映画『トゥームレイダー ファースト・ミッション』うーん。微妙な作品
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上映時間 | 118分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
監督 | ローアル・ユートハウグ |
音楽 | ジャンキーXL |
配給 | ワーナー・ブラザース映画 |
公開日 | 2018年 |
主な出演者 | アリシア・ヴィキャンデル(ララ・クロフト) ドミニク・ウェスト(リチャード・クロフト) ウォルトン・ゴギンズ(マサイアス・ヴォーゲル) ダニエル・ウー(ルー・レン) クリスティン・スコット・トーマス(アナ・ミラー) |
ボクらの世代の『トゥームレイダー』といえば、アンジーでした。今にもこぼれ落ちそうなぐらいに豊満なバストに、長い髪をオールバックにして後ろでギュッと縛り、前髪が少したれているスタイルが妙にワイルドで、いかにも戦闘民族のような風貌をしていました。
色っぽさとワイルドさを兼ね備えた女性ヒロイン、ララの誕生でした。
当時は不可能を可能にする男イーサン・ハント(「ミッション・インポッシブル」)と姿が重なり、どんな難しい、険しい壁に立ちはだかろうとも軽快にやってのける驚きとすごさがありました。まさに女性版イーサン・ハントで、次はどんなことをやってのけるのか見てるだけでワクワクしました。楽しくて面白い。このときの『トゥームレイダー』の先入観をもって新作の『トゥームレイダー ファースト・ミッション』を観てしまうと、必ずと言っていいほど面食らってしまいます。
だって、断然アンジーのときの『トゥームレイダー』のほうがいいですから。
あらすじ
大学生のララ・クロフト(アリシア・ヴィキャンデル)は、バイク便のライダーとして働いているが、生活はいつもギリギリ。冒険家である父親は彼女が子供のときに行方をくらまし、亡くなっていた。その父の最後の目的地が、日本のどこかにあるとされている神話上の島の伝説の墓だった。ララはその島を探すために冒険に乗り出す。
引用:シネマトゥデイ
感想
ストーリーの内容を勘違いすると面食らう
観終わってから気づいたことですが、きちんと文章で表現されていました。大まかなストーリーの内容が。そう、ファースト・ミッションね。ボクはてっきり、もう強くてかっこいいララのイメージをもっていたので、そらー、がっかりしますよね。今回のララには。ひ弱だし、全然スタイリッシュじゃないし。
いやね、アリシア・ヴィキャンデルが悪いって話ではなくて、あれだったらむしろ、アンジーよりもララっぽさがあるのはアリシア・ヴィキャンデルのような気がしています。アンジーのはちょっと刺激が強すぎました。あの色っぽさは反則級です。アクションもだけど。
まあ、そんなわけで、くれぐれもボクみたく勘違いしないようにしましょう。あくまでセクシーで強いララが誕生する前の話ですから。全然強くないのは仕方ありません。暖かく見守ってあげましょう。
ファースト・ミッションだとしてもせめて…
”弓ではなく2丁拳銃で戦ってほしかった。”
逆を言えば、ファースト・ミッションだからこそなのかもしれませんが。いやいやいや、それだと『ハンガー・ゲーム』のカットニスとキャラがだだ被りでしたから。ストーリーの設定上、拳銃よりも弓のほうがいろいろと都合がよかったのかもしれませんが、そんなつじつまを意識した設定は誰も望んではいません。
ボクらが観たいのは、強くたくましく、それでいてセクシーなララの姿です。たぶんだけど。それこそ不可能を可能にする型破りなアクションをいとも簡単にこなしてみせるララの姿は、少なくとも当時のボクの目には焼き付きました。
ほんと、かっこええー。
ストーリー設定に難あり
キャストは問題なくて、音楽も特に。演出もバッチリでした。ところが唯一、汚点となる部分がはっきりとわかりました。そう、ストーリー設定です。
なに、卑弥呼って。冒頭に大まかな説明がありましたけど、聞けば聞くほど段々と『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』にしか思えなくなってしまい、微妙な雰囲気が漂っていました。幸先悪いスタートに不安を抱きつつ…。はじまりが微妙だとその後も微妙な感じで、最後の最後まで観終わってもやっぱり微妙でした。何事もはじまりが肝心ですよね。
最も○ ○で賞
出演者のなかから、個人的に目に留まった人物を勝手にピックアップしてかっこいいで賞&美しいで賞という名目で表彰しています。表彰の基準は様々で、見た目だけでなく役柄も重要視した上での判断となります。
最もかっこいいで賞
うーん。誰でしょう。どの男性キャストにも甲乙つけがたい感じがするような…。正直言えば、この人がかっこいいとか抜きん出た人物はいませんでした。ただ、あえて挙げるなら、ララの父リチャード・クロフト役を演じたドミニク・ウェストになります。以下、選んだ理由について3つ。
- まず、容姿→渋いおっさん。
- 次に、性格→娘思い。でも、自分勝手なところもある。
- 最後、活躍→しまくり。父親としての役目を果たした。
これ以上ない理由だと思います。決め手は3番目の理由が大半をしめています。リチャードのような使命感は背負いたくはありませんが、ボクもどんな状況であっても子を守れる父親でありたいなあと思いました。最後の展開には注目です。
最も美しいで賞
これは言うまでもなく、ララ・クロフトを演じたアリシア・ヴィキャンデルになります。パッケージ表紙の彼女が可愛いかったから観てみようと思ったのもありましたし。作中ではほか誰かいましたかね?というくらい、むしろ女性の姿は彼女しか記憶に残っていませんでした。見た感じ胸こそありませんけど、アンジーのように大げさすぎないスタイルが逆にちょうどよかったりします。全体的にほどよく美しくて、それが今の彼女の武器なのかもしれません。こんなバランスの整った女優はなかなかいませんからね。国宝級です。
そんな彼女の存在を知ったのは、映画『ガンズ&ゴールド』になります。このときの彼女もやっぱり可愛くて、ほとんど女性が出演していないこともあってひと際美しさが目立っていました。いや、真面目にやばいですから。ほんと、ほんとうに。そして一番の驚きは、彼女の年齢は20代前半かと思いきや現在は後半の29歳だってことです。見た目、全然見えませんでしたから。調べてみて案外ボクと年齢が近いとわかって、そこから急に親近感が湧いてしまいました。
周りにこんな美女がいる人生を一度でいいから送ってみたい。最近はそんな願望にかられてしまいます。
さいごに
アンジー主演の『トゥームレイダー』が公開されてから17年が経ち、『トゥームレイダー ファースト・ミッション』が公開されるとわかってから、すごく、すんごく、楽しみにしていました。しかし、蓋を開けてみるとこの有様で…。なんだか悲しかったです。アリシア・ヴィキャンデルが演じるララには、もっと激しく、もっと華麗に暴れてほしかったです。次作が製作されるかわかりませんが、この作品が好きなこともあって期待したいと思います。