Nikon EM ✕ SUPERIA X-TRA 400 | 令和の時代に昭和カラーが再現できるフィルム
僕がはじめて手にしたフィルムカメラというのが、「Nikon EM」になる。軽いし、かわいいし、なによりも安かったから、というのが購入の決め手になる。1万円以内でフィルムカメラをはじめたい方にはNikon EMを心から推奨する。
続いて、フィルムカメラを購入したあとに考えなければいけないのが、じゃ、次はどのフィルムを使うかという問いが襲いかかってくる。この世はデジタル時代、そして今は令和の時代。フィルムといっても実はまだまだ数多くの種類が存在する。
年々販売終了が相次いでいますが、僕が選んだフィルムは富士フィルムの「SUPERIA X-TRA 400」になる。(残念ながら「SUPERIA X-TRA 400」は2018年3月をもって出荷終了となってしまいました)
これも価格が良心的だったからというのが選んだ理由になる。
はじめてのフィルムカメラ、はじめてのフィルム。デジタル世界しか知らなかった僕にとってフィルムの世界は、何ものにも代え難いものだった。
「Nikon EM ✕ SUPERIA X-TRA 400」作例
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背もたれに寄りかかってメロンパンを頬張る姿がかわいい。
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何気ない風景写真だけれども、この色味にはグッと惹きつけられるものがある。
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トビが小さく写っている。この頃はまだ望遠レンズを持っていない時期。
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電線にワーム。田舎町では特に珍しくもなんともなくて、あるあるのほうです。
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個人的にお気に入りのワンショット。海も波も空だって、きれいに写っている。
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意外にもくっきり写っている。狙ったわけではないのだけれども、人物が写っていることで何気にストーリー性が感じられていい。
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フィルム人生最高の1枚。
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夕焼けがきれいだった。
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なんかいいよね、これ。
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こういうの、京都でしか撮れないと思っていたから、見つけることができてよかった。
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「ナムナムナム」と声に出しながらお祈りをしています。
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「いつの時代やねん!」そんな雰囲気が感じられる。
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いい感じのシルエット。
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笑顔がぎこちない。でも、愛らしい。
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この笑顔は素敵すぎる。
「ちゃんと写っているじゃん!解像度もデジタルとなんら遜色ないくらいに鮮明に写っているし、まだまだ全然イケるよ、フィルム」
フィルムデビューは意外にも好スタートを切ることができた。てっきり微妙な写りしかしないんじゃないかと内心思っていたので、出来上がりの写真を見て純粋に驚いた。発色というか、フィルム独特の色乗りをしているので、一発でハートを鷲掴みされてしまった。
「これは、本当にすごすぎる。フィルムってサイコー。もっといろいろ被写体を撮ってみたい。」
フィルムカメラはデジタルカメラのように撮り直しが効かないし、1回1回シャッターを切る重みがまったく違う。
撮影する対象を定めたときにベストタイミングを逃すまいとひたすら待つ時間や、シャッターを切り終わったあとのあのなんともいえない余韻、そして現像に至るまでのすべての工程に手間がかかって確かに面倒ではある。
時間もかかるし、フィルム代や現像代にお金もかかってしまうのでよっぽどの人じゃない限りやらない。そう思うのが普通。でも、それこそがフィルムカメラ本来の楽しみ方であり、醍醐味だと思う。デジタルカメラでは到底味わえない世界を経験できるのは間違いない。
旅行へ行くときやちょっとした外出のときもフィルムだと撮影枚数が決まっているものだから、写真を撮りたいと思ったときは大抵頭の中では残りの枚数に対してシャッターを押す価値があるのかを判断してから撮影をしている。
はっきりいって貧乏くさいことをやっている。そんなんで面白いの?と思われるかもしれませんが、制約があるからこそ逆にそれが面白かったりする。
毎回慎重にシャッターを押しているので、ときには「もう少し待っとけばよかったなーとか、その逆でもう少し早くシャッターを切っておけばよかったなーとか」後悔することなんてざらにあったりする。それでも現像で出来上がった写真すべてに愛着がもててしまう。
デジタルカメラだと撮った写真を背面モニターで確認したあとにすぐに消すようなことも、失敗しているからダメとかじゃなくてこれでいいんだとなるし、たとえ失敗作があろうともそれすらも愛おしく感じてしまう。それがフィルムなんだろうなー、て勝手に感じちゃっています。
まとめ
写真好きでデジタルの世界しか知らない人にも、フィルムの世界を知ってほしいです。1万円以下ではじめられる趣味としてはフィルムカメラはコスパ最高ですし、現像代やスマホ転送に別途お金がかかるかもしれませんが、やってみるだけの価値は十分あると思います。
大袈裟かもしれませんが、こんな素晴らしい世界があったのかと世界観や価値観だって変わりました。保管方法さえちゃんとしていればずっと残せるモノですので、趣味さえ合えば子どもが大きくなった時に手渡せることだってできますから活用の仕方は無限大です。笑
この令和の時代に、どこか懐かしさが感じられタイムスリップをしたかのような昭和カラーで世界を切り取ってみませんか。