映画『キャッシュトラック』ジェイソン・ステイサムによる安定の復讐劇、安定のアクションが描かれている作品
上映時間 | 119分 |
製作国 | アメリカ合衆国 イギリス |
監督 | ガイ・リッチー |
音楽 | クリストファー・ベンステッド |
配給 | ユナイテッド・アーティスツ・リリーシング(アメリカ合衆国) ライオンズゲートUK(イギリス) クロックワークス(日本) |
公開日 | 2021年 |
主な出演者 | ジェイソン・ステイサム(パトリック・ヒル / メイソン・ハーグレイヴス) ホルト・マッキャラニー(ブレット) ジェフリー・ドノヴァン(ジャクソン) ジョシュ・ハートネット(ボーイ・スウェット・デイヴ) ラズ・アロンソ(カルロス) ラウル・カスティーロ(サム) デオビア・オパレイ(ブラッド) エディ・マーサン(テリー) スコット・イーストウッド(ジャン) |
「これぞ、THEジェイソン・ステイサム!」的な作品だった。
ファンの期待を裏切らない安定の展開だったのはいいんだけれども、なんの目新しさもない。それ止まりだったので、そろそろ安定から抜け出したジェイソン・ステイサムを観てみたい。そんな気持ちを抱いてしまった。
あらすじ
現金輸送専門の武装警備会社に新人警備員として雇われた寡黙な男。ある日、彼の担当していた輸送車が強盗に襲われ、彼は驚異的な戦闘技術で犯人を皆殺しにする。同僚たちが彼の出自を訝る中、多額の現金が警備会社に集まる日を狙った強奪計画が密かに進行していく。
引用元:Google
感想
良くも悪くも、ジェイソン・ステイサムらしさが全面的に表れていた。それは『トランスポーター』『アドレナリン』『メカニック』『SAFE/セイフ』から脈絡と受け継がれてきていたもので、相変わらず華麗なアクションは健在だった。50代がこなせる動きを完全に凌駕してた。
アクションは他人に任せず自ら行うことを鉄則としているので、衰え知らずの身のこなしには、とことん驚きと感動しかなかった。
と、そう思うのも、2008年に公開された映画『トランスポーター3 アンリミテッド』あたりぐらいで。その後は見慣れてしまったのもあって、いくら華麗なアクションを見たとしても驚きや感動が薄まっていく事態に陥ってしまった。
安心して見られるのはいいことですが、ジェイソン・ステイサムなら最後には必ずやってくれるという予想が働いてしまうので、これがある意味仇となってつまならさを助長してくるのは勘弁してほしかった。
あー、悲しいやら、悲しい。
本作にいたっても、とあることがきっかけで現金輸送の警備会社で警備員の仕事に就くわけですが、ありえないくらい強盗に襲われてしまうので、何かほかに対策はないものなのか疑問しか浮かばず、ジェイソン・ステイサムのためだけに王道のシュチュエーションが用意されていた。
しかも、ブラックフライデーと銘打って多額の現金が集まる日がわざわざあるぐらいですから、Amazonのブラックフライデーで盛大に安売りを行うのとはわけが違う。動く金額の規模も違って、まだ可愛いほう。
1億6000万ドルもの現金が一箇所に集まるなんて、日本円に換算して約191億7,000万円。これはさすがにあかんでしょ。狙われてしまうのもしかたない金額で、どっかの誰かさんが多額の現金を目の前にして目が眩んでしまうのもわかる。隠居生活を考えたくなる気持ちもわかる。銀行で札束を数える仕事と比べてみても、いろいろ比じゃない。
拳銃を携帯しなければいけない仕事なんて、警察の仕事以外考えられなかったけど、あった。ここにあった。たぶん、アメリカにはまだほかにもたくさんあるはず。おっかない。もはや、抱く気持ちはそれしかない。
日本では「英雄(ヒーロー)か、それとも悪党(ヒール)か」といったキャッチコピーですが、どう考えても英雄ではなかった。どう考えたって、Avenger(復讐者)だった。
そろそろ彼にも、「s」を付けた組織の仲間入りを果たしてもいいくらい。ブラックウィドウやホークアイの立ち位置くらいなら、役割を担えそうな気がする。だって、あいかわらずジェイソン・ステイサムを怒らすと怖かったので。
死体のように横たわっていたとしても復讐対象者に対しての見る目がやばかった。語彙力がなくなってしまうほど、威圧感ハンパねかったです。
銃で撃たれてあきらかに立場が危うい状況なのに、それを感じさせない。なぜかマウントをとってた。目だけでとってた。すごい。ハゲたおっさんから、あんな目で見られたら誰でもビビってしまう。
なぜ、とどめを刺さない。ジェイソン・ステイサムはけして悪くない、むしろ被害者だってのはわかるけど、こいつを生かしてたらやばいってことがひしひしつ伝わってくるものだった。悪党よりも悪党感があった。そして、最後のお決まりのどんでん返しにジェイソン・ステイサムのすべてが詰まってた。どんだけ安定の展開やねん。次回の作品では目新しいものを期待したい。
最も○ ○で賞
出演者のなかから、個人的に目に留まった人物を勝手にピックアップしてかっこいいで賞&美しいで賞という名目で表彰しています。表彰の基準は様々で、見た目だけでなく役柄も重要視した上での判断となります。
最もかっこいいで賞
パトリック・ヒル役のジェイソン・ステイサムを選んだ。選んだ理由は、基本彼が主演を果たしている作品は彼しか選ばないようにしている。なぜなら、かっこいいを象徴としているので。
ヒゲが濃ゆくて胸毛があるのにも関わらず頭はハゲているというのに、それなのに反則級のかっこよさを誇っている。
一般的にはダサいにカテゴライズされる。最悪、気持ち悪いレベルになるはず。だけど、ジェイソン・ステイサムだけは違う。ハゲているのにかっこいい。むしろ、ハゲているからかっこいい。
今さら髪のあるジェイソン・ステイサムの顔は拝めない。いや、拝みたくもない。全力で拒否る。50代になっても肉体的にもイケてる男の代表格といえば、彼以外見当もつかない。
[box class=”glay_box”]名前:ジェイソン・ステイサム(Jason Statham,)
生年月日:1967年7月26日(54歳)
出身地:イギリス
身長: 178 cm
Facebook:@Jason Statham
Twitter:@Jason Statham
Instagram:@jasonstatham
[/box]おすすめ作品3選
[aside type=”boader”]ジェイソン・ステイサムを知るきっかけとなった作品。同時に彼のファンにもなった。運び屋の話を描いている。運ぶのは謎の美女。車のトランクを開けちゃいけないのに、開けてしまったことでトラブルに巻き込まれていく。
本作をはじめて観たとき、ジェイソン・ステイサムの悪者感に恐怖を覚えた作品。
粉々にされた携帯電話1本で助けを呼ぶ話を描いている。ハラハラ・ドキドキの展開が見どころ。
ブライアン・オコナーであり、ポール・ウォーカーである彼の遺作。個人的にシリーズNo.1の作品。Wiz Khalifa(ウィズ・カリファ)とCharlie Puth(チャーリー・プース)で歌う「See You Again」がいちいち感動を誘ってくるので、やばい。ジェイソン・ステイサムは、ワイスピファミリーを窮地に追い込む弟オーウェン・ショウの仇討ちに燃えるデッカード・ショウ役で出演。
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最も美しいで賞
デイナ・カーティス役のニアフ・アルガーを選んだ。選んだ理由は、むしろ彼女以外の女子を見ていない。だからといってほかに選択肢がないから選んだとかではなくて、普通に美人。この賞にふさわしくて選んだ。
期待通り、ジェイソン・ステイサムをベッドシーンの展開に持ち込む役柄だったのはナイスだった。けど、もうひと押し足りなかった。もっと踏み込んでほしかった。
悪いのは、アクションシーンばかりに力を入れているジェイソン・ステイサムなのかもしれない。50代半ば、アクションシーンは余裕でこなせてもベッドシーンまでは体力がもたないのか。ぜひ、ダニエル・クレイグを見習ってほしい。
[box class=”glay_box”]名前:ニアフ・アルガー(Niamh Algar)
生年月日:1992年6月28日 (年齢 29歳)
出身地:アイスラン
身長:170cm
Twitter:@NiamhAlgar
Instagram:@niamhalgar
[/box]おすすめ作品1選
[aside type=”boader”]アイルランドの片田舎で繰り広げられる化け物ムービー。化け物化してしまう彼氏を助けるために、彼女が苦闘する姿を描いている。ニアフ・アルガーは主人公のサラ役を演じている。
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さいごに
なにも考えず、ただひたすら目の前に起こる出来事を眺めて楽しむ映画があるとするなら、本作は間違いなくそれに分類される。そういう作品が好みである人には鑑賞をおすすめしたい。
本作と同じような復讐や逆転劇であったり、アクションを堪能したい方は以下の作品をおすすめする。
・凄腕アクション作品
『トランスポーター』(2002年) | 『メカニック』(2011年) |
『リボルバー』(2005年) | 『ブリッツ』(2011年) |
『アドレナリン』(2006年) | 『SAFE/セイフ』(2012年) |
『ローグ アサシン』(2007年) | 『PARKER/パーカー』(2013年) |
『キラー・エリート』(2011年) | 『バトルフロント』(2014年) |