映画『ザ・ギフト』想像力が豊かな人は要注意!恐怖の疑似体験をしました!
上映時間 | 108分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
監督 | ジョエル・エドガートン |
音楽 | ダニー・ベンジー ソーンダー・ジュリアーンズ |
配給 | STXエンターテインメント(アメリカ合衆国) ロングライド/バップ(日本) |
公開日 | 2015年(アメリカ合衆国) 2016年(日本) |
主な出演者 | ジェイソン・ベイトマン(サイモン) レベッカ・ホール(ロビン) ジョエル・エドガートン(ゴード) |
どうも、バンコです。
サスペンス映画で、久々にプチ恐怖心を味わいました。
意地悪とも思える効果音にビクッとなるわ。
誰も居ないはずの自宅に人の気配が感じられ、幽霊や悪霊からくる恐怖の類ではなく、もしかしたらあの変人野郎に殺されてしまうんじゃないかという恐怖が、最後まで続いて飽きのこない展開に楽しめました。
想像力が豊かであればあるほど、それに比例して恐怖心も増してくる作品です。
サスペンス映画が好きな方におすすめです。
あらすじ
シカゴからカリフォルニア州郊外に移り住んだ若い夫婦サイモン(ジェイソン・ベイトマン)とロビン(レベッカ・ホール)は、人もうらやむ幸せな人生を築いていた。その新天地はサイモンの故郷でもあり、偶然にも彼は買い物中に高校時代の同級生ゴード(ジョエル・エドガートン)に声をかけられる。サイモンはゴードのことをすっかり忘れていたが、旧友との25年ぶりの再会を喜んだゴードは次々と贈り物を届けてきて、次第に夫妻を困惑させていった。とりわけサイモンは露骨にゴードを煙たがり、ついには強い口調で「もう自宅に来るな」と彼に言い放つ。やがて夫妻の周囲で奇怪な出来事が続発するなか、ゴードから謝罪の手紙が届くが、そこにはサイモンとの過去の因縁をほのめかす一文があった。はたして25年前、ふたりの間に何があったのか。頑なに口を閉ざす夫への疑念を募らせ、自らその秘密を解き明かそうとしたロビンは、衝撃的な真実を突き止めていくのだった……。
引用:『THE GIFT』公式サイト
感想
最後の結末はしてやったり!?
いやいや、これはあかんですよ。
衝撃のラストの展開は、嫌でも絶望感を味わってしまいますよ。これ。
観る側としても、絶望感というのを疑似体験することができると思います。男性の方は特に。
よくもまあ〜こんなことを考えられたと、ある意味ゴードを称賛します。でもある意味呪いたくなる?、いや、ぶっ殺したくなる結末でもあります。
もし仮に、ボクがこんなことをされてしまったら、本気でその相手を殺っちゃうかもです。
そのくらい、してやったりのあのゴードのドヤ顔が、いちいち脳裏でチラついてイラッときます。
感情的になるのも、製作者の術中にハマってしまっている証拠ですね。
ふぅー、抑えねば・・・。
でも実は悪いのはサイモンだったりします!
人間、根本的な性格の部分は変わらないとは、きっとこのことを言うのでしょうね。
サイモンとゴードは高校のときの同級生で、イジメの加害者と被害者の関係でもあります。
この過去に起きた出来事を知るまでは、サイモンのことを「美人妻のために高級住宅へ移住してかっこいい」「ベンツに乗っててかっこいい」「仕事もバリバリできてかっこいい」と、そんな風に思っていました。
いいな〜。ボクも憧れるな〜、と。
そんな中、作中で段々あらわになるサイモンの化けの皮が剥がれ落ちたとき、憧れを抱いていたのがバカらしいと思えるほど、抱いていた気持ちが真逆になりました。
呆れを通り越して普通に冷めますよ。こんな人間。
よくもまあこんな人間が、あんなにも成功できたなあと、そんな冷ややかな目で観てしましました。
サイモン最低な人間だな。こりゃ〜。
サスペンス映画でも心にグッとくるシーンがあってよかった!
後半にサイモンとロビンの2人の間に、子を授かるシーンがあるのですが、妊娠から出産までの一連の流れは個人的に心にグッとくるものがありました。
というのも個人的なことで、つい最近子どもが生まれました。
[kanren postid=”1029″]生まれた子どもをガラス越しに見つめるサイモンの姿。いつまでも見ていたいその気持ち、すごく共感しました。
ロビンの演技力もすごくよくて、出産シーンで痛がる姿がリアルすぎて、改めて女性の強さを思い知らされる瞬間でもありました。
ほんと、男は弱くて女は強い生き物であるとつくづくそう思わせてくれます。
さいごに
あまり期待しないで観た作品でしたが、以外にも面白く楽しませてもらいました。
ザ・ギフトマンことゴートが、サイモン宅に贈ったギフト(贈り物)にとんでもない悪意が感じられて、そこはもう最悪で最高の展開でした。
ゴードが贈ったギフトとは一体どんなものなのか、ぜひ自らの目で確かめられてください。一瞬ゾッとしますから。