2020-11-18

いま観る理由『007 スペクター』

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『007』といえば、ジェームズ・ボンド。

ジェームズ・ボンドといえばショーン・コネリーと答える世代の方もいれば、いやいやいやピアース・ブロスナンだろうと答える世代の方もいる。今年で34歳になる僕は残念ながらどちらでもない。僕にとってのジェームズ・ボンドはダニエル・クレイグ。今で52歳になる年頃の俳優だ。

2006年のカジノ・ロワイヤルにはじまり、続いて2008年は慰めの報酬、2012年にスカイフォール、そして2015年のスペクターと4作品ものジェームズ・ボンドを演じた。

ゲイではないが、好きだ。めちゃめちゃ好きだ。『ドラゴン・タトゥーの女』でミカエルを演じていたときぐらい好きだ。わざわざ連呼するまでもありませんが、それくらいの気持ちがあるというアピールぐらいはできたと思う。どうでもいいんだけれども。

次作の続投に関して一時期は引退説が囁かれていましたが、最後のボンド役としてノー・タイム・トゥ・ダイへ出演することが決まったときは本当に喜んだ。

「スペクターが最後の作品じゃなくてよかった」

だって、どう考えたって今までもこれまでも彼意外のジェームズ・ボンドは考えられませんから。次は誰が選ばれるとか絶対に考えたくもない。

 

ダニエル・クレイブが演じたボンド役は6代目になる。14年もの間活動した彼は最も長くボンド役を務めた俳優として讃えられている。それまでの最長記録保持者はロジャー・ムーア。(主演作品数で言えば、7本の出演を果たしているロジャー・ムーアになる)

普通に考えて、すごい。いや、そうとしか言いようがない。ほかにかけてあげられる言葉としては、「お疲れ様でした!」と声を大にして言うぐらいだろうか。迷惑だろうけれどもそこは労ってあげたい。

 

なぜ、そんなにも、彼が演じるボンドに魅了されているのかというと、ひと言……。

「美しいから」

ただそれだけ。これ以上の理由なんてものはないですし、探す必要もない。その言葉にすべてが集約されているといっても過言ではない。だからぜひともご理解を押し付けたい。ギュッと押し付けたい。そこからその意味を感じ取ってほしい。全力で。

しいて言えば、スーツ姿がかなり様になっているとこ。それに金髪姿にも色気を感じる。愛用している車がめちゃめちゃかっこいい&毎回セクシーな女性を抱くところとかも普通に羨ましく思う。しかもめちゃめちゃ強くて、どう見たって死角がない。隙もない。

こんな男性この世にいるんかいな、と思ってしまうくらいパーフェクト・ヒューマンの名にふさわしい。故に魅力林という名の世界を分け入っても分け入っても語り出したらキリがなくなる。それくらい魅力が尽きることはない。

 

とはいっても、ボンド役にダニエル・クレイブが抜擢されたときの周りの反応といったら、それはそれはひどいもんでした。観る前から大バッシングの応酬で、しまいにはアンチサイトまで立ちあがっていましたから。それまでのボンドのイメージとはかけ離れていたからといってそこまでするか、ふつー。

確かに黒髪ではなかった。どっからどう見たって金髪だった。だからといって、それって固定観念じゃねーえですかい。気持ちはわからなくもないですけど……やっぱり、わからない。

まー、結局のところ、そのあとは演技の評価が認められて大絶賛だったらしいですが。それならそうと、どんなことにでも言えますが中身見てから評価すればよかっただけの話で。全員、体力、気力、労力、どんだけ蓄えているんすか。僕だったら別のところにエネルギーを注ぎたいですけどね。

 

話がいろいろと紆余曲折してしまいましたが、スペクターは007のなかでもかなり洗練されている作品。ひとえに洗練といってもスーツ姿やボンドカーだけでなく、映像やカメラワーク、音楽を含むすべてにおいて美しさが宿っていて、観終えたあとに残る言葉がまさにそれ。

まだ早い気もしますけどノー・タイム・トゥ・ダイの劇場公開に備えて、今のうちから気分を高めておくのも全然ありなのかな、なんて思ったりします。

ええなー、ボンド。ええなー、ダニエル・クレイグ。素敵やぞ。

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