映画『キングスマン:ゴールデン・サークル』面白いけどすべてにおいて前作はほどでもなかった
上映時間 | 141分 |
製作国 | イギリス |
監督 | タイカ・ワイティティ |
音楽 | ヘンリー・ジャックマン マシュー・マージェソン |
配給 | 20世紀フォックス |
公開日 | 2017年(アメリカ合衆国) 2018年(日本) |
主な出演者 | コリン・ファース(ハリー・ハート / ガラハッド) ジュリアン・ムーア(ポピー・アダムズ) タロン・エガートン(ゲイリー・“エグジー”・アンウィン / ガラハッド) マーク・ストロング(マーリン) ハル・ベリー(ジンジャー) エルトン・ジョン(本人役) チャニング・テイタム(テキーラ) ジェフ・ブリッジス(シャンパン) |
どうも、バンコ(@banco_oc)です。
今月鑑賞したなかでもおすすめの作品として、映画『マイティー・ソー バトルロワイアル』に続いて『キングスマン:ゴールデン・サークル』の感想ついて紹介したいと思います。
嬉しいことに今月19日よりレンタル先行配信されていて、レンタル料金は普段よりも若干高めででしたが、躊躇することなくすぐさまレンタルボタンをクリックしました。
700円ですよ。高くないですか。
こんな経験をしたのは、映画版のデジモンを観た以来ですよ。
それよりもお金や寝る間を惜しんでさえも観たかったですから。
これは絶対観るべき、今すぐにでも観るしかないんだと思いながら、期待を胸に鑑賞してみました。
すると、やっぱり面白い。まあ、前作には劣りますけど。
本作を鑑賞して、ますますこのシリーズのファンになってしまいました。
ほんと、好きやわー。まあ、前作ほどではないけど。
あらすじ
謎の組織「ゴールデン・サークル」によって、ロンドンにある高級スーツ店を隠れみのにしたスパイ組織「キングスマン」の根城がつぶされてしまう。残ったのは、以前スカウトされて腕を磨いたエグジー(タロン・エガートン)と、教官でありメカ担当のマーリン(マーク・ストロング)だけだった。二人は敵を追い、同盟組織の「ステイツマン」の協力を求めてアメリカへ渡る。
引用:シネマトゥデイ
感想
前作ほど衝撃的な展開はなかったのが残念
いやー、1回死んでもよかったな、エグジーは。
彼だけ綺麗すぎるというか、もう少し窮地に追い込まれている感があってもよかったかも。
死なないにしても、片方の腕か脚がもげるとか。なにかあったほうが、こちら側としては断然盛り上がって面白いんですけどね。
前作『キングスマン』では、いけいけヒップホップスタイルが印象的だった悪役のリッチモンド・ヴァレンタインが、ハリーの顔面(左目辺り)めがけて銃弾をぶっ放したシーンはかなり衝撃的でしたから。
あれは、本当に、本当に、クソやばかったです。
それをサミュエル・L・ジャクソンがやっているからなおのこと印象も強く。ある意味名シーンです。
正直、このくらいのインパクトが本作にもほしかったです。
ならやっぱりエグジーの死なのかな。
テキーラには強さの可能性しか感じない
酒のことじゃないよ。チャニング・テイタムのことです。
本作では彼がどんな活躍をみせてくれるのか期待していましたが、蓋を開けてみればとんだ茶番劇。
出番の少なさに逆に驚きました。
エグジーとマーリン2人との出会い方はあれとして、仲間として戦ってくれると、てっきり思っていました。
それが可哀想なことに足止めを食らうような展開だなんて、今回出演したのは次作の番宣でもするつもりだったのでしょうかね。
あの状態では到底無理でしょうけど。
でも、ちゃっかりと強さだけは証明されていました。
マーリンはともかくエグジーを子供扱いしてましたから、その強さは本物です。
仲間だと心強いけど敵だと厄介な存在です。
エンドロールを観てもらえばわかりますが、彼が活躍する姿は次作に期待したいと思います。
ハリーの復活は嬉しいけど心から喜べない
そのわけは、鈍くささが全面的に目立っているシーンばかりだったからです。
顔面を銃弾で撃ち抜かれて危篤状態でしたから、仕方ないといえばしかたないんですけどね。
復活したとはいえ、約1年もの歳月が経過してますし。
学者として狭い個室で生活をしていたわけですから、諜報員としてはほとんど病み上がり状態と言ってもいいくらいです。
意識を取り戻したとしても、身体が追いつかないのもうなずけます。
ありとあらゆる攻撃をどんどん外してましたから。
ただのおっさんかよ、って思ってしまったのはここだけの秘密です。
それでも終盤に差しかかると、持ち前の洞察力やキレッキレの動きを取り戻すことができていました。
最後の最後でやっと安心させられました。
それにしても、MARVELキャラのソーといい片目を失うのって最近の流行りなのかな。
最も◯◯で賞
出演者のなかから、個人的に目に留まった人物を勝手にピックアップしてかっこいいで賞&美しいで賞という名目で表彰しています。
表彰の基準は様々で、見た目だけでなく役柄も重要視した上での判断となります。
最もかっこいいで賞
ここはエグジー役を演じたタロン・エガートンと言いたいところですが、そこはあえてマーリン役を演じていたマーク・ストロングを選びました。
見た目はどちらかといえばゲイに好かれそうな感じでありますし、むしろゲイよりのキリッとした顔の作りになっていますが、作中の終盤で観られる勇姿に熱いものを感じさせてくれました。
敵地に乗り込んだあとカントリーロードを声たかだかに歌う姿からは、有終の美を飾るようで心にグッとくるものがありました。
ただのハゲたおっさんじゃなくて、普通に素敵なハゲたおっさんでした。
顔の作りやキャラクター性が濃いのもそうなんですが、今回この賞は彼以外考えられませんでした。
マーク・ストロング出演のおすすめ作品
キングスマンを支える頼りがいのあるキャラクターとして定着していますが、過去の出演作ではどちらかといえば悪役を演じている機会のほうが多くあります。
そんな彼の代表作では、また違った一面が垣間みれます。
- 『シャーロック・ホームズ』(2009年)
敵役ヘンリー・ブラックウッド卿役として出演。
連続殺人犯の貴族で大英帝国を支配しようと企んでいる人物の設定です。
- 『キック・アス』(2010年)
マフィアのボスのフランク・ダミーコ役として出演。
頭の悪いバカ息子に頭を抱える父親の姿に注目です。
- 『裏切りのサーカス』(2011年)
サーカスの工作員ジム・プリドー役として出演。
豪華キャスト陣の名演技と脚本の良さが光る、名作作品のひとつです。
最も美しいで賞
圧倒的なセクシーさを放っていた人物といえば、そう、この方。
チャーリーの恋人クララ役を演じていたポピー・デレビンニュになります。
若かりし頃のジュリアン・ムーアであれば文句なしに決定していましたが、今はおばさん臭が漂っていますし、色気とか言ってられないレベルに成り下がっているのは否めませんでした。
驚いたのは、今回選ばれたポピー・デレビンニュは見た目よりも年齢が高くて、現在31歳であることが調べてみてわかりました。
ほんと意外でした。まだ20代と思ってましたから。
いや、でも、エグジーとの絡みは思わず目を背けたくなるほど過激なものでした。
下着姿がエロいうえに、そのあとはもっとやばかったです。
本業はモデルなので女優としては駆け出しなのかな。過去に出演した作品もそんなにありませんでした。
本作の出演を機にこれからの彼女の活躍に期待したいと思います。
さいごに
おすすめしといて感想のほうはあまり良いことは書いていませんが、ボクが言いたかったのは、本作は面白かったけど前作には及ばなかったって話です。
2作目よりも1作目のほうが面白いってのは、この業界よくある話で。
やっぱりジンクスを打ち破るのってかなり難しいのでしょうね。
今回、意外にもマーリンが活躍していることに驚きましたが、新たに登場する諜報機関ステイスマンとキングスマンとの関係性にも注目してみてください。