『Sonny Boy -サニーボーイ-』青春ストーリーではないから期待しすぎないほうがいい作品
監督・脚本 | 夏目真悟 |
キャラクター原案 | 江口寿史 |
キャラクターデザイン | 久貝典史 |
美術監督 | 藤野真里(スタジオ Pablo) |
色彩設計 | 橋本賢 |
撮影監督 | 伏原あかね |
編集 | 木村佳史子 |
音響監督 | はたしょう二 |
アニメーション制作 | マッドハウス |
主題歌 | 銀杏 BOYZ「少年少女」 |
なんだか、先の見えない不気味なアニメです。
監督や脚本は、「スペース☆ダンディ」「ワンパンマン」「ACCA13区監察課」「ブギーポップは笑わない」などを手がけた夏目真悟監督で。キャラクターの原案は、「ストップ!!ひばりくん!」で有名な江口寿史となっているわけですが。
いま時点で言えることは、とにかくイラストが好き。でも、物語は理解不明なところが多い。
なんだよ、超能力って。完全にイラストに騙された。まだ途中段階ではありますが、感想について書き綴っていく。
あらすじ
長い長い夏休みも半ばを過ぎた8月16日。学校に集まっていた中学3年生・長良〈ながら〉たちは突然、思いも寄らない事態に巻き込まれていた。長良自身はもちろんのこと、謎の転校生・希〈のぞみ〉や瑞穂〈みずほ〉、朝風〈あさかぜ〉ら、36人のクラスメイトとともに、学校が異次元に漂流してしまったのだ。しかも彼らは、漂流と同時にさまざまな《能力》を入手。人知を越えた能力に大喜びし、好き勝手に暴れ回る者もいれば、リーダーとして他の生徒たちを統率しようとする者も、元の世界に戻るための方法を必死で探す者もいる。渦巻く不信や抑えきれない嫉妬、そして支配欲からくる対立。次々と巻き起こる不可解な事態を前に、少年少女たちは突如として、サバイバル生活に放り込まれてしまう。果たして長良たちはこの世界を攻略し、無事に元の世界に帰ることができるのだろうか……?。
感想
このイラストからして、物語の内容は完全なる青春系ドラマなのかなーなんて思って観たわけですが、とんだお門違い。まったくかすりもしなかった。なんだよ、なんなんだよ。
せっかくNetflixからHuluに乗り換えて契約までしたのに……。Huluの独占配信なのかなと勘違いをしていた僕の気持ちを踏みにじられた気分になった。てか、Amazonプライムで観れるじゃん。
学生の青春ドラマをやたら追い求めている立場としては、期待した分だけのお金と時間を返せと言いたくなる内容のものであった。
だってね、物語といったら青春とはほど遠くて、蓋を開けてみれば学生が超能力を使うといった、まるでX-MENの類。能力自体は戦うために与えられたものではありませんけど。面倒なのは戦うための能力じゃないゆえに、じゃー、なんなんだよ、となる。
閉ざされた空間に、校舎という場所のみ存在して、学生の数名は能力を与えられ、社会を構築する者もいれば、自由奔放に生きることを主張する者もいて、この時点で僕の思考はもうなにがなんだかわけわからんパラレルワールドへまっしぐら。そんな世界へF1でいうところのピットインされた。
謎解き系なんでしょうけど、今のアニメにしては珍しすぎるくらい物語の説明がなされていない。『鬼滅の刃』とかは感情に対しての説明がいちいちあったりするので、視聴者は考えなくてよかったりする。わかりやすいといった特徴がある反面、まー、想像力は犠牲にされている。目的はそこじゃないんでしょうけど。
話を戻して、ところで、タイトルが誤解を招いている原因がおおいにあると思う。サニーボーイというタイトルですが、サニーは太陽がいっぱい、明るく快活で若々しいという意味をもち、ボーイは少年、若者という意味をもつ。
なるほどな、青春の予感がする。全部でないにしろ少しはそう思うわけで、実際はそうじゃない。若者のフレッシュさもなければ、ボーイだけじゃなくガールもいる。しかもボーイだけがメインでもなく、ガールもメインでいる。
タイトルは物語を象徴とするものだと思っていましたけど、これの一体どこが象徴としているのか、現時点では理解不能。それでも、いつかは青春のなにかしらの要素があることを信じて、とりあえず観続けようと思う。感想のほんちゃんはそれから、だな。うん。
最も○ ○で賞
出演者のなかから、個人的に目に留まった人物を勝手にピックアップしてかっこいいで賞&美しいで賞という名目で表彰しています。表彰の基準は様々で、見た目だけでなく役柄も重要視した上での判断となります。
最もかっこいいで賞
主要キャラクターの長良を選んだ。理由は良くも悪くもきっと何かをしでかしてくれそうなものを秘めているところがよかった。周りのみんなよりも一歩引いた感じの付き合いをしていて、過去になにがあったのかあきらかにはなっていませんが、きっとよくないことなのかなー、と。悩める思春期って感じのキャラクター。
ちなみに声優を務めているのは市川 蒼になる。『Just Because!』では泉瑛太役、『ディズニー ツイステッドワンダーランド』ではラギー・ブッチ役の人気作品のキャラクターを演じている。
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名前:市川蒼(いちかわ あおい)
生年月日:1991年10月2日 (年齢 29歳)
出身地:日本(福岡県)
身長:162 cm
血液型:B型
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おすすめ作品3選
[aside type=”boader”]甘酸っぱい高校生の恋物語。好きな気持ちが交錯し、時に切なく、時にもどかしさもあって、言葉では言い表せない繊細な一面がうまく描かれている作品。観る側としてはじれったいけど、そこがリアルに感じる。
少年少女が閉ざされた世界で、戦うことだけを教えられ懸命に生きる姿を描いた作品。ただのロボットアニメではなく、物語の中心は深い愛がテーマになって考えさせる内容となっている。
弓道をテーマにしたアニメ作品。弓道の青春物語というやつ。全体的に作画のきれいさが目立つ。
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最も美しいで賞
主要キャラクターの希を選んだ。理由は今のところほかにいないことと、ルールに従おうとせず自由奔放主義なところがよかった。強い意志や信念があるといった感じ。それでいてどこか謎めいたところがあって、コンパスという能力をもち元の世界へ帰る起点となる重要な人物でもあるのかなと思う。
ちなみに声優を務めているのは大西 沙織になる。『冴えない彼女の育てかた』では澤村・スペンサー・英梨々役、『ウマ娘 プリティーダービー』ではメジロマックイーン役の人気作品のキャラクターを演じている。
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名前:大西 沙織(おおにし さおり)
生年月日:1992年8月6日 (年齢 29歳)
出身地:日本(千葉県)
身長:156 cm
血液型:O 型
[/box]おすすめ作品3選
[aside type=”boader”]超常の力を発揮する御刀を持った刀使(とじ)と呼ばれる少女たちが、人の世を脅かしてきた異形の存在・荒魂との戦いを描いた作品。美少女たちが戦う迫力のあるバトルシーンは見どころのひとつ。
ギャルゲー制作に心血を注ぐ男女の織り成すコテコテのオタク系作品。声優を担当するメインヒロインの澤村・スペンサー・英梨々は、18禁同人誌を描きまくる新進気鋭のイラストレーターという設定。
円形都市オラリオとその地下に広がるダンジョンを主な舞台とした神の眷族が織り成すファンタジー作品。声優を担当するキャラクターのアイズ・ヴァレンシュタインは、迷宮都市でも指折りの剣技と美貌をもつ。
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さいごに
今のところ、わけわからんアニメの類になっていますが、このまま観続ければいつかは理解できる展開になることを祈るばかりです。じゃないと、ちんぷんかんぷんのただのアニメに成り下がってしまいますから。作画が好きなだけに、物語の伏線をちゃんと回収するような内容に期待したいと思います。