『13の理由〈シーズン3〉』いくら罪を償おうがブライス・ウォーカーという人間は絶対に許されるべき人間ではないと思える作品

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ジャンル ティーン向けドラマ
ミステリ
原作 ジェイ・アッシャー
公開日 2019年
話数 全13話
配給 Netflix
主な登場人物 ディラン・ミネット(クレイ・ジェンセン)
キャサリン・ラングフォード(ハンナ・ベイカー)
クリスチャン・ナバロ(トニー・パディーラ)
ブランドン・フリン(ジャスティン・フォーリー)
アリーシャ・ボー(ジェシカ・デイビス)
ジャスティン・プレンティス(ブライス・ウォーカー)
ミシェル・セレーネ(コートニー・クリムゼン)
スティーブン・シルバー(マーカス・コール)
ロス・バトラー(ザック・デンプシー)
マイルズ・ハイザー(アレックス・スタンダール)
デヴィン・ドルイド(タイラー・ダウン)
ティモシー・グラナデロス(モンゴメリー・デラクルス)
グレース・サイフ(アニ・アチョラ)
総合評価
『13の理由〈シーズン3〉』:

 

非常に胸糞悪い終局を迎えたシーズン2。怒り、哀れみ、悲しみ、そしてやっぱり怒りがこみ上げる内容でした。怒りのはけ口を完全に見失ってしまいましたが、今回シーズン3では意外にも心から望んでいた形からのスタートとなっていました。

そう、ブライス・ウォーカーが何者かによって殺害をされてしまったということです。

生徒全員やオリヴィア(ハンナの母親)には立派な動機があるゆえに犯人は一体誰なのか。事件の真相を追い犯人を探し出すことが、今回の話の流れとなります。アレックスが劇中で言う、誰もクリーンじゃないというセリフ。そのセリフが頭から離れません。言っていること、ごもっともすぎます。

あらすじ

春祭りから数ヵ月。対抗試合の夜、ブライス・ウォーカーが殺害される。リバティ高校が新たなショックに見舞われるなか、誰もが容疑者として疑われることに。

引用:Filmarks

 

感想

言われてみれば確かに、受け入れるのは難しいかも

シーズン開始から感じる違和感。それはやっぱりというか、あまりにも不自然すぎるんじゃないかと思いました。自然な形で登場させればよかったものの、脚本の完全なるミスなのか。本シーズンから登場する新参者のアニ・アチョラことグレース・サイフについて。

あまりにも気の毒すぎるというか、彼女に非はないはずなのにリバティ高校に転校してきた新参者なのにいきなり主役級の立ち位置にいたこと。それにナレーションを務め物語が進行していたこと。彼女を中心にクレイ・ジェンセンやブライス・ウォーカー、そして他生徒たちとの関係が複雑に絡んでいたこと。そのことを鬱陶しく感じてしまう方も中にはいたようです。

そりゃそうですよね。ドラマの冒頭でいきなり登場させられても、説明が足らなさすぎて「あんた誰だよ!」って普通になりますから。その後、ハンナの立ち位置を奪おうとしている感は否めませんでしたし。少なくとも愛されキャラではなかったのかなと思います。

いじめのテーマが取り扱われているドラマなのに、グレース・サイフ自身が世間から嫌がらせを受けツイッターやインスタグラムなどSNSを削除するような自体にまで発展したといいますからなんだか皮肉なものです。作品によって彼女の人生は狂わされたようなものです。完全に巻き込まれ事故になるんですけどね。ほんと、かわいそう。

 

改心しようとしても、鬱陶しいだけでした

シーズン1、シーズン2と憎きブライス・ウォーカーの度重なる愚行に対し、シーズン3では人が変わったかのように今まで傷つけてきた人たちに優しくなり、しまいにはタイラーをモンゴメリーから守ろうとする様が描かれているという……。

いつの間にかアレックスとつるみ遊ぶようなことにもなったとしても、トニーに関しては両親の突然の強制送還に責任を感じて金銭的な援助を行おうとしても、あなたは結局はブライス・ウォーカーであることには変わりないことで。人はそう簡単には変われないもので、今までの出来事をチャラにはできないと思いますし、いくら彼が努力をしたところで報われることなんてものはありません。というよりも、絶対にありえません。

ブライスはジェシカに対して「変わろうと努力している」と話しますが、レイプした相手に対してそれはないだろうと思います。ジェシカのことを思うのであればそっとしてあげるのが相手にとってはいいことで。執拗に関係を修復しようとする行為自体、愚行にしか思えませんでした。

心の傷というのはそう簡単に消えないもの。ジェシカが言うようように一生償うべきことだなと思いました。

 

気になるのはたったひとつ、誰がブライス・ウォーカーを殺害したのか

上記のことが気になろうが正直どうでもよくて(どうでもよくはないことではありますが)、それだけが知りたくてずっと観ていました。一体誰がブライス・ウォーカーを殺害してしまったのか、動機は誰にでも考えられ全員が怪しい行動をとっていただけに最後の最後まで犯人を特定するのは難しかったです。

「まさかあの人が?」となりましたし、わかってからもいろいろと頭の中は混乱しました。人として父親の立場としてそれは正しい判断であったのか、など……。

もし仮にわたしが同じ立場だったらと考えると、同じ行動をとっていたのかもしれませんし。息子は悪くないんだと自分自身に言い聞かせて、あれは事故だったと思い込むことで行いを正当化して。後ろめたさに蓋をして。それですべてよかったのだと思うことで、現実とはかけ離れたところで人生を歩むことを選択し。

けしてハッピーエンドではなかったけれども、アレックスが言うように誰もクリーンじゃないってこと。罪人の心は誰しもが持ち合わせているもので、それはそのときの状況であったり関わっている人であったり、環境によって引き起こされてしまうものなのかと思いました。

 

最も○ ○で賞

出演者のなかから、個人的に目に留まった人物を勝手にピックアップしてかっこいいで賞&美しいで賞という名目で表彰しています。表彰の基準は様々で、見た目だけでなく役柄も重要視した上での判断となります。

 

最もかっこいいで賞

周りの人たちの心を動かすスピーチには思わず鳥肌が立ちました。こんな大学生って本当にいるの?と思ってしまうほど人間として出来すぎているというか、まるで政治家のようなそんな存在感ばりばりのオーラを放っていました。女性なのにどう考えてもかっこよすぎます。

だって、だってですよ。本当だったらほかの人に知られたくないような経験をしているってことを、公衆の面前でさらけ出すことがどれほど勇気がいることか。ドラマとはいえ、克服者として立ち上がらせたそのシーンにただただすごいとしか言いようがありませんでした。

時に妖艶な女性としての一面もあれば、時に気迫に満ちた女性の一面もあって、どの男性よりもかっこよく目に映り彼女こそがこの賞にふさわしい人物かなと思いました。

 

最も美しいで賞

ブライス・ウォーカーの元ガールフレンドであり、ザックと親しい間柄にあったクレア役を演じたアナ・ウィンターズを選びました。出演時間こそ少ないものの、苦境をザックと共に乗り越えて少しずつ前向きに進もうとする姿には心打たれるものがありました。

彼女もまたブライスの犠牲者のひとりでありシーズン2から登場したキャラクターではありましたが、最初から最後まで本当の本当に良い子でした。いや、ほんと、すごく良い子だったからこそ、どうしてブライスのような人と付き合っていたのか。不思議でなりませんでした。クレアの男運がないというか、見る目がないというか、同情しかありません。

ザックは友人とは言っていましたが、ザックのような男性と幸せになってもらいたいぐらいでした。シーズン4に出演するかどうかわかりませんが、こんな良い女性を大事にしないでブライスも馬鹿だなー、と思います。運命の人だったのかもしれなかったのにね。

 

さいごに

いよいよシーズン4でファイナルを迎えてしまうと言われていますが、物語のオチも煮え切らない終わり方でしたし。一旦は◯◯だった出来事が、人の手によって掘り起こされてしまいすぐにでも物語が動き出すだろうなと予感させるものでした。しかもよからぬ方向へと進みそうな予感全開だったので、どんな終局を迎えてしまうのか楽しみです。

本シーズンは本シーズンでブライスを殺害した人物が誰なのか、ドラマよりも先に見つけてやろうという気持ちや頭が働いていろいろと楽しめました。まさかの予想外の人物だっただけにまんまとしてやられました。悔しいですが今回はわたしの完敗です。

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