映画『ランボー ラスト・ブラッド』感動よりも闘争本能をくすぶられる作品
上映時間 | 101分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
監督 | エイドリアン・グランバーグ |
音楽 | ブライアン・タイラー |
配給 | ライオンズゲート(アメリカ合衆国) ギャガ(日本) |
公開日 | 2019年(アメリカ合衆国) 2020年(日本) |
主な出演者 | シルベスター・スタローン(ジョン・ランボー) パス・ベガ(カルメン) セルヒオ・ペリス=メンチェータ(ウーゴ・マルティネス) アドリアナ・バラッザ(マリア・ベルトラン) イヴェット・モンレアル(ガブリエラ) オスカル・ハエナダ(ビクトル・マルティネス) |
『イップスマン 完結』に次いで今回も一番最後のやつだけを観た。いや、多分、昔テレビ放送されたやつは観ていたと思う。でもどのシリーズだったか、内容も覚えていないので実質観てないのと同じだ。
なぜシリーズ最後の作品ばかりを観ているのかというと、実はタイミングが合うこと以外にもほかに理由がある。
あらすじ
かつてアメリカ陸軍特殊部隊、通称グリーンベレーの兵士として、ベトナム戦争を生き抜いたジョン・ランボー。帰還してからはPTSD(心的外傷後ストレス障害)に悩まされながらも、伝説の戦闘マシンとして、世界各地で戦いに身を投じてきた。そんなランボーも今ではアメリカに帰国し、故郷アリゾナの牧場を営みながら、古くからの友人のマリアとその孫娘のガブリエラと、“家族”として平穏に暮らしていた。ところが、自分を捨てた実の父親がメキシコにいると知ったガブリエラが、ランボーの反対も聞かず一人で危険な地に踏み込み、人身売買カルテルに拉致されてしまう。怒りに燃えるランボーは、最愛の“娘”を救出し、一味への復讐を果たすため、元グリーンベレーのスキルを総動員し、戦闘準備を始める──。
引用:Amazon
感想
一番最後ということは事実上の引退作品になるわけで、つまり集大成。今までの思いが詰まりにつまった作品なので感動をしないわけがない。
感動を味あうためには集大成とされる作品を観るのが手っ取り早いと思う僕なのだが、その要領でランボーも観てみた。
……けど、違った。ランボーじゃ感動できなかった。感動よりかはむしろ、心が燃える。メラメラと燃える。そして震えた。武者振るいのほう。
今までのシリーズを観ていたのなら感動できていたのかもしれないが、飛び級的なことをしてしまったので思い入れがなんとも薄い。つか、ない。それよりか目の前の敵を次々と瞬殺するランボーを見て、「ランボーってめちゃんこ凄いんだな」と思った。
言うても、お爺ちゃんだよ。でも、胸板の厚さと上腕屈筋群から浮かび上がる血管の凄さは健在だった。ただならぬ強化系のオーラがそこから放たれていて、まるでウボォーギンのようだった。
自宅をホーム・アローン計画にしてしまうところは面白かった。笑えないほどグロテスクだったけど、笑えるほどサクサクと人が殺やられる姿をひたすら見せられた。
だからと言って気が滅入ることは一切なかった。だって、死んで当然の相手だったから。むしろ、めでたい。ある意味、この作品はそういう人間を成敗する映画なのだ。
ランボーが住む家には地下があった。それも壮大な規模のやつ。見るとわかりますが全体的に規格外。
どれほどの時間をかけて作ったのか、その労力は計り知れないからこそ壊すのがもったいないと思っても、ランボーは容赦なく破壊する。
爆破後は、まるでストレンジャー・シングスのデモゴルゴンを思わせるかのような模様が浮かび上がる。そこではじめて規模の凄さが身に染みてわかる。陸軍の特殊部隊と言っても、そもそも備え方が尋常じゃなかった。
最も○ ○で賞
出演者のなかから、個人的に目に留まった人物を勝手にピックアップしてかっこいいで賞&美しいで賞という名目で表彰しています。表彰の基準は様々で、見た目だけでなく役柄も重要視した上での判断となります。
最もかっこいいで賞
ジョン・ランボー役のシルベスター・スタローンを選びました。理由は言わずとわかるオーラ。数々の修羅場を潜り抜け、劇中ではその経験や知識が存分に発揮されていました。
自宅の地下が迷路みたいになってて、至るところにトラップを仕掛けるわけですが、そこで迫りくる敵を撃退するシーンには圧倒されました。すごい、すごいよ、ランボー。
フルボッコからのフル撲殺返しで、怒りが武器になってしまったランボーはほぼ最強でした。まさに伝説の男にふさわしい活躍ぶりでした。
[box class=”glay_box”]名前:シルベスター・スタローン(Sylvester Stallone)
生年月日: 1946年7月6日(74歳)
出身地:アメリカ合衆国
身長:177cm
[/box]主な出演作
映画 | レベル(1971年) |
ロッキー(1976年) | |
フィスト(1978年) | |
パラダイス・アレイ(1978年) | |
ロッキー2(1979年) | |
ナイトホークス(1981年) | |
勝利への脱出(1981年) | |
ロッキー3(1982年) | |
ランボー(1982年) | |
クラブ・ラインストーン/今夜は最高!(1984年) | |
ランボー/怒りの脱出(1985年) | |
ロッキー4/炎の友情(1985年) | |
コブラ(1986年) | |
オーバー・ザ・トップ(1987年) | |
ランボー3/怒りのアフガン(1988年) | |
ロックアップ(1989年) | |
デッドフォール(1989年) | |
ロッキー5/最後のドラマ(1990年) | |
オスカー(1991年) | |
刑事ジョー ママにお手あげ(1992年) | |
クリフハンガー(1993年) | |
デモリションマン(1993年) | |
スペシャリスト(1994年) | |
ジャッジ・ドレッド(1995年) | |
暗殺者(1995年) | |
デイライト(1996年) | |
コップランド(1997年) | |
追撃者(2000年) | |
ドリヴン(2001年) | |
D-TOX(2002年) | |
シルベスター・スタローン ザ・ボディガード(2002年) | |
ロッキー・ザ・ファイナル(2006年) | |
ランボー/最後の戦場(2008年) | |
エクスペンダブルズ(2010年) | |
エクスペンダブルズ2(2012年) | |
バレット(2013年) | |
大脱出(2013年) | |
ゲットバッカーズ(2014年) | |
エクスペンダブルズ3 ワールドミッション(2014年) | |
クリード チャンプを継ぐ男(2015年) | |
大脱出2(2018年) | |
クリード 炎の宿敵(2018年) | |
バックトレース(2018年) | |
大脱出3(2019年) | |
ランボー ラスト・ブラッド(2019年) |
最も美しいで賞
ガブリエラ役のイヴェット・モンレアルを選びました。理由は選択肢がなかったと言えばそうなります。他に一体誰を選べばいいのか逆に聞きたい。
いや、むしろ、最もむかつく女性ならいました。父の居場所を知らせたジゼルってやつです。こいつのせいで、後にガブリエラが不運に見舞われてしまいます。それに対してジゼルになにも仕打ちがなかったのは納得がいきませんでした。
せめて傷を負うシーンぐらいはほしかった。じゃないとガブリエラが報われません。絶対生き残らせてはいけなかった人物だったと思います。
そんな感じで、ランボーの作品に関しては女性的な美しさは必要ありません。それよりも猛者苦しさのほうが最も大事なのです。
[box class=”glay_box”]名前:イヴェット・モンレアル(Yvette Monreal)
生年月日:1992年7月9日 (年齢 28歳)
出身地:アメリカ合衆国
Instagram:@yvettemonreal
[/box]主な出演作
映画 | ケーシー(2014年) |
ローライダー(2016年) | |
かつてのスーパーヒーロー(2018年) | |
モンスーン(2018年) | |
ランボー:ラストブラッド(2019年) | |
ドラマ | ハーピー(2013年) |
シュートとはしご(2013年) | |
ぎこちない(2014年) | |
フェイキング・イット(2014年–2015年) | |
マタドール(2014年) | |
フォスターズ(2015年-2017年) | |
NCIS(2018年) | |
レジェンド・オブ・トゥモロー(2020年) | |
スターガール(2020年-2021年) |
さいごに
ランボーがいくら老いようがランボーはランボーであって、最強の人間だってことに変わりはなかった。それを今回、卒業制作作品としてはまざまざと見せられた。一旦はボコボコにやられ、その後復活するというありがちな設定ではありますが、それこそがランボーを象徴とするもの。
ランボーおじさんの活躍ぶりをしっかりと目に焼き付け普段の実生活に闘争心を取り入れることによって、メラメラと仕事に打ち込めるような栄養ドリンク的な役割があった。商談など大事な仕事が控えているときにこそ積極的に観ておきたい。