2020-08-18

『13の理由〈シーズン4〉』13話を観るまで我慢したあとに訪れる感動のフィナーレが最高の作品

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ジャンルティーン向けドラマ
ミステリ
原作ジェイ・アッシャー
公開日2020年
製作国アメリカ合衆国
話数全13話
配給Netflix
主な出演者ディラン・ミネット(クレイ・ジェンセン)
ブランドン・フリン(ジャスティン・フォーリー)
アリーシャ・ボー(ジェシカ・デイビス)
マイルズ・ハイザー(アレックス・スタンダール)
クリスチャン・ナバロ(トニー・パディーラ)
ロス・バトラー(ザック・デンプシー)
デヴィン・ドイルド(タイラー・ダウン)
グレース・サイフ(アニ)
タイラー・バーンハート(チャーリー)
ティモシー・グラナデロス(モンゴメリー・デラクルス)
ディーケン・ブルーマン(ウィンストン)
総合評価
『13の理由〈シーズン4〉』:

 

憎きブライスやモンゴメリー亡き本シーズンでは、クレイ達の犯行を探るべくウィストンが動き出します。フェアじゃない状況に違和感を覚え、徐々に真相へと詰め寄る流れはドキドキの展開でした。

学校でザックとウィストンが交わす会話のやりとりでは、ポロッと真相を話してしまいましたからザックの首を絞めてあげたいくらいでした。

でもまーぁ、そんなことも最終話ではどうでもよくなって、涙なしでは語れない見事なまでのフィナーレでした。あっぱれ。

あらすじ

高校卒業が近づく中、封印したはずの過去の秘密が、未来に暗い影を落とし始める。クレイと仲間たちは、苦渋の選択を強いられる。最終シーズン。

引用:Netflix

 

感想

今回のシーズンの特徴といえば、「最終話を観るためだけに、我慢して観るべし」。この言葉に尽きます。

って、それまでの12話の話のことです。というのも、シーズン4は正直言ってものすごくストレスでしかありませんでした。

スタートラインがハンナの自殺からで、その次にブライスやモンゴメリーが死亡し、負の連鎖が続いたことでクレイの精神状態はもはや崩壊状態。まともじゃいられない、学校生活はまるで修羅の如くでした。

しかも今回の目玉と言っていいのか、ブライスとモンゴメリーの2人はしょっちゅうクレイの幻覚に現れては、ごにょごにょと話して……。その度にクレイはキレて、怒鳴って、叫んで、哀れんで、嘆いて。

どんだけ感情と向き合うのに忙しい人なのでしょうか。見てて不快でしかありませんでした。けして気持ちのいいものではありません。

「ところでハンナの登場は?」と声を大にして言いたかったのですが、今回は罪に対する償い方だとか、感情の整理ができるまでの部分にフォーカスされていました。

 

事実、クレイはモンゴメリーを慕っていたアメフト部の部員からひどい仕打ちを受けてしまうシーンがあって。その理由が、モンゴメリーの死に深く関係している人物と怪しまれていたから、なんだそうです。

このシーンはけっこうな勢いでトラウマレベルの代物でした。クレイの幻覚がダイレクトに映像へ反映されているので、リアル過ぎて思わず目を背けたくなるという……。悪戯にしては度が過ぎているように思いましたが、逆の立場を考えるとアメフト部の部員たちの気持ちを考えるとわかるような気がして、複雑な心境でした。

証拠もなにもない状況で決めつけるのはよくないのは確かですが、モンゴメリーの死因を誰かのせいにしないと気が晴れないのも実際あり得る話です。学校で起こる問題としては普通に異常ですけど。よくもまーぁクレイは休まず学校へ通うことができますよね。

ある意味イジメではなく犯罪の領域を超えているような、でも死人が出ている時点でもはやこの学校は戦場そのものなのかな。

平然ではいられないかもしれませんが、この状況どう考えても登校拒否レベルですから。錯乱状態であったにしろ、クレイのタフガイぶりがある種際立っていたシーズンではありました。

だってね、精神状態が不安定だったのにも関わらず、薬飲んでいませんし、恋人のアニや兄弟関係のジャスティンへなにひとつ打ち明けることもしていませんし。ずっと隠したままでクレイこそ1番助けが必要な人物じゃないかなー、と何度も思っていたのでもどかしかったです。

おいおい、周りの友人諸君、気づいたれよ。

視線のきょどり感とか、受け答え時の言動の少なさと遅さ、不審な行動を見て、どう考えてもいつものクレイじゃありませんでしたよね。

家族、もっと気づいたれよ。

 

感情の整理については、クレイは家族の勧めでカウンセラーを受けるようになります。そこに穏やかなクレイの姿はなく、もはや非行少年かのようなキャラクターへ様変わりしてました。

カウンセラーへ反抗心剥き出しの態度でつっかかり、言葉で威嚇するわで、薬を処方してあげてくださいといわんばかりの状況。

展開としては定番中の定番でしたが、いかに今まで苦しんできたか、経験してきたことは確かにヘビーな内容でその反動が今のクレイを作ってしまった、そんな風に思いました。

好きだったハンナが自殺してしまい。もしかしたら助けられたかもしれないという自責の念に駆られてしまい。裁判では知らなかったハンナの過去が明らかとなり、クレイの心境としてはやや複雑で。裁判ではブライスへ制裁を下すことができないという虚しい結果に終わってしまい。友人のひとりがブライスの殺害に手を汚してしまい、それをみんなで闇に葬り。

そう言えば、タイラーからは銃を向けられたりして、いくら命があっても足りないくらいの経験をしてきました。

気がおかしくならないほうがむしろおかしいように思えて。えっ、正常な反応?どう考えてもしんどいだろうなー、と思いつつ、僕だったら耐えられません。病んで当たり前でしょ、これ。

 

クレイはカウンセラーとのやり取りを交わしていくなかで、徐々に自身の犯してきた罪について真相が明らかになっていきます。

そもそも精神状態がおかしかったので、今更そげなこと言うの?といった雰囲気を醸し出していましたが、まさか僕に限ってそんなことあるの?といった驚きの表情は印象的でした。受け入れたくない事実ですからね。

恐怖心が芽生え、一旦は拒否反応といった段階でしょうか。怒り、絶望から、他害に走るかなと思いましたが、カウンセラーの促しによって沈静化され一緒に乗り越えようとする流れはひやひやものでした。

クレイとは言え、なにしでかすかわからない状態でしたから、観てるときの緊張感ハンパねぇかったです。

警察署を襲ったときは、ついにダークサイドへ堕ちたな、と思ったぐらいで。あまりにも辛い経験をしているクレイを見て、痛ましい気持ちで胸がギュッと押しつぶされてしまいそうでした。

 

序盤ではもはや、クレイもほかの登場人物も身も心もズタボロ状態なのは観てるこちら側にも言えることで、最後、最後のあの展開には、えっ?ハッピーエンドを迎えるんじゃないの?、と悲しさのあまりいろいろなところから涙が出てくる感覚を覚えました。

涙腺崩壊ソングを聴くよりかはよっぽどこのドラマを観たほうが、何十倍、何百倍、何千倍と感動するよ。

泣ける、というよりかは泣く、泣いてしまう。そんなオチがちゃんと待ち受けていて、このドラマは一体何人の死人を出せば気が済むのか。でも、ちゃんと意味のある死を感じて、最後まで社会問題を絡ませてくる監督の意図には考えさせられるものがありました。

日本じゃあまり馴染まないテーマであっても今も世界のどこかで起きてると思うと残酷な展開でしたし、報われないものから学ぶことはいっぱいありました。

最終話を観るまではシーズン4の駄作ぶりに落胆してましたが、最後の最後まで観てよかったなと思いました。

 

最も○ ○で賞

出演者のなかから、個人的に目に留まった人物を勝手にピックアップしてかっこいいで賞&美しいで賞という名目で表彰しています。表彰の基準は様々で、見た目だけでなく役柄も重要視した上での判断となります。

 

最もかっこいいで賞

ジャスティン・フォーリー役のブランドン・フリンを選びました。

理由はそもそも見た目がかっこいいのは相変わらず健在で、今回感動を生んだ立役者といっても過言ではない存在でした。

感想でグッと堪えていたのにほとんどネタバレみたいなものを書いてしまいましたが。我慢は体に悪いと言うので、この期に及んでデトックスしちゃいました。

あー、スッキリ。まだ全部の内容を書いているわけではありませんが、最終話のブランドン・フリンの演技力のうまさには感情さえも弄ばれたような感じさえしました。

今までのものを全部持っていかれました。すげーよ、本当に。

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名前:ブランドン・フリン(Brandon Flynn)

生年月日:1993年10月11日(26歳)

出身地:アメリカ合衆国

身長:180 cm

体重:71 kg

Instagram:@flynnagin11

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主な出演作
映画Home Movies(2017年)
Binge(2018年)
13の理由:Season 3 Promo(2019年)
Looks That Kill(2020年)
ドラマBrainDead(2016年)
True Detective(2019年)
13の理由(2017年ー2020年)
Ratched(2020年)

 

 

最も美しいで賞

ウィンストン役のディーケン・ブルーマンを選びました。

ご覧の通り今回選んだのは男性です。僕がゲイだからでもなく、気が狂ったわけでもありません。ちゃんとした理由があります。

それは、モンゴメリーと同じようにアレックスに対する愛の気持ちが美しいと思ったからです。

モンゴメリーが濡れ衣を着せられてしまった真相を知るために、いろいろとクレイの周りを嗅ぎ回るうざったいキャラクターではありましたが、彼の存在があったからこそ物語もより一層楽しむことができたのかなと思います。

けして悪い奴ではなくて、ただ単に愛する人の身に起きた真相を知りたかっただけ。そのことを原動力にしてわざわざ学校まで編入して動いていたわけですから、生半可な気持ちではそこまで行動できません。

底が見えない深い愛の形を学べたような気がします。

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名前:ディーケン・ブルーマン(Deaken Bluman)

生年月日:1996年1月2日(24歳)

出身地:アメリカ合衆国

Instagram:@deakenbluman

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主な出演作
ドラマFall Into Me(2016年)
the lion’s den (2016年)
Americana(2017年)
First Love(2018年)
13の理由(2019年ー2020年)

 

さいごに

過激な社会問題に真っ正面からぶつかった本作も遂にフィナーレを迎えてしまいました。毎回心身にどっしりとくるドラマだっただけに終わったことへの喪失感もハンパねーぇです。個人的には大学編とかもやってほしいです。

いろいろと片付いていない問題が山積みだと思いますし。登場人物がそれぞれどんな人生を歩むのか、すごく気になります。高校生であれだけのことを経験した人が、大人になったら一体どんな人間になってしまうのか興味しか湧きません。

大学編であってもゆっくり学生生活を送るのなんて、夢のまた夢なんでしょうけど。この年代で抱える問題もいろいろなものがありそうです。仲間が多いですし、クレイだったらどんな問題でも乗り越えられるでしょうね。

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