映画『エイリアン:コヴェナント』見た目とかやってることは普通に怖くて気持ち悪いけどクセになる作品
上映時間 | 122分 |
製作国 | アメリカ合衆国 イギリス |
監督 | リドリー・スコット |
音楽 | ジェド・カーゼル ジェリー・ゴールドスミス マルク・ストライテンフェルト |
配給 | 20世紀フォックス |
公開日 | 2017年 |
主な出演者 | マイケル・ファスベンダー(デヴィッド) キャサリン・ウォーターストン(ジャネット・ダニエルズ) ビリー・クラダップ(クリス・オラム) ダニー・マクブライド(テネシー・ファリス) デミアン・ビチル(ロープ軍曹) |
どうも、バンコ(@banco_oc)です。
そこまで好きではないし積極的に観たいとは思わないけど、シガニー·ウィーバーが出演している作品のものから観ていることもあって、つい観てしまうこのシリーズ。
なぜだろう、エイリアン自体見た目はかなり気持ち悪いですし、どう考えても好きになれる要素はなにひとつないのに。まあ、見つけようともしてませんけど。
ドラゴンボールネタを挟みますが、フリーザの第3形態と同様に頭部が後ろに長く伸びた感じが奇妙すぎて、むしろ嫌悪感すら抱きます。
だけど観てしまうのは、ボクの知らないうちにあのデフォルメが無意識にクセになっているのかもしれません。
人に恐怖を与えるのに申し分ない姿、形をしていますから。
本作では口から出てくるインナーマウスの気持ち悪さは健在で、人間に寄生しては誕生するグロテスクシーンもあって、エイリアンがやってることは今も昔も変わらなんだけど、とにかく個人的な感想を全部含めると観て損はなかった。
これだけは言えます。
あらすじ
宇宙移住計画を遂行するため、コールドスリープ中の男女2,000人を乗せた宇宙船コヴェナント号は、植民地の惑星に向かって宇宙を航行する。最新型アンドロイドのウォルター(マイケル·ファスベンダー)が船の管理を任されていたが、途中で事故が発生。乗組員たちは必死で修復作業に取り組み……
引用:シネマトゥデイ
感想
この先どうなってしまうのだろうかという恐怖はあった
キモい、キモい、本当に気持ち悪いよ。エイリアンは。
人間に寄生したあと背中やお腹から出てきてはヌメヌメと。
人間の殺し方も見事に残虐ですし、銃で何発か当てないと死なないところとかは、あれまぢで厄介です。
そんなことも知らずに足を踏み入れたコヴェナント号で目覚めた御一行たちは、まあ、運がなかったとしかいいようがありませんね。
黒い卵のようなものを潰して空気感染をしてしまったくだりなんかは、あれは避けられなかったことですし。
そこから恐怖への扉が開いてしまうわけですが。
パニックで収拾がつかない事態に陥ってしまう感じは、ハラハラ·ドキドキして楽しめました。
序盤、苦しむ警備担当のレドワードを助けようと生物学者のカリンが一生懸命応急処置を行うのですがすが、パイロットのマギーはレドワードのあまりにも異常な様子に恐怖を覚え、カリン共々一室に閉じ込めてしまう一連のシーンはかなり緊迫感がありました。
この作品の一番の醍醐味なのかもしれませんが、大切な人が亡くなったあと感傷に浸る時間は一切ありません。
そこにあるのは恐怖だけです。
最低限、前作『プロメテウス』は観ておいたほうが絶対楽しめる
本作は映画『プロメテウス』後のことが描かれているということで、ところどころのシーンでストーリーの繋がりが見られます。
宇宙船のところとか、エリザベス·ショウ博士の名前が出てきたり、と。いまだに意味不明ですが、ムッキムキの白い宇宙人とかも健在です。
その辺のことがわかっていないと、完全においてけぼりをくらってしまいます。
まあ、観ててエリザベス·ショウ博士って誰だったけなー、という次元でしたけど。
途中、記憶が蘇ったたりして妙にテンションがあがりましたが。
ストーリーの内容とか完璧に覚えていなくても、最低限ざっくりと前作のことはおさえておいたほうが楽しめるのかなって思いました。
一番いいのは、『プロメテウス』を観たあとに立て続けに本作を観ることです。
欲望そのものが一番怖いよねって話
本作を観て一番痛感したこと。
それは、エイリアンでもなくて、人間でもなくて、アンドロイドでもなくて、やっぱり一番怖いのは欲望なのかなって思いました。
目に見えるわけでもない、物質的なものでもない、だから一番厄介だと思えますし。
いや、確かに表面的な部分で捉えれば、アンドロイドは人間の脅威であり人類の脅威でもありました。
自らは人間の手によって創造され、自身も創造する側に立ち新たな生命体を作り出したりして。
研究施設の奇妙さと言ったら、それはそれはもう気持ち悪さの極みでした。
あんなところに安全なんてものは一切存在しません。
実質、混乱に混乱を重ねるような形で次々とエイリアンに襲われていましたから。
ただ、この辺のシーンはエイリアン誕生の真実を知るための重要シーンが盛り沢山でした。
デヴィッドが一人惑星でなにをしていたのかも判明しますし。
最後のオチとかはかなりゾクッとしましたが、エイリアンにしても人間にしてもアンドロイドにしても欲望の怖さが身にしみてわかるような。
あー、怖い。怖い。
さいごに
ネットではずいぶんと評価が低いようですが、個人的にはエイリアンの恐怖が久々に味わえてよかったです。
エイリアン誕生の秘話も知れて満足したところもあれば謎が深まるところもあって、十分楽しませてもらいました。
続編である『エイリアン アウェイクニング(原題)』の製作も予定されているようですし、これはこれで非常に楽しみです。
エイリアンの恐怖を味わいたければ観ればいいですし、嫌なら観なきゃいいんです。