映画『ドクター・ストレンジ』思ったよりも爽快感なく消化不良だった作品
上映時間 | 115分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
監督 | スコット・デリクソン |
音楽 | マイケル・ジアッチーノ |
配給 | ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ |
公開日 | 2016年(アメリカ合衆国) 2017年(日本) |
主な出演者 | ベネディクト・カンバーバッチ(スティーヴン・ストレンジ / ドクター・ストレンジ) キウェテル・イジョフォー(モルド) レイチェル・マクアダムス(クリスティーン・パーマー) ベネディクト・ウォン(ウォン) マッツ・ミケルセン(カエシリウス) ティルダ・スウィントン(エンシェント・ワン) |
どうも、バンコ(@banco_oc)です。
海外ドラマ『SHERLOCK/シャーロック』色強めのベネディクト・カンバーバッチが、MARVEL作品のドクター・ストレンジを演じたら一体どんな風になるのか、気になったので観てみました。
率直な感想は、キャラクターとしてはグッド。浮遊マントとの相性もよし。
ただ、ストーリーはややなかだるみ感が否めませんでした。
それにところどころのシーンでも、微妙だなと感じられて残念です。
あーあ、楽しかったなーという快楽はそこまでなく、期待はずれ。
とりあえず、MARVEL作品を全部観ておこうと思っている人だけ観ればいいと思える作品です。
では今からは、そんなイマイチだった点について、感想を書いていきたいと思います。
あらすじ
ドクター・ストレンジ(ベネディクト・カンバーバッチ)は、天賦の才能を持つ脳外科医として名をはせていたが、ごう慢さが玉にきずだった。彼は地位も名誉もリッチな生活も手に入れていたが、交通事故によって全てをなくしてしまう。神の手と崇拝された両手の機能を取り戻すため、高額な治療を繰り返すが……。
引用:シネマトゥデイ
感想
映像美のクオリティが高すぎてバトル中の戦いがわかりずらかった
どっちが敵でどっちが味方なのか、映像美に力が入りすぎていて肝心のバトルシーンが台無しになっていました。
ただ単に、ボクの集中力や動体視力がないだけなのかもしれませんが。
敵も味方も同じ魔術を使っていて、それに加え動きも速く舞台が圧倒な映像美で作り上げられていたらどこに集中すればいいのか、一度観ただけですべてを把握するのは無理でした。
ほんと、目の前で何が起きているのかさっぱりわかりませんでしたから。
ボクが期待していたのはいろいろな魔術を駆使して戦っている姿であって、映像のクオリティではありません。
こうも見せどころをゴチャゴチャにされてしまっては、楽しめるのも楽しめませんでした。
スカッとしないなのは主人公がやられてばかりだったから
観終わって気がつきましたけど、作中でドクター・ストレンジが倒したのは実はカエシリウスの部下1名のみなんですよね。
繰り出す技も単調な魔術のみで、正直まったくといっていいほどスカッとするような爽快感は味わえませんでした。
物語自体が天才外科医だったスティーヴン・ストレンジが、魔術を身につけドクター・ストレンジとなるまでの誕生の秘話となっていますから、地味な仕上がりになってしまうのは覚悟のうえでした。
けど、長きに渡って修行に明け暮れた成果が、敵から適当に逃げ回ってマントに助けられて、しまいにはラスボス的な存在のドルマムゥと交渉してはい終わりという流れでは、微妙なものにもほどがあります。
スーパーヒーローが何度もボッコボコにやられてしまう姿は、見ててあまりいいものではありませんでしたし。
もっと強さを引き出してあげるべきだったと思いますけど。
次回作に期待しろってことかな。
そんときこそ、ドクター・ストレンジが本領発揮するシーンが見られるのかもしれませんね。
イマイチ迫力に欠けるバトルシーン
バトルシーンに話を引き戻しますが、魔術を駆使したバトルというのはなかなか新鮮でした。
魔法陣かっこいいなあとも思いました。
ただ、なんでだろう、見ててすっきりしないこの気持ちは。
たぶん、いや絶対、物理的な打撃のほうが見てて面白いですし何より爽快感が得られますよね。
あと思うのはやっぱり、舞台の映像美が凄すぎてぶつかり合いが小競り合いにしか見えなかったかな。
さいごに
今回単体作品としては微妙な感じでしたが、のちに公開が予定されている『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』で、ドクター・ストレンジが登場することがわかっています。
アベンジャーズのメンツとどのような共演を果たすのか、そちらのほうは非常に楽しみです。
ただひとりソーとは、本編終了後のおまけシーンで絡んでいましたけど。
インフィニティ・ストーンの一種でもある「アガモットの目」が登場して、これで残るは最後の6つ目の石だけになります。
6つの石がすべて揃ったとき一体何が起こるのか。
そちらの動向もかなり気になります。