映画『ワイルド・スピードX2』ヴィン・ディーゼル不在でも、むしろスケールアップしてて楽しめた作品
上映時間 | 108分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
監督 | ジョン・シングルトン |
音楽 | デヴィッド・アーノルド |
配給 | ユニバーサル・ピクチャーズ(アメリカ合衆国) UIP(日本) |
公開日 | 2003年 |
主な出演者 | ポール・ウォーカー(ブライアン・オコナー) タイリース・ギブソン(ローマン・ピアース) エヴァ・メンデス(モニカ・フェンテス) コール・ハウザー(カーター・ベローン) クリス・“リュダクリス”・ブリッジス(テズ・パーカー) デヴォン青木(スーキー) |
ワイスピを金儲けの道具にしたくないと、シリーズ2作目の「ワイルド・スピードX2 」の出演を断ってしまったと言われているヴィン・ディーゼル。
圧倒的な存在感と魅力を放つ、まさにワイスピになくてはならない中心人物がいない状態で製作された本作。そんな彼がいなくて大丈夫なのか……。
心配も心配。うん、でも、全然大丈夫だった。普通に面白い。
あらすじ
米フロリダ州・マイアミ。夜になると、派手なカラーリングとチューンナップが施されたスポーツカーに乗った若者たちが続々集まってくる。その中には、かつてロスでストリート・レーサーたちの強盗団に潜入していた元警官ブライアンの姿もあった。そして、彼はその驚異的なスピードで他を圧倒しレースに勝利するが、突然現われた警察に囲まれ、逮捕されてしまう。実は、ブライアンの捕獲には警察の思惑があった。それは、彼をある国際的なマネー・ロンダリング組織に囮捜査官として潜入させることだった。
引用元:Google
感想
語弊があるかもしれないので、いちを言うときますが、ヴィン・ディーゼルがいなくても面白かったというのは、ある意味彼に対する挑戦状みたいな作品でもあると、考えたことがある。
絶対的な存在のドミニク・トレットがいないというのは、人気絶頂のアイドルグループに突然リーダーがなくなるのと同じで、それ、普通に考えて、やばいでしょ。
それなのに前作よりも興行収入とやらが上回ったのは、やはり周りの方々の頑張りが楽しみに待っている人たちの期待値を超えた。ただその一点に尽きる。
もちろん、ヴィン・ディーゼルがいたらどんな2作目になっていたのか、そんな考えが何度も浮かんでしまったことはある。きっと、現行の「ワイルド・スピードX2」よりも面白くなっていたに違いない。だけど、それはそれで。実際問題、「ワイルド・スピードX2」は前作よりも若干のチープさはあったものの、全体的にはまとまりのある作品に仕上がっていた。
まず、はじめに気づいたのが、作中で使われている音楽がめちゃめちゃかっこいい。歴代シリーズのなかでも特に、テンション爆上がり音楽が多い。
リュダクリス演じるテズ・パーカーの冒頭によるセリフ、「オライ、オライ、オライ、パーラムーン……」からはじまる時点で、1番最初にこれをもってきた時点でセンスしか感じない。その後リュダクリス自身が歌う「Act Fool」へつないで、まぢでしびれる。足のことじゃなくて、心が。
これを聴けただけでも、お腹いっぱい、ごちそうさま。本作はある意味、リュダクリスの音楽の才能を見せつけられた作品でもある。
映像に関しては、冒頭シーンでネオンの字体で文字を描くという若干のチープさはありつつも、前作よりも車も人の身なりもゴージャスになっていた。よりストリート、よりパーティー感が3割増しぐらいになっていた。
で、そこに登場するポール・ウォーカーが、あいかわらずのイケメンで、悪意のないスマイルにやられる。
今観ると面白かったのが、プリズン・ブレイクのスクレ(アマウリー・ノラスコ)が出演をしていた。ちょい役で、イモ引き役でしたけど。知っている役者を見つけるというのは、なんだか嬉しい。理由はわからん。ウォーリーを見つけられた感覚と同じかも。とにかく、嬉しくなるのだ。
話題はポール・ウォーカーに戻るが、彼が着こなす服装にも注目していただきたい。黒のTシャツにグレーのハーフパンツ、白のハイソックスと黒のコンバースのスニーカーの組み合わせ姿が、開始19分あたりから47分あたりの約30分程度見られる。
うん、これ、ポール・ウォーカーだったからまだよかったものの、僕ら日本人が着てごらんなさい。想像するだけで恐ろしい。あたかも小学生のような装いに、大の大人がそんな格好で渋谷のスクランブル交差点を歩いてごらんなさい。笑い者になるのがオチ。想像というよりかは鮮明に見えてしまう。誰だよ、衣装担当者は。ポール・ウォーカーといったら、ジーパンだろー。履かしたれー。
続いて、ローマン・ピアース演じるタイリース・ギブソンのキャラ変も面白く描かれていた。最初の登場では、出川哲郎でいうところのジャックナイフのような切れ味抜群のオーラを放っていた。どちらかというと、怖い。サメのようにも見えてしまうし。触れるとやけどしそうな、おっかないイメージを強く残していた。
だけど、ちょっと油断すると食べるシーンばかりが目につき、かと思えばおちゃらけキャラで洗車するシーンや時間稼ぎの巧みなトークで相手を翻弄するという、「あれ?、いつ、キャラ変した?」と。後半にいたっては、むしろ存在がバラエティでしかなかった。
彼に抱いていた恐怖心は、いつの間にか泡となって消えていたというオチで。さすがはワイスピきってのおちゃらけ担当。この頃から彼のキャラクターは固まっていたことに、今さらながら気づいてしまった。
最も○ ○で賞
出演者のなかから、個人的に目に留まった人物を勝手にピックアップしてかっこいいで賞&美しいで賞という名目で表彰しています。表彰の基準は様々で、見た目だけでなく役柄も重要視した上での判断となります。
最もかっこいいで賞
カーター・ベローン役のコール・ハウザーを選んだ。選んだ理由は、麻薬密売組織のボスという立場でその存在感が存分に発揮されていた。なかでも、不気味な意味を含んだ笑みが強く印象に残ってて、悪者感溢れるその表情におみそれした。このときのポコール・ハウザー、怖すぎやぞー。
ネズミを使っての拷問も、いまだかつてこんな拷問の仕方を見たことがなく、有無を言わせない絶対的な服従を誓わせる行為がまぢで怖かった。また同時に、一貫しておしゃれなスーツやシャツを着こなす姿がかっこよかった。
[box class=”glay_box”]名前:コール・ハウザー(Cole Hauser)
生年月日:1975年3月22日(47歳)
出身地:アメリカ合衆国
身長: 185cm
Instagram:@colehauser22
[/box]おすすめ作品3選
[aside type=”boader”]内戦状態のナイジェリアから米国人女性医師と難民を救出する物語が描かれている作品。理不尽極まりない戦争の悲惨な描写が心に突き刺さって、いたたまれない感情が押し寄せてくる。
ブルース・ウィリス主演のダイ・ハードシリーズ最後の作品。モスクワを舞台に親子揃って大暴れする物語が描かれている。
人身売買の巨大組織から婚約者を誘拐されてしまったことがきっかけで、兄弟と警察で取り返す話を描いたクライムアクション。コール・ハウザーは、妹を誘拐されてしまった兄であり元軍人役を演じている。
[/aside]最も美しいで賞
モニカ・フェンテス役のエヴァ・メンデスを選んだ。選んだ理由は、圧倒的な美女のオーラを放ってた。それはスタイルでも服装でも同じことが言えて、すべてのシーンで色気しか感じなかった。
稀に見るセクシー女優とは彼女のことで、真面目にジョーダナ・ブリュースターとはいい勝負。ぶっちゃけ、どっちが美しいだなんてどっちも選べない。まぢで悩ましい。
それくらいどっちも美しすぎて、エヴァ・メンデスがワイスピファミリーになれていないのが非常に残念でならない。惜しい存在。
[box class=”glay_box”]名前:エヴァ・メンデス(Eva Mendes)
生年月日:1974年3月5日(48歳)
出身地:アメリカ合衆国
身長: 168cm
Instagram:@evamendes
[/box]おすすめ作品3選
[aside type=”boader”]ベテラン汚職刑事と新人刑事を相棒に、予想のつかない事態に巻き込まれていく異色の刑事ドラマ。刑事ものの作品で言うと、傑作中の傑作に名があがる。
ウィル・スミス主演の作品で、男性にデート成功法を指南する恋愛コンサルタント役を演じ、エヴァ・メンデスはそんな彼との恋愛を育む相手役を演じている。幸せな気持ちになれる素敵な物語を描いている。
父親たちから引き継いだ血の宿命に向き合う息子たちによる、そのまた血の因果を巡るクライムドラマ。ずっしりと重くのしかかる物語は一見の価値あり。
[/aside]さいごに
ヴィン・ディーゼル不在のなか公開された本作。物語や演出などのクオリティを含め、いろいろな意味で失速するかと思いきや、ある意味期待を裏切られる結果となった。
普通に面白い。普通に、いい方向性でスケールアップしてて楽しめる内容となっていた。個人的に、音楽は前作よりも本作のほうが好みではある。
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