛んで、ちょっと戻ったかと思ったら全身痺れまくった状態で。まじでやべぇー非常事態なのに、それでも戦おうとする強さのルーツがむしろ知りたくもなった。

どうやったらそこまで強くなれるのか、ずっと思ってたけど、少女、只者じゃねーです。

怖くて逃げ出してもおかしくない状況なのに、それでも立ち向かおうとしたのは、不正を暴いてしまう正義感からくるものというよりかは、たまたま殺人事件現場を目の当たりにしてしまったことによるショックから、危機感が働いてしまった感覚に近いのかなと思う。

「これはまぢでやべーぞ!」的な……。

音声という限定的な情報のなかから殺人事件に結びつけてしまう設定も、その過程も、徐々に明るみになるところはいい緊迫感が味わえた。

この一見するとシンプルなストーリーに、向かいに住む謎の人物の存在とか、主人公が外出できないほどの鬱症状を患っているとか、歯痛の設定とか、まー、いろいろ気になる要素が散りばめられていて、先の展開に深みを与えていた。

少女は最初から監視されてたんのかなー、とか思ったりしたので。向かいの住民との関係性はまぢで気になった。実際は思いのほか重要人物だったので、ある意味予想を裏切られた。こういう裏切られ方は大歓迎。

本作の見どころはなんといっても、洒落乙なインテリアやガジェットではなかろうかと思う。何気にデスクツアーやってたし、ガジェット好きにはたまらん。

登場したガジェットは僕が知るなかで、ディスプレイはHP(ヒューレット・パッカード)で、製品は「M24f FHD フルHD 23.8インチ」ぽかった。

キーボードとマウスはロジクールで、キーボードはエルゴノミクスキーボードタイプで製品名までは特定できなかった。その代わり、マウスは「Pebble M350RO」が使われていたことがはっきりとわかった。

あと、ディスプレイには外付けカメラ(製品名は)が使っていたところは、今どきの在宅ワーク事情を取り入れていた要素だった。

音声機材はなにを使っているのかわかりませんでしたが、ガジェットは意外にもコスパ高めのものが使われていたので見てて楽しめた。

ブルックリンスタイルの部屋に、年季が入ったデスクとイスの組み合わせはまぢで最強。こういうところで仕事ができたら最高なんだろうなーと思いながらも、演出のセンスのよさにやられてしまった。
 

最も○ ○で賞

出演者のなかから、個人的に目に留まった人物を勝手にピックアップしてかっこいいで賞&美しいで賞という名目で表彰しています。表彰の基準は様々で、見た目だけでなく役柄も重要視した上での判断となります。
 

最もかっこいいで賞

出典:シネマトゥデイ

ケビン役のデヴィン・ラトレイを選んだ。選んだ理由は、ルックスは別として彼自身の行動も勇敢だったから。

怪しい隣人とフェイクをみせかけて、実は少女と同様に引きこもり生活を余儀なくされた、いい奴だった。体を張ったディッフェーンスは、まさに男の中の男。その後痛々しいシーンしかありませんでしたけど。

普通、怪しい人たちに近づこうとは思わないから、この人たちの行動力がまぢですごいと感じる。こんな勇気があるんだったら外出て働けるんじゃなかろうかと思う次第だった。

なにはともあれ、少女を救った行動力に称賛したい。

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名前:デヴィン・ラトレイ(Devin Ratray)

生年月日:1977年1月11日 (年齢 45歳)

出生地:アメリカ合衆国

身長:186 cm

Instagram:@devinratray

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おすすめ作品3選
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彼の代表作のようなもの。主人公はハリウッドで知らない人はいない、マコーレー・カルキン。そんな主人公ケビンの兄役でデヴィン・ラトレイは出演している。

両親を殺害されてしまった青年が、犯人が釈放されることを知り、復讐を果たそうとするリベンジ作品。スマートじゃないほうの復讐劇。「これぞ!復讐のリアル」みたいな部分を描いている。

ウォール街を震撼させた驚愕の実話を描いたクライム・エンターテインメント作品。ジェニファー・ロペスやリリ・ラインハートなど豪華な顔ぶれの女優さんが多数出演している。

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最も美しいで賞

出典:The New Yorker

アンジェラ役のゾーイ・クラヴィッツを選んだ。選んだ理由は、調べるまで彼女が『THE BATMAN-ザ・バットマン-』のキャットウーマン役を演じていた女優さんだなんてわかっていなかったけど、大胆な濡れ場シーンがあったりと、結構攻めていたのには驚いた。

必要なシーンだったのかそうじゃなかったのかは置いていて、胸部がしっかり確認できてしまうほど露出をかましていたので……。まー、それとは関係なしに、彼女自身美しい美貌の持ち主であることは間違いない。

アンジェラも見事にどハマり役で、ナイスだった。

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名前:ゾーイ・クラヴィッツ(Zoë Kravitz)

生年月日:1988年12月1日 (年齢 33歳)

出身地:アメリカ合衆国

身長:158 cm

Instagram:@zoeisabellakravitz

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おすすめ作品3選
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近未来を取り扱った作品。マイノリティの存在がいかにして生き残るかを描いている。望んでいない人生だけど、それでも生きていく強さを思い知らされる。

シリーズ2作目の作品。原作がJ・K・ローリングであることから、『ハリー・ポッター』好きにおすすめ。世界観とか、いろいろ楽しめるはず。

バットマンを演じる俳優がベン・アフレックからロバート・パティンソンへバトンタッチされた作品。今までのバットマンシリーズとはテイストの違う作風に仕上がっている。あいかわらず、ドス黒く、ずっしりと重くのしかかってくる。

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さいごに

ネットの評価はいまいちですけど、現代社会をテーマに実際問題起こりえそうな事件を絡ませて描くストーリーはB級色強めでしたが、思いのほか楽しめる内容となっている。

手軽く、ちょっとしたスリルを味わいたいといった方におすすめなので、興味があれば鑑賞してみてほしい。

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