【後編】Leicaを持って子どもとおでかけ。場所は「伐株山」と「豊後森機関庫」
子どもが生まれてから、カメラで写真を撮るのが趣味になってから、湯布院の魅力というものに気付かされました。それまではこれといって印象深い記憶はなく、ボク自身の価値観が時間の経過とともに移り変わったのか、街並みや雰囲気に感動すら覚えました。また行ってみたい、そう思うことは少なくとも昔にはなかった感情かなあと思います。
『【前編】Leicaを持って子どもとおでかけ。場所は「湯布院昭和館」』をあとにしたボクたちが次に訪れた場所は、「伐株山」と「豊後森機関庫」。Leica X-E (Typ 102)を片手に足を運んでみました。
2人の中年男性との出会い
当初目的地は、「豊後森機関庫」のみでした。でもその場所へ向かう途中に我が家の殿が爆睡をしてしまい、目的地からそれほど遠くない「道の駅童話の里くす」へ寄ることにしました。
ちょうど小腹が空いてきたのもあって、移動販売されていたたい焼きを購入しました。そこで普段話しかけられる機会とかほとんどないボクに、穏やかな中年男性2人から「どこからですか?」と尋ねられました。油断していたので一瞬なんと答えたていいのかわからず。旅行者イコール大体この質問が多いような気がして、意外と苦手な質問だったります。
脳内のなかでその答えとなる言葉を絞り出し、「福岡からです」と返事をしたのにも関わらず特に話題に触れられることなく、次に「どこへ観光ですか?」と尋ねられました。
えっ、華麗なるスルー?全然平気ですよと思いながらも、「豊後森機関庫」と答えたあとに再び質問をされ。この近くにある「伐株山」という山は知っている?と尋ねられたので、「知らないです」と返事をすると、ぜひ行ったほうがいいと熱烈な眼差しで言葉を投げかけられました。
木の切り株のような形をした山で、玖珠の町を一望できるみたいで、そこにはハイジの気分を味わえるブランコがあると冗談まじりに話をしていました。
ホントかなと思いながらも、中年男性の1人がもうひとりの男性をさして、私もこの方に連れて行ってもらったんですよと嬉しそうに話す姿からは……。まさかこのふたり……と思いましたが。たぶん、そうかなと思います。
車へ戻ってから妻にそのことを話すと、そうだとしてもそういう人から好かれるんやろうねという話になり、複雑な心境になりました。おいおい。
とりあえず、殿も起きる気配がなかったので中年男性2人の情報を頼りに「伐採山」へ向かうことにしました。
伐採山はめっちゃいいとこ
「道の駅童話の里くす」から車を走らせ、7kmくらい移動したところで目的地へ到着しました。道中は看板が見当たらず、道も狭く整備されていないため、本当にその山があるのか不安になりました。思ってた以上に険しい道のりで。
ただ、その険しさも山頂へ到着さえすれば、行ってよかったなあと思うほど壮大な景色が広がっていました。澄みきった空にいい空気。心地よかったなー。
それに案山子祭りかなにか知りませんでしたが、山頂にはいろいろな案山子がいて、いろいろなシュチュエーションが作られていて、見ているだけでも楽しかったです。何気に案山子のクオリティが高かったですし。
案山子祭りは10月15日から11月5日までの期間限定みたいなので、今はもう撤収されていると思います。
先を進むと、なにやら木で作られたおしゃれな小屋らしきものと、ここにも移動販売車を発見。もしやとハッとしましたが、道の駅で見たのとは全然違いました。
小屋へ入ってみると、イメージしてたよりも室内は広く、我が家の殿はよっぽど居心地が良かったのか気分はルンルン。音頭をとっていました。笑
室内は玖珠の町を一望できてなおかつ食事もできて、道の駅で買った弁当を食べました。こういうところで食べると、また一段とおいしく感じられました。
こんなところが近くにあったらずっと居座ってしまいたい、そのくらいすごく居心地が良かったです。
豊後森機関庫と機関車トーマスの組み合わせが最高
気分はハイジになれると言われているブランコには目もくれず、下山したあとは当初の目的地でもあった「豊後森機関庫」へ向かいました。
ここには大正8年に製造された蒸気機関車9600型29612号がデカデカと展示されていました。その後ろには旧豊後森機関庫と転車台が展示されています。今にも崩れてしまいそうな雰囲気でしたが、不思議と状態は保たれていました。特別ななにかが施されているんですかね。
話は戻って、蒸気機関車の29612号は、キューロクで親しまれ長崎本線や唐津線で旅客や貨物の輸送に活躍をしてきました。長崎に原爆が投下された頃は、被災された方々を乗せて人命救助に使われ、日本の文化交流、経済の発展に貢献した歴史ある蒸気機関車なんだそうです。
とにかくすごい蒸気機関車だってことが文面からヒシヒシと伝わってきました。鉄道マニアにはきっとたまんないだろうなあと思いながら、芝生が気持ちよかったので少しさんぽをしました。
ほかに近くには電車が走っていたり、機関車トーマスのジェームスの乗り物がありました。これはやばい、殿にとっては幸せなところと思いきや、ジェームスに乗った瞬間にギャン泣きしてしまいました。パーシーのほうが良かったのかな……。思っていた反応とは違いましたが、2回目は自ら乗りたいアピールをして楽しんだみたいで、まあ、結果オーライでした。
まとめ
こんな感じで大分の観光の地を巡り存分に休日を満喫しました。久々にいい休日が送れました。次の日の仕事が頑張れそうな、そんな気がします。
帰りに道の駅に寄ったついでに、おいしそうだったのでピザを食べて自宅へ帰りました。もっと大分を巡ってみたい、そんなふうに思う旅でした。
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