『SPY/スパイ』動けねえデブはただのデブだ!こんな俊敏で華麗に戦うデブは見たことない!
上映時間 | 120分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
監督 | ポール・フェイグ |
音楽 | セオドア・シャピロ |
配給 | 20世紀フォックス |
公開日 | 2015年 |
主な出演者 | メリッサ・マッカーシー(スーザン・クーパー) ジェイソン・ステイサム(リック・フォード) ローズ・バーン(レイナ・ボヤノフ) ボビー・カナヴェイル(セルジオ・デ・ルーカ) アリソン・ジャニー(エレイン・クロッカー) ジュード・ロウ(ブラッドリー・ファイン) |
どうも、バンコです。
ジェイソン・ステイサムやジュード・ロウの異色コンビの珍しさと、パッケージ中央に映る紅一点の美女?のスパイ映画が、すごく面白そうだったので観てみました。
冒頭シーンのジュード・ロウには要注意です。
スパイ映画ではあるまじき出来事が、普通に起きますから。
花粉症?なにその展開、普通に笑えるんですけどー。
と、お堅い映画とは違って、本作はひと癖もふた癖もあるコミカルな要素が織り交ぜられた、かっこいいんですけどクスッと笑える、そんな素敵な作品です。
気持ちが下がってて、映画を観て元気を出したい方におすすめです。
あらすじ
CIAの優秀な分析官であるスーザン(メリッサ・マッカーシー)は仕事上のパートナーであり現場で情報収集する諜報部員ブラッドリー(ジュード・ロウ)を影から何度も救っている。しかし東欧に隠された小型核爆弾を探すミッションのなかでブラッドリーは重要参考人を誤って射殺してしまう。そこで殺してしまった参考人の娘なら情報を知っていると考えて、彼女の元にブラッドリーは向かうも、あっけなく見つかって殺されてしまう。
実はレイナというその女(ローズ・バーン)はトップエージェントの名前と顔を裏で入手しており彼女へのスパイ活動は現状では不可能という状況だったのだ。これでは筋肉自慢のやり手諜報員のリック(ジェイソン・ステイサム)も役に立たない。しかし世界は核の危機にさらされている。誰かがこの問題を解決しなければらなかった。
そんな時、元々は現場志望であったが今や小太りのデスクワーカーとなっていたスーザンが思い切って立候補する。
かくして、世界の危機は一人のおばさんに託されたのだ。
引用:BEAGLE the movie
感想
俗に言うこれが”動けねえデブはただのデブだ!”
と、ただ単にボクがこの映画を観たあとに言いたかったフレーズ、それだけの話しです。
ほんとうは声を大にして言いたいのですが、賃貸アパート暮らしなので近所迷惑になるのと妻の冷めた目線が送られると思うと、そんな勇気ございませんでした。
日本を代表する某アニメで、とある豚さんが言ってたセリフを拝借させてもらいました。宮◯駿監督、気分を害したらごめんなさい。
でも、これ観たらボクみたいく、”動けねえデブはただのデブだ!”と叫びたくなると思いますけど。
そう思うのは、世界中探してもボクだけでしょうかね。
あっ、ちなみに本作に登場するのは、動けるデブのほうです。
そんな動けるデブって一体誰なんだ?
個人的にはその方に、”動けねえデブはただのデブだ!”とセリフを言って欲しい、強烈なインパクトを残したその人物とは・・・。
名をメリッサ・マッカーシー言います。
作中ではスーザン・クーパー役を演じ、見た目とは裏腹に繰り出される攻撃が、まあー、速いこと。
ボンドにも、ハリーにも、イーサンにも、引けを取らない、そんな魅力が彼女にはあります。
このなかでは唯一女性ですし、世界の危機を救えるのはもはや男性ではありません。
女性こそが、この世の危機を救ってくれるのです。
現実社会でも同じことが言えますかね。
いちいち笑えてくるぜ!いっそのこと笑ったら負けゲームでもしながら観てみてよ!
ボクはこのゲームしていないんですけど、たぶんやったら負ける自信しかありません。
花粉症が原因でピストルを誤射するシーンやバーテンダーが美人以外の女性をガン無視する態度とか。
そのほかにも原付きバイクでの横転シーンがあったり、護衛役で出演した俳優がものの数分間だけ登場し、あっという間に射殺され終わってしまったりと。
笑えるシーンをあげるきりがないんですけど、なにからなにまで笑える要素満載で心もハッピーになります。
よほど心がすさんでいない限り、笑顔がたえない時間を過ごすことができると思います。
よく見てみると誰ひとりとして美女が出演していない?
おい、おい、これって大問題じゃないのか。
だって、大ヒットを記録する作品のほとんどには美女はつきものと、「『コードネームU.N.C.L.E』古臭いから面白くないとかそんな固定観念なんて捨てるべきだった!」の記事で言ってしまったのに。
早くも神話崩壊ってやつかな、この展開って。あはは。
でもね、これはボク個人の意見であって、世間的には美人と言われている女優は出演しています。
レイナ・ボヤノフ
その1人が、作中でレイナ・ボヤノフ役を演じた”ローズ・バーン”であります。
彼女は毎年発表されるアメリカの個人映画レビューサイト「TC Candler.com」で、美しい顔トップ100で2009年度に1位に選ばれたことがあります。
素直にすごいと感じますけど、ボクにはピンと来ません。
なんででしょうかね。美人といえば美人なんですけど。
作中のお嬢様キャラが生理的に受けつけなかったのかも、です。
モリーナ・バッカリン
続いて2人目は、カレン・ウォーカー役を演じた”モリーナ・バッカリン”になります。
この方、ボクが敬愛する映画『デッドプール』にヒロイン役として出演していて、すごく美人な方だなあと思って観ていたんですけど、今回、出演時間が短かったこともあり、あまり印象的ではありませんでした。
本来はスタイル、容姿ともにすごく美しい方なのですが、たぶん、スーザン・クーパー役を演じたメリッサ・マッカーシーの存在が大きすぎたのかもしれません。
ちなみに、見る角度によっては、ダレノガレ明美に似ているような気が・・・するようなあ、しないようなあ。
ナルヒス・ファクフリ
最後3人目は、リア役を演じた”ナルヒス・ファクフリ”になります。
インド系アメリカ人のモデルらしいのですが、通りでスタイルがよく容姿も美しいわけです。
でも、生半可な美しさだけではモリーナ・バッカリン同様、メリッサ・マッカーシーのキャラには勝てないといった感じです。
まあ、メリッサ・マッカーシー相手に、ナイフを使った見応えありありのアクションを披露していましたけど。
出番が少なかったのが残念です。もう少し彼女を観ておきたかったなあ。そうすれば、ベスト・オブ・ビューティーに選ばれていたかもしれません。
番外編:メリッサ・マッカーシーは・・・
さすがに無理がありますかね。この方を美女と言うのは。
ぽっちゃり系が好きな方にとっては、美女に思えるかもしれませんが。
ボクは120%ありえません。
きっと、好みの問題なのでしょう。
ただ、凄いことに、実は彼女、世界で三番目に稼ぐ女優と言われているほどすごい実力の持ち主でもあります。
女優としてのキャリアは長く、過去に脚本、製作総指揮を務めたこともあります。また、2015年には自らファッションブランド(Melissa McCarthy Seven7)をたちあげるなど、女優業以外でもマルチに活躍をしているようです。
映画のなかでなく、実社会でも動けるおデブさんのようですね。
人は見た目ではないことが、そんな彼女から伺えます。ほんと凄いよね。
段々見慣れてくると、ぽっちゃりした体型がキュートにすら感じられる、そんな彼女の姿を本作で確認してみてはいかがですか。
ジェイソン・ステイサムがなにひとつアクションをしていない?
大ヒット作品に美女が出演していないことも大問題ですが、こちらも同じくらい大問題と言えます。
あのアクションスターで名を馳せたジェイソン・ステイサムが、なにひとつアクションをしていないだなんて、驚きを通り越してもはやもう唖然ですよ。
よくジェイソン・ステイサムも本作の出演をOK出したよな、というファンとしてはやや複雑な感情を抱きます。
ただ、その代わりに、メリッサ・マッカーシーやジュード・ロウが、体を張ったアクションをかましてくれているので十分満足感は得られます。
本作でのジェイソン・ステイサムは、ただのホラ吹き野郎でかなりイタイ人間に見えました。
ドアに上着をひっかけてしまい失神するシーンはクスッと笑えましたが。
ある意味、あれが唯一のアクションシーンだったのかもしれません。(笑)
さいごに
正統派のスパイ映画とは、ひと癖もふた癖もあるエッジの効いた作品を観て、有意義な時間を過ごすことができました。
ジェイソン・ステイサムのアクションシーンは、けして期待してはいけませんが、それを補うかのようにほかの俳優や女優が体を張って頑張ってくれています。
アクションスターの世代交代なのかどうかはさておき、スパイ系の映画やアクション映画が好きな方にとっては、見どころは満載なのでぜひチェックしてみてください。
最後にボクから言えることは、こんなおもろい映画久々に観ました。