2020-08-22

映画『パラサイト 半地下の家族』予備知識を入れて観ると受賞した理由がわかる作品

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上映時間132分
製作国韓国
監督ポン・ジュノ
音楽チョン・ジェイル
配給CJエンタテインメント(韓国)
ビターズ・エンド(日本)
NEON(アメリカ合衆国)
公開日2019年
主な出演者ソン・ガンホ(キム・ギテク)
イ・ソンギュン(パク・ドンイク)
チョ・ヨジョン(ヨンギョ)
チェ・ウシク(キム・ギウ)
パク・ソダム(キム・ギジョン)
総合評価
『パラサイト 半地下の家族』:

 

第72回カンヌ国際映画祭で韓国映画初となるパルム・ドールの受賞。第92回アカデミー賞で作品賞を含む6部門にノミネートされ、作品賞、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞の最多4部門を受賞。

なんたる受賞歴。韓国映画としては初ものづくし。

すごい、歴史に名を刻んだ作品とあらば観ないわけにもいかない精神が働いた。

そんなわけで、2019年話題になった作品を前情報なしに観てみました。

あらすじ

全員失業中の一家が目指す、高台の豪邸。

最高の就職(パラサイト)先には、誰も知らない秘密があった――。

仕事も計画性もないが楽天的な父キム・ギテク。そんな甲斐性なしの夫に強くあたる母チュンスク。

大学受験に落ち続ける息子ギウ。美大を目指すが予備校に通うお金もない娘ギジョン。

しがない内職で日々を繋ぐ彼らは、“半地下住宅”で暮らす貧しい4人家族だ。

「僕の代わりに家庭教師をしないか?」ギウはある時、エリート大学生の友人からアルバイトを頼まれる。

そして向かった先は、IT企業の社長パク・ドンイク一家が暮らす高台の大豪邸だった。

パク一家の心を掴んだギウは、続いて妹のギジョンを家庭教師として紹介する。

更に、妹のギジョンはある仕掛けをしていき…。“半地下”で暮らすキム一家と、

“高台の豪邸”で暮らすパク一家。相反する2つの家族が交差した先に、想像を遥かに超える衝撃の光景が広がっていく――。

引用:Amazon.co.jp

 

感想

前情報や予備知識なしに観れば、終始主人公家族たちのご都合主義に物語が展開されているといった風に受け止めてしまい、つまならない作品と思った。

想像以上にがっかりしてしまうというか、数々の受賞をした意味を理解することができない。

受賞のことだけを知っていれば、その意味を見つけようとする意識が働いた状態で観てしまうので、予備知識がないのはある意味辛いものがあった。

むしろ、つくりの粗さが目立っていたのでクエッションマークは増加の一途をたどってしまう。

これのどこが受賞に値するのか不思議でならなかった。

 

だってね、どう考えても引っ掛かるんですよ。

たとえば、パク家へ潜り込んだキム家4人から同じニオイがするとダソンが言うシーンで、一家の大黒柱であるドンイクはギジョンのときはパンティー事件であれほど運転手との関係を怪しんで疑っていたのにも関わらず、警戒心が強いであろう方がどうしてこの時点で怪しいと気づかなかったのか。しかも劇中何度も何度も独特なニオイについて触れらているのにも関わらず……ですよ。

ご都合主義にもほどがあります。

 

キム家も頭のネジが一本外れているかどうか知りませんが、半地下生活をしている以上ニオイだけはなんともならなかったかもしれませんけど……いや、ファブリーズは無理でも香水とか、買って吹きかけろよ。安物でもいいからそれぞれ違う香水を吹きかけろよ。

逆に怪しまれてしまうかもしれませんが、せめてチュンスクとギジョンの女性2人は身だしなみと言い訳ができるわけですし、物語の展開としてはそっちのほうが自然な流れだったように思ったりします。

それに言いたいことはまだまだあって、ニオイのことをダソンに気づかれた時点でキム家には冷や汗をかくほどの緊張が走るはずなのに、それが感じられなかったのはやや残念に思いました。

動揺しないように特殊な訓練を行っていた設定かもしれませんが、何事もなかったように立ち振る舞われたのには、ダソンの言ったことがまるで空を切ってしまったかのようで、むしろ悲しさと切なさで胸がいっぱいでした。

セックスレス夫婦でもないわけですし、ヨンギョは夫に相談しそうな案件だと思いますけどね。ふしぎだー。

 

で、引っ掛かりはパク家が住んでいる貯蔵庫にもあって、ガンバレルーヤのよしこ似の家政婦ムングァンがチュンスクのひと蹴りで階段から落っこちてしまうシーンがあるのですが、なんで?、なんでムングァンだけにダメージが残っているの?

お世辞にも痩せてはないよね。むしろ太っていますよね。

建物、ちょっとは揺れないかなー。音出ないかなー。

どんだけ頑丈なつくりやねん。えっ、コンクリート?防音?

だったら危ないと思いますけどね、あの階段。

高校生のダヘは大丈夫にしても、ダソンはまだ幼いですし危ないですよね。

ドアが付いてない開放的な場所ですし、1年前の事件がきっかけでダソンは近づかないにしろ、それならそれで今の家から1年間も引っ越すことなく居つづけるのはどうかと……。

しかも毎年誕生日は別の場所で祝うってどうなん?引っ越すのが子どものためだと思いませんかね。子どもが失神するほどの恐怖を味わってまでそこに居座る理由ってありますかね。

家庭教師雇う前にドアぐらいは付けてあげましょうよ。お金あるんだから。

予備知識のない僕にとってはそんな感じでちゃんちゃらおかしい部分が気になってしまい、受賞した理由をまったく見出すことができませんでした。

 

最も○ ○で賞

出演者のなかから、個人的に目に留まった人物を勝手にピックアップしてかっこいいで賞&美しいで賞という名目で表彰しています。表彰の基準は様々で、見た目だけでなく役柄も重要視した上での判断となります。

 

最もかっこいいで賞

ギウの友人といった設定で冒頭シーンにわずかにしか出演されていませんでしたが、ミニョク役のパク・ソジュンを選びました。

理由は彼を選ぶほかいなかったから、ただそれだけの理由です。

おいおい、それだったらドンイク役のイ・ソンギュンを選んでやれよ、て話ですが、それよりもパク・ソジュンといった感じです。

出演時間が短いなりに存在感はありましたし、調べてみるとこの方けっこう日本でも有名な方というのがわかり、目に留まった理由が納得できました。

梨泰院クラス』で主演を務めている俳優で、知っている人はもうご存知のパク・セロイ役を演じています。

人気もうなぎ登りで、今もっとも注目の韓国俳優のひとりです。

梨泰院クラス』が「韓流嫌いの中年男性」にも響いた理由みたいな記事を見つけましたし、こうなってくると観ないわけにはいかなくなってきます。

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名前:パク・ソジュン(박용규)

生年月日:1988年12月16日(31歳)

出身地:韓国

身長:185cm

体重:69kg

血液型:AB型

Instagram:@bnsj2013

Twitter:@BNSJ2013

You Tube:@Record PARK’s

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主な出演作
映画パーフェクトゲーム(2011年)
悪のクロニクル(2015年)
ビューティー・インサイド(2015年)
リアル(2017年)
ミッドナイト・ランナー(2017年)
2018年 Be With You ~いま、会いにゆきます(2018年)
パラサイト 半地下の家族(2019年)
ディヴァイン・フューリー/使者(2019年)
ドラマドリームハイ2 (2012年)
ファミリー(2012年)
金よ出てこい☆コンコン(2013年)
眠れる森の魔女(2013年)
温かい一言(2013年)
魔女の恋愛(2014年)
ママ~最後の贈りもの~(2014年)
キルミーヒールミー(2015年)
彼女はキレイだった(2015年)
花郎<ファラン>(2016年)
サム、マイウェイ~恋の一発逆転!~(2017年)
キム秘書はいったい、なぜ?(2018年)
梨泰院クラス(2020年)

 

 

最も美しいで賞

ヨンギョ役のチョ・ヨジョンを選びました。

理由は完全に見た目です。これで39歳というから、どの角度からもそう見えない、感じさせない美貌に感服でした。

劇中の話ですけど、こんな美人な奥様がいる夫のドンイクは一体どんな気持ちで日々を送っているのか、妄想を膨らませながら観てました。

劇中ではキム家のギテク、ギウ、ギジョンが机の下に隠れているのにも関わらず、ソファー上でダイレクトに際どいシーンが繰り広げるなどサービス精神が旺盛だったのはラッキーでした。

幼いときの写真はめちゃめちゃ可愛いかったですしスタイルも抜群で、アジアでは久々ビビッときた女優です。

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名前:チョ・ヨジョン(조여정)

生年月日:1981年2月10日(39歳)

出身地:韓国

身長:163cm

体重:45kg

血液型:AB型

Instagram:@lightyears81

Twitter:@chipmunk0210

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主な出演作
映画いい人がいれば紹介して(2002年)
吸血刑事ナ・ドヨル(2006年)
春香秘伝 The Servant(2010年)
後宮の秘密(2013年)
情愛中毒(2014年)
ポイントブランク 標的にされた男(2014年)
ワーキング・ガール(2015年)
パラサイト 半地下の家族(2019年)
ドラマ金家の最終戦争(1999年)
噂の女(2001年)
野人時代(2002年)
張禧嬪(2002年)
太陽の南(2003年)
愛情の条件(2004年)
どれだけ好きなの(2006年)
家に帰る道(2009年)
ロマンスが必要(2011年)
海雲台の恋人たち(2012年)
ベビーシッター(2016年)
離婚弁護士は恋愛中(2015年)
完璧な妻(2017年)
美しい世界(2019年)
99億の女(2019年)

 

さいごに

映画を観終わったあとにインターネットでいろいろな方々の感想を読みました。受賞した理由がなんとなくわかり腑に落ちる部分もありました。

観る前からすべてを知る必要はありませんが、現代の韓国で起こっている「格差社会」がテーマになっていることだけは最低限わかって観られると、楽しみ方もまた違ったものになってくると思います。

映像のすべてやセリフのすべて、物や人の立ち位置などのひとつひとつに意味があることを意識して観られてください。ただのご都合主義の作品ではないことがわかります。また、セットに関してもどこかの場所で撮影しているのではなく9割がセットということも頭に入れながら観られると、再現性の高さにさすがにおったまげると思います。

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