2021-02-15

Carl Zeiss Jena Tessar 50mm F2.8 レビュー。懐かしさよりも絵になる写真が撮れてしまうオールドレンズ

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オールドレンズがどうしても欲しかったのです…….。

ひとえにオールドレンズと言っても、LeicaのElmarのような超有名なレンズがあったり、初心者の方から大体は注目されてしまうPENTAXのSuper Takumarがあったり、Nikonのド定番レンズのNIKKORがあったり。

まー、ほかにもいろいろあるわけですが。そんな中、カールツァイス?ドイツレンズ?と聞いてテンションが上がらないわけがありません。

なにがすごいのかと聞かれても、なにぶん知識がないゆえに感覚的にすごいとしか言いようがありませんけど。ただ言えることは、「Carl Zeiss Jena Tessar 50mm F2.8」を手に入れてよかった。作例をご覧の通り、いい絵が撮れてしまう。

さすが「鷲の眼」と言われる異名は伊達ではありません。

とにかく寄れるオールドレンズ

購入するために掲げた条件は、とにかく寄れること。なおかつ、1万〜2万円の間であること。

その2点を踏まえ候補を探してみましたが、意外と寄れるものが少なく。ロシアレンズの定番レンズJupiterシリーズを一度検討してみましたが、焦点距離的に寄れても撮影距離的に寄れないことがわかり断念。

テーブルフォトを積極的に撮っているわけでもありませんが、万が一のことを考えて、もしそのようなシチュエーションに遭遇したときに、運ばれてきた料理を撮るために子どもを差し置いて席を立とうものなら、妻からの冷ややかな視線を浴びてしまうことは必須。

そんな覚悟なんて持ち合わせてなんかいない。マクロレンズではないのでがっつり寄れることはありませんが、最短撮影距離の35mmは限りなく理想に近いレンズでした。

主な仕様

製品名Carl Zeiss Jena Tessar 50mm F2.8
メーカーカールツァイス・イエナ
発売日1975年発売
焦点距離50mm
マウントM42
レンズ構成5枚
最大口径比1:2.8
絞り範囲F2.8‐F22
絞り羽根枚数5枚
最短撮影距離0.35 m
フィルター径49mm
寸法直径65mm×45mm
重量172g

 

 

「Carl Zeiss Jena Tessar 50mm F2.8」作例

色表現が完全に好み色に仕上がる。特に赤と青系統の色味は印象的で、目を引くものがあった。

F値が2.8とけして明るいレンズではないので、暗い場所だと思った以上に明るさが持ち上がらない。けど、それらを活かして雰囲気のある写真に仕上がるので、いろいろと撮影の幅は広がりそうではある。

ピントに関してはマニュアル操作なので、フィルムさながらの撮影が楽しめる。この点においては、いつかのデジタルLeica Mシリーズを購入するまでの修行期間として今のうちに経験を積んでおきたいと思う。(笑)

全体的な写りとしては思いのほか甘めなのかなー、と。もっとシャープに写るかと思っていたので。まー、この辺はオールドレンズと割り切ることで解決に至った。

 

「Carl Zeiss Jena Tessar 50mm F2.8」で撮った気に入りの1枚

我ながら待った甲斐があったと思える1枚。車が通るのを半分諦めかけていたので、途中で断念することなくじっと待ってよかったと思う。あのまま帰っていたらと思うと、大げさかもしれませんが奇跡みたいなものを感じた。

カメラを構えた状態でタイミングを計っていたので、腕が引きちぎれるかと苦し紛れに撮影を行った。今では思い出深い写真のひとつになった。

 

日頃こんな組み合わせで使っています

なんだか、円筒にレンズが収まっているかのように見える。いや、そうじゃないかな。Carl Zeiss Jena Tessar 50mm F2.8はX-T3には直接付けられないようにないっているので、マウントアダプタの影響でなおのこと煙突感が増している。

めちゃめちゃ見た目がかっこいいというわけでもありませんし、やっぱオールドレンズの神様的存在のCONTAX Planarには劣ってしまうのは否めない。故に、レンズフードを付ける気にもなれなかった。

上を見ると切りがありませんが、手軽さでいえば間違いなくTessarに軍配はあがる。中一光学 SPEEDMASTER 35mm F0.95 IIをレビューしたときも言いましたが、見た目がすべてではないんです。そう、写真の出来栄えこそがすべてなのです。

 

まとめ

最初に手にするオールドレンズとしては、フリマやオークションなどの通販サイトでそれなりに安価で購入することができるのでコスパに優れていると思う。思いのほかソフトに仕上がるので、シャープさを求める方にとっては別の選択肢のほうか幸せになれるはず。

今回感じたのは、毎回のピント合わせはフィルムカメラ以来の撮影の楽しさがあった。自分の手で写真を作っているみたいで、当分マニュアル操作にハマりそうです。

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