2020-12-12

映画『イップ・マン 完結』古めかしい映像やアクションシーンに馴染めなかった作品

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上映時間105分
製作国香港
中国
監督ウィルソン・イップ
音楽川井憲次
配給GAGA+
公開日2019年
2020年(日本)
主な出演者ドニー・イェン(イップ・マン)
ウー・ユエ(ワン・ゾンホア)
ヴァネス・ウー(ハートマン・ウー)
チャン・クォックワン(ブルース・リー)
スコット・アドキンス(バートン・ゲッデズ)
総合評価
『イップ・マン 完結』:

 

一番最後の『イップ・マン』だけを観た。理由は今まで気にはなっていたけど、観るタイミングが噛み合わなかった。だたそれだけ。

今回はちょうどよくタイミングが合ったので、それならばとシリーズのなかでも一番新しいのを観てみた。古いのはあとで観るつもりです。

あらすじ

1964年、サンフランシスコに渡った詠春拳の達人イップ・マン。彼は、弟子ブルース・リーとの再会や太極拳の達人ワンとの対立を経て、アメリカという異郷に生きる人々が直面する厳しい現実を知る。やがて中国武術を敵視する海兵隊軍曹バートンとの激闘の果てにワンが倒れた時、イップ・マンは、宣告された病を隠し、人々の誇り、未来のために立ち上がる。香港に残して来た息子にある思いを伝えた彼は、ただ一人、最後の闘いへ進みゆく・・・。

引用:Amazon

 

感想

想像とは違った。なんだ、この古めかしい感じは。

それもそのはず。だって時代は1964年の香港が舞台となっていて、あのブルース・リーですら若かりし頃だったので、懐かしさもクソもなかった。

僕、その時代に生まれてもいないですし、いきなりシリーズ4作目から観てるので初見でこれはまずかったと思う。ちゃんと段階を踏むべきだったかなと思った。

想像ではイップ・マンの息子が詠春拳を極めて悪党に立ち向かう物語が描かれているんかなー、と思って観ていたのである意味想像を超えていたと言ってもいい。

まんまとパッケージにやられてしまった感はある。木人椿、燃えているし。詠春拳を極めし者が辿り着く境地の雰囲気があって、超絶かっこいいと思った。けど実際の劇中で描かれていたのは、燃えているんじゃなくてアメリカの海兵から燃やされていた、というオチ。なんだよ、その展開。パッケージのやつはどのシーンだよ。

 

ドニー・イェンが好きだ。きっかけは映画『トリプルX:再起動』に登場するスペシャルなアクションを見て、惚れた。

素早いパンチ、素早いキック、打撃技や身のこなし方のどれもがやばかった。ジェット・リーやジャッキー・チェン以外でもこんなにもすごい中国人がいたのかと、まぢで驚いた。彼に興味が湧いたのはそれから。

ただ、今回に関しては正直際どい。打撃を食らってもなにひとつ表情を変えずに冷静に対処する姿は、確かにかっこいいと思った。詠春拳の使い手として貫禄があった。

でも、期待のスピーディー感はなかった。あったかもしれないが、そうじゃない。そもそも期待していたアクションの類ではなかった。いくら詠春拳がすごいとはいえ、トリプルXで繰り広げたトリッキーなアクションのほうが見応えはある。

 

黄色人や黒人に対する差別がとにかくひどい。いや、むしろむごい。肌の色が違うといっただけで、ずいぶんと生きづらい世の中について描かれていた。心にもない罵声を吐き散らかされて、暴力を振るわれて……。

白人のボスキャラ的な存在に目をつけられたら最後。段々と暴力がエスカレートして髪の毛を切られてしまいますから、むごいもんです。たまたま通りかかったイップ・マンに助けられて、なんとかその状況は収まりますが。助けた相手というのが中華総会の会長の娘で、これまた可愛らしい女の子。

だから助けたといったわけではないと思いますが、がっつり中国人ではなかったのは引っ掛かるものがあった。どちらかというとがっつりハーフだったで、なぜにここにきて共感を薄めるようなことをしてしまったのか、そこだけはクエッションマーク。

「中途半端にせずもっとがっつりいきましょうよ!」と思わず叫んでしまった。

 

最も○ ○で賞

出演者のなかから、個人的に目に留まった人物を勝手にピックアップしてかっこいいで賞&美しいで賞という名目で表彰しています。表彰の基準は様々で、見た目だけでなく役柄も重要視した上での判断となります。

 

最もかっこいいで賞

ハートマン・ウー役のヴァネス・ウーを選びました。理由はアメリカ海兵隊の訓練で中国拳法を取り入れようとひとり奮闘し、上官から目をつけられようとも諦めずに必死に訴えかけようとするその姿勢に心を動かされました。

ブルース・リーの弟子という設定が影響しているのか、確かに顔は猿顔ではありました。それに上官にボコられてしまうシーンがあったりして特段強いといったわけではありません。ただ、自ら信じているものを貫き通そうとする行為からは胸にこみ上げてくるものがありました。完全アウェー感があるなかで勇敢な男でした。

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名前:ヴァネス・ウー(呉建豪)

生年月日:1978年8月7日 (年齢 42歳)

出身地:台湾

身長:180cm

体重:72kg

血液型:A型

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主な出演作
映画スター・ランナー(2003年)
ドラゴン・スクワッド(2006年)
カンフー無敵(2006年)
三国志(2008年)
カンフーシェフ(2008年)
ホーンティング・ラヴァー〜血ぬられた恋人たち〜(2009年)
夢の向こう側〜ROAD LESS TRAVELED〜(2011年)
球愛天空(2012年)
變身(2013年)
閨密(2014年)
ドラゴン・ブレイド(2015年)
道士下山(2015年)
イップ・マン 完結(2019年)
ドラマ流星花園〜花より男子〜 (2001年)
流星雨 (2001年)
ピーチガール〜蜜桃女孩〜(2001年)
流星花園II〜花より男子〜 (2002年)
部屋においでよ(2002年)
求婚事務所(2004年)
君につづく道(2007年-2008年)
秋のコンチェルト(2009年)
あの日を乗り越えて〜那年、雨不停國〜(2010年)
大劇院(2010年)
王子様の条件〜Queen Loves Diamonds〜(2011年)
ティアモ・チョコレート〜甘い恋のつくり方〜(2012年)
王女未央-BIOU-(2016年)
如果,愛(2018年)

 

最も美しいで賞

ルオナン役のヴァンダ・マーグラフを選びました。理由は完全なる見た目重視で超かわいいからです。系統的にはKokiにそっくりのような気がします。

理不尽な出来事が起きても我慢することを促す父に対して、反抗的な態度をとるルオナンとの父子関係はぐっと心に突き刺さるものがありました。厳しさの裏側には愛情があるんだなー、と。

美しい親子の形とでもいいましょうか。理想形です。個人的に期待のルーキーです。

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名前:ヴァンダ・マーグラフ(Vanda Margraf)

生年月日:2003年6月18日 (年齢 17歳)

出身地:中華人民共和国

Instagram:@vandamargraf

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主な出演作
映画イップ・マン 完結(2019年)

 

さいごに

いきなりシリーズのお尻から観てみましたけど、だからといってまったく楽しめないってことはありませんでした。そういう作りだったのは唯一の幸い。ただし、回想シーンはよくわからないってなります。過去のシリーズを観たわけではないので。

マイク・タイソンが出演しているのには驚きました。イップマンと戦っていたので超気になりました。『イップ・マン 継承』に出演しているようです。イップ・マンがどのような武勇伝を作ってきたのか、これから過去のシリーズにも目を通してみたいと思います。

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